外食チェーンの光熱費|厨房の熱と空調と冷蔵

外食チェーンの光熱費|厨房の熱と空調と冷蔵
この記事の結論

店舗で電気を多く使うのは厨房機器・冷蔵冷凍・空調の3つです。このうち冷蔵冷凍と空調は、機器の中の熱の受け渡しがうまくいっているかで電気代が動きます。

進め方は1店ずつです。条件のそろった1店で実測し、その数字を条件の近い店舗グループに当てて金額を出します。

複数の店舗の光熱費を本部で見ている管理部・経理・店舗開発のご担当者さまに向けて、店舗の電気がどこで使われているか、1店で試して横に広げるまでの段取りを書きました。

目次

店舗の電気は、どこで使われているか

外食の店舗で電気を使うのは、厨房機器、冷蔵冷凍、空調、照明、給湯です。このうち加熱の機器は、熱をつくることがそのまま仕事なので、使い方の工夫でしか削れません。照明はLEDに替えた時点で下がりきっています。

残るのは冷蔵冷凍と空調です。どちらも冷媒を循環させて熱を移す機器で、電気の多くを圧縮機(コンプレッサー)が使います。空調の消費電力は、一般にその約90%が圧縮機とされます。ここは設定温度の統一や清掃の周期では動かしきれず、機器の中の効率で決まっている部分が残ります。

本部に上がる数字と、店舗で起きていること

本部に届くのは1店あたりの請求額です。同じ業態でも、席数、営業時間、厨房の広さ、室外機の置き場所で金額は変わります。店舗ごとの差を説明できる数字を持っておくと、どの店から手を付けるかを決めやすくなります。

厨房の熱は、空調の電気代として二度乗ってきます

フライヤーやオーブンが出す熱は、厨房とホールの温度を押し上げます。空調はその熱を外へ運ぶために働くので、厨房で使った電気は、空調の電気代としてもう一度乗ってきます。

そのため、排気と給気のつり合い、熱を出す機器の置き方、室外機の周りに風が抜けているかが効きます。室外機が壁際や物陰にあって自分の出した熱い空気を吸い直している店舗では、同じ機器でも電気の使われ方が変わります。

営業時間と、機器の稼働時間は別の数字です

電気代の見当を付けるときに使うのは、営業時間ではなく機器の稼働時間です。冷蔵冷凍は閉店後も動き続けます。空調は開店前の予冷から、閉店後の清掃が終わるまで動いています。

1日12時間以上動いている機器があるかどうかが、投資の効き方を分ける境目です。24時間動く冷蔵冷凍の設備は、同じ削減率でも減る金額の幅がいちばん大きくなります。

設備 動いている時間 効果の出方
冷蔵・冷凍設備 24時間 大きい
店舗の空調(飲食・小売) 開店前から閉店後まで 中くらい
本部・事務所の空調 平日の日中だけ 小さい

出典:DDe株式会社の公開資料(2026-09-26 確認)

くわしいご案内業務用空調の電気代は、いくら下げられるのか|削減率の見方・投資回収・メーカー保証の扱い

機器の中の効率という、残っている場所

業務用の空調機と冷凍機の中では、冷媒に混じって冷凍機油が配管を回っています。油が熱をやり取りする面に薄く残ると、そこで熱の受け渡しが鈍ります。冷やす力の足りない分は、圧縮機が長く動いて埋めることになります。

当社が扱う α-HT® は、冷媒配管の高圧管(液管)にインラインで接続する流体攪拌装置です。通り抜ける冷媒と冷凍機油を攪拌して細かくし、面に油が残りにくい状態をつくります。薬剤を使う方式ではなく、可動部も電源もありません。メーカーが公表している消費電力の削減率は最大35%で、製造は DDe株式会社です。

1店で試してから、横に広げる

全店へ一度に入れる進め方はとりません。無料シミュレーションで金額の見当を付け、条件のそろった1店に限って設置し、電力を実測します。

実測では、分電盤で電流を記録し、室外機の吸込口と室内機の吹出口・吸込口の温度も同時に取ります。設置の前と後で、外気温と営業の条件が近い日を選んで並べます。この数字が、本部の決裁で使える材料になります。

店舗数で掛け算をしない

1店の削減額に店舗数を掛けると、実際とずれます。機器の型式、台数、稼働時間、液管の太さが店舗ごとに違うからです。広げるときは、1店の結果を条件の近いグループに当てて、グループごとに金額を出します。

対象になる機器と、ならない機器

店舗に入っている機器では、パッケージ空調機、ビル用マルチ型空調機、外調機、チラー、そして冷蔵・冷凍の冷凍機が対象になります。R410A・R32・R404A・R407C のように業務用で広く使われているフロン冷媒に対応し、型式は液管の太さで決まります。三分(9.52mm)・四分(12.70mm)なら α-HT®1000、五分(15.88mm)なら α-HT®1000X です。

二分(6.35mm)の配管には付けられません。家庭用のルームエアコンは実質的に対象外で、5馬力以下の小型機は本体の内容量の分だけ冷媒が不足する恐れがあるため、費用に対する効果が出にくい傾向です。吸収式・ターボ式の冷凍機も対象外です。

よくあるご質問

厨房機器の電気代も下がりますか

フライヤーやオーブンのように熱をつくる機器の電気代は変わりません。α-HT® が働くのは、冷媒を循環させて熱を移す空調機と冷凍機です。店舗では冷蔵冷凍の設備と空調が対象になります。

営業中に工事はできますか

工事は冷媒の回収から再充填までを一続きで行うため、対象の系統は止まります。建物全体や、ほかの系統を止める必要はありません。日程と停止の時間は現地調査のあと、お見積もりに書いてお示しします。

1店だけで試せますか

試せます。一部の設備に設置して一定期間ロギングする限定導入は有償ですが、社内で説明できる数字がご自身の設備のデータとして残ります。その評価レポートを見てから、広げる範囲を決められます。

全店に広げると、いくら下がりますか

1店の結果に店舗数を掛ける形ではお出ししません。店舗ごとの型式・台数・稼働時間・液管の太さをいただき、条件の近いグループごとに試算します。グループ分けの考え方もあわせてお渡しします。

メンテナンスの契約は増えますか

増えません。可動部がなく、電気も水も使わないため、点検の契約や消耗品の交換は発生しません。設置後の窓口は当社で、お問い合わせには24時間以内に一次回答します。

アリージェンス合同会社 代表 沼倉孝秀

沼倉 孝秀(ぬまくら たかひで)

アリージェンス合同会社 CEO。UFB DUAL®・emiiR®(エミール)・α-HT® の正規一次販売店として、製品の選定から設置、設置後の窓口までを担当しています。

アリージェンス合同会社

この記事に書いていないことは、直接お聞かせください。

ご相談とお見積もりは無料です。製品代と工事代を分けてお示しし、お見積もり以上の金額はいただきません。

送信後、24時間以内に一次回答いたします。

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