機器に手を入れられるかは、所有者が決めます。リースやサブスクの機器では、リース会社の同意を先に取ります。
確認の順番は、設備の所有者、契約書の条項、メーカーの保証書、そして工事の中身です。当社は同意が取れてから着工します。
空調をリースやサブスクで使っている総務・経理・店舗開発のご担当者さまに向けて、省エネの工事をする前に何をどの順番で確かめるのかを書きました。
所有・リース・サブスクの違い
同じ空調機でも、だれの資産かで打てる手が変わります。自社の資産なら自社で決められますが、リースやサブスクでは機器の所有者が別にいます。
まず確かめるのは、その空調機がどの形で入っているかです。テナントとして入居している建物では、空調が貸主の設備で、入居者は使う側という場合もあります。店舗を引き継いだ、事業を譲り受けた、という経緯があると、社内でも所有者が分からなくなっていることがあります。固定資産台帳とリース契約の一覧、そして賃貸借契約書の設備の欄を並べると、だれの資産かがはっきりします。
| 形 | 機器の所有者 | 費用の出方 | 工事の前に確かめる先 |
|---|---|---|---|
| 所有(買い取り) | 自社 | 設備投資と減価償却 | メーカーの保証書 |
| リース | リース会社 | 毎月のリース料 | リース会社と、メーカーの保証書 |
| サブスク・保守込みの契約 | 提供会社 | 毎月の利用料(保守を含む) | 提供会社の契約条件 |
機器に手を入れられるかは、所有者が決めます
リースの機器は、契約期間のあいだリース会社の資産です。冷媒配管に装置を接続する工事は機器に手を入れる行為なので、所有者の同意が要ります。ここを飛ばして進めると、返却のときに話がこじれます。
当社は、同意が取れていることを確かめてから着工します。リース会社へ説明する材料として、工事の中身(冷媒の回収、接続、耐圧気密試験、真空乾燥、回収した冷媒の再充填)と、元に戻すときの手順を書面でお出しします。
契約書のどこを見るか
読む場所は決まっています。次の5つを先に見ておくと、リース会社への相談が1回で済みます。
- 物件に手を加えること、付属品を取り付けることに関する条項
- 返却時の原状回復の条項
- 保守と修理の責任をどちらが持つかの分担
- 中途解約と残りの支払いの扱い
- 期間が終わったあとの再リース・買い取りの条件
法的な判断は、契約の当事者が行います
条項の解釈は、ご契約書とリース会社にご確認ください。当社がお出しするのは、判断に必要な技術の情報です。どこに何を付けるのか、機器にどう影響するのか、外すときは何をするのか。この3つを書面にして、社内とリース会社の双方に同じものをお渡しします。
くわしいご案内業務用空調の電気代は、いくら下げられるのか|削減率の見方・投資回収・メーカー保証の扱い
原状回復の条項と、元に戻す手順
返却のときに原状回復を求められる契約では、外す工程まで先に決めておきます。外し方は入れるときの逆で、冷媒を回収し、装置を外して配管を元の構成に戻し、耐圧気密試験と真空乾燥を行ってから、回収した冷媒を再充填します。
この手順を先に示せるので、リース会社には「返却時にどうなるか」を具体的に説明できます。あわせて、万一 α-HT® が原因で機器が故障した場合は、冷媒の回収から元の配管構成への復旧まで、原状復帰の費用を当社が負担します。
残りの期間と、省エネ投資の関係
装置を足して電気代が下がるのは、その機器を使っているあいだだけです。リースの残りが1年なら、受け取れるのも1年分です。残りが短い場合は、次の更新の機種を選ぶ段階で配管径を確かめ、新しい機器に付ける形に切り替えます。
残りが長く、機器が1日12時間以上動いているなら、早く入れたほうが受け取る額が大きくなります。メーカーが公表している消費電力の削減率は最大35%で、24時間動いている設備では投資回収の目安は約2〜3年です。残りの期間と、この年数を並べて判断します。
判断に使う数字は2つだけです。残りの期間と、その期間に払う電気代です。残り期間に払う電気代が大きいほど、早く手を入れる価値があります。機器の型式と稼働時間、請求書の従量単価をいただければ、残りの期間で受け取れる金額の見当までお出しします。
確かめる順番
順番を守れば、やり直しが出ません。
- その機器が自社の資産か、リース・サブスクかを確かめる
- リースなら、契約書の該当する条項を読み、リース会社へ工事の同意を相談する
- メーカーの保証書で、保証の年数と対象の範囲を確かめる
- 当社から工事の中身と、元に戻す手順、原状復帰の取り扱いを書面で受け取る
- 同意が取れてから、現地調査と日程を決める
よくあるご質問
リースの空調に省エネ装置は付けられますか
リース会社の同意が取れれば付けられます。機器の所有者が決めることなので、契約書の該当する条項を確かめたうえで相談します。当社は工事の中身と元に戻す手順を書面でお出しし、同意が取れてから着工します。
リース会社に何を説明すればよいですか
どこに何を接続するのか、機器にどう影響するのか、返却のときに外す手順はどうなるのかの3点です。この3点をまとめた書面を当社が用意しますので、そのまま提出できます。
返却のときに外す費用はどうなりますか
外す工程は、冷媒の回収、装置の取り外しと配管の復旧、耐圧気密試験、真空乾燥、冷媒の再充填です。この作業のお見積もりは、導入のご相談の段階でお出しできます。先に金額が分かっていれば、社内の説明もしやすくなります。
リース期間の残りが短いときは、どうしますか
受け取れる効果も残りの期間分になります。次の更新で入る機種の液管の太さが分かれば、新しい機器に付ける形で計画します。三分・四分は α-HT®1000、五分は α-HT®1000X で、二分の配管には付けられません。
保守込みの契約でも導入できますか
提供会社の契約条件によります。保守の責任範囲に関わるため、提供会社の同意が前提です。契約書と、機器の型式・台数・稼働時間をいただければ、確認すべき点を整理してお返しします。
この記事に書いていないことは、直接お聞かせください。
ご相談とお見積もりは無料です。製品代と工事代を分けてお示しし、お見積もり以上の金額はいただきません。


