α-HT®の金額は、液管の配管径で決まる型式、付ける場所の数で決まる本数、冷媒の回収から再充填までの工事の3つで組み上がります。設備ごとに条件が違うため、一律の価格表ではなく、条件をそろえてお見積もりします。
お見積もりには本体と工事費の内訳まで明記し、提出した以上の金額はいただきません。投資回収の目安は約2〜3年で、お客様の設備での年数は無料シミュレーションで出します。
稟議や予算取りのためにα-HT®の価格を調べている方に向けて、金額を決める要素と、お見積もりに並ぶ行、回収年数と補助金の見方を順に並べました。
金額を決めるのは3つです
α-HT®は、空調や冷凍機の冷媒配管に接続する装置です。付ける配管の太さ、付ける場所の数、工事の条件が現場ごとに違うので、まったく同じ金額になる設備はまずありません。
そのため、型式を1つ選んで値札を見る買い方にはなりません。次の3つがそろうと、金額が1つに決まります。
| 決める要素 | 何で決まるか | 分かる場所 |
|---|---|---|
| 型式 | 高圧管(液管)の配管径 | 室外機の仕様書、現地での確認 |
| 本数 | 系統の数と、付ける位置 | 設備の系統図、室外機の台数 |
| 工事 | 冷媒の量、配管の取り回し、架台と保温 | 現地での確認 |
型式は、液管の配管径で決まります
型式の選び分けに使うのは、機器の能力ではなく液管の太さです。α-HT®1000が受け持つのは三分(9.52mm)と四分(12.70mm)、α-HT®1000Xは五分(15.88mm)で、六分(19.05mm)はα-HT®1000Xを2本並べて付けます。
七分(22.23mm)は個別の検討になり、二分(6.35mm)には対応していません。本体の外径は80Aで、保温材を巻くと90A以上になるので、付ける場所の寸法も合わせて見ます。
| 液管の配管径 | 型式 |
|---|---|
| 三分 9.52mm | α-HT®1000 |
| 四分 12.70mm | α-HT®1000 |
| 五分 15.88mm | α-HT®1000X |
| 六分 19.05mm | α-HT®1000Xを2本並列 |
| 七分 22.23mm | 個別に検討 |
| 二分 6.35mm | 対応していません |
出典:DDe株式会社の製品資料(配管径による型式の選定)
本数は、系統の数と付ける位置で決まります
室外機が何台も並んでいる建物では、台数の分だけ本数が要るように見えます。けれども複数の室外機が連結している系統では、分岐管が集まったあとの主管に付けると、必要な本数を抑えられます。
反対に、能力の大きい機器で液管が六分になると、1か所に2本を並列に付けます。本数は台数ではなく、配管のつながり方で決まります。系統図があれば、お見積もりの前に見当を付けられます。
5馬力以下の小型の機器には注意が要ります。装置の内容量の分だけ冷媒が足りなくなるおそれがあり、冷媒の圧力を見ながらの調整が必要で、費用に対する効果も出にくい傾向があります。
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工事費を動かすもの
工事は、どの現場でも8つの工程を踏みます。準備、室外機の運転確認、冷媒ガスの回収、装置の接続、冷媒配管の真空乾燥、冷媒ガスの再充填、保温、運転確認です。回収した冷媒は再充填するので、破壊処理にかける費用は出ません。
金額が動くのは、工程の中身の重さです。屋外に置くときの架台はドブメッキで、塩害のある地域ではステンレスを推奨しています。冷凍機や寒冷地では、結露を防ぐために10mm厚の保温をかけます。配管は半径100mm以上のゆるやかな曲がりで取り回すので、取り回しの長さも現場ごとに変わります。
工事は冷凍保安規則に準じ、有資格の施工者が行います。資格と工程をお見積もりの段階で示せることも、金額の中身の一部です。
お見積もりに並ぶ行
お見積もりでは、本体の行と工事費の行を分け、工事費の中も下の表の区分で書き出します。どの行がどの条件で動いたかが、読めば分かる形です。製品代と工事代を明らかにし、お見積もりで提出した以上の金額は一切いただきません。
決裁の資料には、この内訳と一緒に試算の条件を並べておくと、説明が1枚で済みます。どの機器に何本付け、稼働時間と電気の従量単価をいくらと置いたかが、同じ紙に載るためです。
| 行 | 中身 | 何で変わるか |
|---|---|---|
| 本体 | 型式と本数 | 液管の配管径、系統の数 |
| 冷媒の回収と再充填 | 回収、再充填、配管の延長分の調整 | 冷媒の量、配管の長さ |
| 接続と試験 | 架台、ロウ付け、耐圧気密試験、真空乾燥 | 付ける場所と本数 |
| 保温 | 断熱と結露の防止 | 屋外か屋内か、冷凍機か |
回収年数は、稼働時間で決まります
投資回収の目安は約2〜3年です。金額で見た効果は、削減率に稼働時間と電気の従量単価を掛けたものなので、同じ削減率でも、24時間動く設備と昼間だけ動く設備とでは、1年で下がる金額が違います。
効果が出やすいのは、稼働時間が長い、能力が大きい、負荷が高い、配管が長い、気密の高い空間にある、設置から年数がたっている、という条件の機器です。製造元のDDe株式会社が公表している消費電力の削減率は最大35%で、これは条件がそろった設備での上限です。
推奨しているのは1日12時間以上動く機器です。短い時間しか動かない事務所の空調では、金額に表れる効果が小さくなります。
補助金を待つか、先に入れるか
空調の省エネの補助金は、機器を更新する制度が中心です。補助金の多くは交付決定のあとに発注・着工する順番が決まっていて、交付決定の前に工事を始めると対象になりません。更新を補助金に合わせる場合、その分だけ着工の時期が後ろにずれます。
装置を足す方法は、既存の機器を活かしたまま配管に接続するので、機器の更新ほど工事が大きくなりません。補助金の対象になるかどうかは制度と年度で変わるため、制度の事務局に確かめる必要があります。当社では、補助金を活用して導入された例があります。
待っているあいだも、電気代は毎月かかります。待つか先に入れるかは、待つ期間の電気代と、補助で下がる額を並べて決めます。
よくあるご質問
価格表はありますか
一律の価格表は出していません。液管の配管径で型式が、系統の数と付ける位置で本数が決まり、工事の条件は現場で変わるためです。条件をそろえてお見積もりします。
お見積もりに費用はかかりますか
かかりません。無料シミュレーションで削減金額、CO2削減量、投資回収年数を出し、そのうえで内訳を明記したお見積もりをお出しします。
1系統だけ試すことはできますか
できます。一部の機器に限って導入し、計測器で導入の前と後を比べてから本導入を決める段取りです。限定導入は有償です。
導入後に続けてかかる費用はありますか
ありません。可動部がなく、電気も水も使わないため、消耗品の交換もありません。
家庭用のエアコンにも付けられますか
付けられません。家庭用のルームエアコンは対象外です。業務用のパッケージエアコン、ビル用マルチ、チラー、冷凍機・冷蔵設備が対象で、吸収式・ターボ式の冷凍機は対象外です。
この記事に書いていないことは、直接お聞かせください。
ご相談とお見積もりは無料です。製品代と工事代を分けてお示しし、お見積もり以上の金額はいただきません。


