この記事の結論
ユニットチューブの汚れは、診療の合間や夜間・休診日に止まった水の中で内壁に付くバイオフィルムと、水に含まれる赤錆や固まった成分から来ます。替える時期は、ユニットと部品のメーカーが示す目安が基準で、給水フィルターでは1年、半年程度といった目安が製品ごとに案内されています。
元栓で水を汚れが付きにくい性質にしておき、交換のたびに外したチューブとフィルターの内側を写真に残すと、その目安をもとに交換の周期を見直す材料になります。
ユニットのチューブやフィルターの汚れが気になっている院長先生と衛生士の方に向けて、汚れの来どころと交換の目安、周期を見直すときの見方を整理しました。
チューブの中が汚れていく順番
チューブの汚れは、水が止まった時間に始まります。診療の合間、夜、休診日。流れが止まると水道水の遊離残留塩素は下がり、細いチューブの内壁に微生物がとどまって、薄い層をつくり始めます。
薄い層は、流れてきた汚れを受け止めて厚くなり、やがて内側が曇って見えるようになります。厚くなった層の一部は塊で剥がれて下流へ流れ、フィルターの色が変わったり、細い弁で流れが落ちたりする形で表に出ます。
もうひとつの来どころは、水に含まれる成分です。赤錆や、水の成分が固まったものが、チューブやフィルターにたまっていきます。
汚れをチェックする場所と、替える目安
チェックする場所は、チューブの内側の曇り、給水のフィルターの色、コップ給水やタービンの水の出方の3つです。交換の時期は、ユニットとその部品のメーカーが示す目安から決めます。
たとえば株式会社ヨシダのユニポアは、最大孔径0.1マイクロメートルの中空糸膜フィルターで、同社は「赤錆・水アカを除去し」と説明しています。交換の目安は組み合わせるユニットによって違い、吉田製作所のユニット用は1年、吉田精工のユニット用は半年程度と案内されています。チューブそのものではなくフィルターの話で、目安は製品ごとに違うので、お使いのユニットのメーカーの案内を確かめるのが先です。
いま行われている手立て
チューブの汚れへの手立ては、次の3つが中心です。どれも、付いたものを落とすか、覆うことで対応します。
どれを選ぶかは、ユニットのメーカーの指示と、院内の人手で決まります。洗浄剤を流す作業は診療の前後に入るので、スタッフの朝と夕方の段取りに組み込まれています。
- 洗浄剤で洗う:チューブやラインに洗浄剤を流し、付いた層を落とす
- 交換する:チューブやフィルターを新しいものに替える
- 覆う:内側に被膜をつくり、付きにくくする
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手立てが届く範囲
洗浄剤は、流したラインの中に届きます。交換は、替えた部品の中だけが新しくなります。覆う手立ては、処理した面を受け持ちます。どれもユニットの中を手当てするもので、ユニットに水を送ってくる院内の給水配管は、手当ての外に残ります。
作業の日が決まっていることも共通です。洗った日、替えた日から次の作業の日までのあいだ、チューブの中では同じ順番で汚れがまた付いていきます。手立ての効き目を保つには、作業と作業のあいだの付き方をどう緩やかにするかが次の課題になります。
元栓で、付き方そのものを緩やかにする
当社が扱う UFB DUAL® は、水道の元栓に取り付けて、院内に入る水をウルトラファインバブル水にする設備です。直径1マイクロメートル未満の泡はマイナスの電気を帯びていて、水をはじく性質の汚れに寄っていきます。汚れがチューブの壁にしがみつく力を弱めるので、次に水が流れたときに離れやすくなり、離れたあとに同じ場所へ戻るのも抑えられることが期待できます。
毎日チューブを通る水そのものに働くので、作業と作業のあいだを受け持ちます。ユニットのチューブで、設置後に約200Lを通したところで内側の汚れが剥がれていった事例があります。減水率は約5%で、タービンの水量も朝の通水の量も変わらず、いまの手順のまま使えます。
交換の周期を見直す検討材料になるところ
汚れが剥がれやすく付きにくい水が毎日チューブを通るようになると、チューブの内側に汚れが積もっていく速さが落ちることが期待できます。確かめ方は、メーカーの目安どおりに交換したときに、外したチューブとフィルターの内側を写真に残して、前回の写真と並べることです。
内側の曇りやフィルターの色の変わり方が前より遅ければ、それが周期を見直す院内の根拠になります。見直す場合も、メーカーの目安を基準にして、記録で判断する形をとります。
続けること(洗浄と記録)
ユニットのメーカーが指示する洗浄と消毒、決められた部品の交換、その記録は、UFB DUAL® の導入後も続けます。ウルトラファインバブルの働きは物理的なもので、薬品で殺菌する装置とは働き方が違います。すでに付いている汚れも付着力が弱まって少しずつ剥がれていきますが、残った分は洗浄と交換で取り除きます。変わるのは作業の中身ではなく、次の作業までに付く汚れの量です。
よくあるご質問
ユニットチューブはどれくらいで交換しますか
ユニットと部品のメーカーが示す目安が基準です。たとえばヨシダのユニポアは、吉田製作所のユニット用が1年、吉田精工のユニット用が半年程度と案内されています。
チューブの汚れは洗浄剤で落ちますか
はい、流したラインの中に付いた層は、洗浄剤で落とせます。落としたあとも同じ順番で付いていくので、作業と作業のあいだの付き方を緩やかにする手段を組み合わせます。
元栓に UFB DUAL® を付けると、チューブの交換は要らなくなりますか
いいえ、交換はメーカーの目安を基準に続けます。汚れの堆積ペースが緩やかになれば、外した部品の記録をもとに周期を見直す検討材料になります。
ユニットの水量は変わりませんか
ほとんど変わりません。減水率は約5%で、水圧と水量はほぼそのままです。タービンやコップ給水の使い心地はいまのままです。
費用はいくらですか
本体は20Aが350,000円、25Aが600,000円(税抜)、工事費は5〜8万円です。フィルターや電極のような消耗品はありません。
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