この記事の結論
訪問診療のタンクやボトルの水は、出発前に院内のどの蛇口から、何時に汲んでいるかをまず確かめます。汲んだ時点から水は流れが止まり、遊離残留塩素が下がっていくので、汲むのは出発の直前にし、タンクは使うたびに空にして洗って乾かします。
院内の元栓直下に UFB DUAL® を付けると、元栓の先のどの蛇口から汲んでも、持ち出す水は同じウルトラファインバブル水になります。
訪問診療でポータブルユニットや給水タンクを使っている歯科クリニックの院長先生と、準備を担当するスタッフの方に向けて書きました。
持ち出す水の出どころ
ポータブルユニットの給水タンク、うがい用のボトル、器具を流すための水。訪問の車に積む水は、出発前にどこかで汲まれています。まず確かめたいのは、それが院内のどの蛇口で、何時ごろに汲まれているかです。
訪問先では、院内のように蛇口からすぐ水を足せるわけではありません。タンクに入れた量で一日の診療をまかなうので、汲んだときの水の状態が、そのまま訪問先での水の状態になります。訪問が続く日は、1件目と最後の訪問先で、汲んでからの時間が大きく違います。
準備の時間は朝の診療前や昼休みに重なりやすく、手近な蛇口で手早く汲むことになりがちです。汲む蛇口が日によって違う、前日の夕方に汲んで翌朝まで置いている、といった手順の揺れは、院内の記録には残りにくいところです。
タンクの中で起きること
タンクに入れた水は、その時点から流れが止まります。水道水の遊離残留塩素は、止まっている時間が長いほど下がっていきます。休診日や夜間に給水配管で起きていることが、タンクの中でも同じように起きます。
タンクの内側や、ポータブルユニットの細いチューブは、院内の配管と同じく汚れが定着しうる面です。使い終わったあとに水が残ったままになると、その内側に層が付き始める条件がそろいます。持ち出しの水の管理は、汲む水そのものと、入れ物の扱いの2つで決まります。
入れ物の扱いは、スタッフの手順で整えられます。一方、汲む水そのものの性質は、院内の給水の状態で決まるので、手順だけでは変えられません。汲む水の性質を変えるには、院内の給水そのものに手を入れることになります。
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院内で汲む水がウルトラファインバブルを含んだ水になると
当社が扱う UFB DUAL® は、水道の元栓型の設備です。元栓の先の蛇口から出る水はすべてウルトラファインバブル水になるので、訪問用に汲む水も、どの蛇口から汲んでも同じ水になります。汲む場所を1か所に決めなくても、水の条件はそろいます。
ウルトラファインバブルは直径1マイクロメートル未満の泡で、浮き上がらずに水の中を長くただよいます。マイナスに帯電した泡が汚れに吸着して付着力を弱め、流れで剥がれやすくし、再び付くのを抑えます。密閉された配管の内側でのみウルトラファインバブルが生成されるので、外の空気を取り込まず、雑菌や不純物が給水経路に入り込みません。衛生的です。
訪問診療のために新しい機器を車に積む必要はありません。電源も薬剤も要らず、院内の元栓型の1台がそのまま持ち出す水の出どころになります。消耗品もないので、訪問の件数が増えても、水にかかる費用は増えません。
持ち出しで続ける手順
ウルトラファインバブルを含んだ水になっても、入れ物の扱いは院内の手順として残ります。使い終わったタンクとボトルを空にして洗い、乾かすこと。ポータブルユニットのメーカーが指示する洗浄と消毒を、指示どおりの間隔で行うこと。この2つは、水の出どころとは別に続けます。
- 汲むのは出発の直前にし、前日から置いた水は使わない
- 汲む前に蛇口を少し流し、止まっていた水を出してから入れる
- 汲んだ時刻と担当を、準備の記録に残す
- 戻ったらタンクとボトルを空にして洗い、乾かす
- ポータブルユニットの洗浄と消毒は、メーカーの指示どおり
準備の手順に書き足すところ
UFB DUAL® を取り付けたら、訪問の準備の手順書に、どの蛇口から汲んでもよいこと、汲む時刻を記録すること、の2行を書き足します。汲む蛇口を決めておく必要がなくなるので、担当が替わっても同じ準備ができます。
汲んだ時刻の記録は、院内の器具の処理の記録と同じ紙にまとめると、確かめる場所が1か所で済みます。訪問の件数が増えても、記録の手間は増えません。
院内の給水の造りによっては、元栓の手前で分かれている蛇口があります。準備に使う蛇口が元栓の先にあるかどうかは、設置の前に系統を見るときに一緒に確かめます。ご相談内容の欄に、建物の種類と使っている蛇口の場所をお書きください。
よくあるご質問
訪問診療用に別の装置を買う必要がありますか
要りません。院内の元栓直下に付けた1台で、そこから汲む水がすべて同じ水になります。
タンクに入れた水は、どれくらい置いておけますか
決まった時間はなく、出発の直前に汲むのが基本です。汲んだ時点から流れが止まり、残留塩素は下がっていきます。ポータブルユニットのメーカーの指示があれば、それに従います。
タンクの洗浄は不要になりますか
いいえ、タンクとボトルの洗浄と乾燥は、これまでどおり続けます。汲む蛇口を選ばなくてよくなるぶん、準備の手順が短くなります。
院内の水圧は変わりませんか
ほとんど変わりません。減水率は約5%で、水圧と水量はほぼそのままです。タンクに汲む時間も、いまとほとんど同じです。
訪問先の蛇口の水を使うのとは何が違いますか
訪問先の水は、その建物の給水の状態しだいで、院内の水とは別のものです。院内で汲んだ水をタンクで持ち出す手順にしておくと、どの訪問先でも同じ水で診療を始められます。
費用はいくらですか
本体は20Aが350,000円(メーカー希望小売価格498,000円)、25Aが600,000円(税抜)、工事費は50,000〜80,000円です。消耗品がないので、設置したあとに続く費用はありません。
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