歯科ユニットウォーターライン除菌装置には、どんな方式があるか|3つに分けて並べる

歯科ユニットウォーターライン除菌装置には、どんな方式があるか|3つに分けて並べる
この記事の結論

ユニットの水に向けた装置は、していることで3つに分かれます。電気分解で水の遊離残留塩素を補う方式、薬剤や薬液をラインに流す方式、汚れを物理的に剥がれやすく付きにくくする方式です。

3つは働きどころが違うので、どれか1つを選ぶ比べ方だけでなく、重ねて使う組み合わせも含めて、診療の流れと続く費用で比べます。

ユニットの水の装置を検討していて、方式の違いを一度に見渡したい歯科クリニックの院長先生に向けて、3つの方式を同じ物差しで並べました。

目次

呼び名はいくつかあるが、やっていることは3つに分かれる

歯科ユニットウォーターライン除菌装置、治療水の装置、ユニットの給水の装置。呼び名はメーカーによってさまざまですが、水に対してしていることで分けると3つになります。

1つめは、水の消毒の力を保つ方式。2つめは、ラインに薬剤を流して付いたものを落とす方式。3つめは、水そのものの性質を変えて、汚れを剥がれやすく付きにくくする方式です。どこに付けるか、何を補充するか、毎日何を操作するかも、方式ごとに違います。

遊離残留塩素を補正する方式(電気分解)

水道水には、消毒の力として遊離残留塩素が含まれています。この濃度は、水が止まっているあいだに下がっていきます。電気分解の方式は、水に含まれる塩化物イオンを電気分解して、次亜塩素酸などの形で遊離残留塩素を補い、濃度を保つものです。

ユニット1台ごとに付けるものと、1台で複数のユニットをまかなうものがあります。電極で電気分解をするので電源が要り、電極やフィルターなど、交換の時期が決まった部品を持つのが一般的です。

薬剤・薬液を流す方式

ユニットのラインに、洗浄や消毒のための薬剤を流す方式です。ユニットのメーカーが指定する洗浄剤を、決められた間隔で流す手順もここに入ります。付いた層に直接働きかけるので、効き目が目に見えやすいのが特徴です。

薬剤の補充と保管、濃度と時間の管理、流したあとのすすぎが、院内の手順として付いてきます。流す日が決まっているので、流した日と次に流す日のあいだは、ふだんの水がラインを通ります。

物理的に剥がして、付きにくくする方式

当社が扱う UFB DUAL® は、この方式です。水道の元栓に取り付けて、院内に入る水を、直径1マイクロメートル未満の泡を含んだウルトラファインバブル水にします。泡はマイナスに帯電していて、水をはじく性質の汚れに寄り、壁との付着力を弱めます。汚れは水流で剥がれやすくなり、剥がれたあとの壁にも再び付きにくくなることが期待できます。

薬品で殺菌する装置とは働き方が違い、していることは汚れの付き方を変えることです。電源、動力、薬剤を使わず、可動部と消耗品がありません。元栓に1台なので、診療フロアに置き場所を取らず、チェアが増えても装置は増えません。

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3つは並べて選ぶものか、重ねて使うものか

3つの方式は、受け持つところが違います。消毒の力を保つこと、付いた層を落とすこと、付き方を緩やかにすること。消毒は消毒剤と、その管理の手順が受け持つもので、物理的な方式はその代わりにはなりません。そのため、方式を1つ選ぶ比べ方と、重ねて使う組み合わせの両方を考えることになります。

重ねて使う場合は、それぞれのメーカーの指示を確かめます。酸化剤どうしを重ねると、互いの働きを打ち消し合うことがあると案内しているメーカーもあります。元栓の方式は薬剤を使わないので、ユニット側の手順はメーカーの指示どおりに続けられます。

診療フローへの影響で比べる

毎日の診療の流れに何が加わるかで比べます。電気分解の方式では、診療の前後に電源やバルブの操作が加わるものがあります。薬剤の方式では、薬剤を流す時間とすすぎの時間が入ります。

元栓の方式では、毎日の操作はありません。減水率は約5%で、水圧と水量をほぼ保つので、タービンの水量もコップ給水の出方も変わりません。水量を大きく絞る方式では、そのぶん水の出方が変わり、スタッフの手の感覚も変わります。

続く費用で比べる

続く費用は、消耗品、薬剤、点検、電気代、それに台数で決まります。ユニット1台ごとに付ける方式なら、チェアの数だけ費用が掛け算で増えます。

UFB DUAL® は消耗品も電源もないので、続く費用は0円です。本体は20Aが350,000円、25Aが600,000円(税抜)、工事費は5〜8万円で、保証は計10年(メーカー2年+当社の延長8年)です。10年で足す計算の形は、続く費用の記事にまとめています。

何を聞けば、その場で比べられるか

説明を受けるときは、方式が違っても同じ5つを聞くと、同じ物差しで並べられます。

  • 水に対して何をしている装置か(消毒の力を保つ・付いたものを落とす・付き方を変える)
  • 消耗品と薬剤は何で、どのくらいの間隔で、いくらか
  • 毎日の操作は何があるか
  • ユニットが増えたら、装置も増えるか
  • ほかの方式と重ねて使うとき、注意することはあるか

よくあるご質問

UFB DUAL® は除菌装置ですか

UFB DUAL® は、汚れを剥がれやすく付きにくくする物理的な方式の設備です。消毒は消毒剤と、ユニットのメーカーが指示する手順で続けます。

電気分解の装置と一緒に使えますか

受け持つところが違うので、重ねて使う組み合わせも考えられます。重ねる場合は、双方のメーカーの指示を確かめてから決めます。

チェアが増えると装置も増えますか

UFB DUAL® は元栓に1台なので、チェアが増えても装置は増えません。ユニットごとに付ける方式は、台数に応じて装置と消耗品が増えます。

水の出方は変わりますか

減水率は約5%で、水圧と水量はほぼ変わりません。タービンやコップ給水の使い心地はいまのままです。

費用はいくらですか

本体は20Aが350,000円、25Aが600,000円(税抜)、工事費は5〜8万円です。消耗品と電源がないので、続く費用はありません。

アリージェンス合同会社 代表 沼倉孝秀

沼倉 孝秀(ぬまくら たかひで)

アリージェンス合同会社 CEO。UFB DUAL®・emiiR®(エミール)・α-HT® の正規一次販売店として、製品の選定から設置、設置後の窓口までを担当しています。

アリージェンス合同会社

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