導入したあとに、院内で確認できる項目|いつから、どこを見るか

導入したあとに、院内で確認できる項目|いつから、どこを見るか
この記事の結論

確かめる場所は、交換したチューブとフィルターの内側、スピットンと排水口のまわり、器具洗浄のシンクの3つです。変化は通した水の量と月数に応じて進むので、設置の直後、数か月後、1年後の3回に分けて同じ手順で見ます。

設置の前に同じ場所を一度見て記録しておくと、あとの比べる材料になります。

給水側に設備を入れたあと、院内で何をいつ見れば変化を判断できるのかを、衛生管理の担当者さまが手順として使える形でまとめました。

目次

いつから見るか

変化の進み方は、配管にどれだけ汚れが残っていたか、どれだけ水を通したかで決まります。見る時期は、その進み方に合わせて3回に分けます。

1回目は設置の直後です。ユニットのチューブで、設置後に約200Lを通したところで内側の汚れが剥がれていった事例があり、はじめの変化は通水量で現れます。2回目は数か月後。食品工場の排水管の事例では、導入の初めは変化が見えず、6か月を過ぎたころから清浄化が進みました。3回目は1年後。キッチンの配管の内部を見続けた事例では、1年で配管の状態が落ち着いています。

見る期間を先に決めておけば、1週間で結論を急ぐことも、何も見ないまま1年が過ぎることもなくなります。3回の予定日は、設置した日に記録の表の上に書き込んでおきます。

見る場所の並び

毎回同じ場所を、同じ向きから見ます。場所を増やしすぎると続かないので、次の5か所で足ります。

5か所のうち、チューブとフィルターは交換のときにしか見られません。交換の予定日を記録の表に先に書き込んでおくと、見る機会を逃しません。

  • ユニットのチューブ:交換したときの内側の曇りと付着
  • 給水のフィルター:交換したときの色の付き方
  • スピットンと排水トラップ:縁と排水口まわりの付着
  • 器具洗浄のシンク:つけ置きのあとの器具と、シンクの底
  • 洗浄機:ヒーターや水の入り口まわりの白い付着

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目で確かめられるもの

目で追えるのは、付着の量と、落とすときの手応えです。付着の量は写真で、手応えはこすった回数や清掃にかかった分数で残すと、あとから比べられる形になります。スピットンの縁をスポンジでこすったときに一度で落ちるか、器具をつけ置きしたあとに手でこする回数が減ったか。数字にしにくいものでも、同じ担当者が同じ手順で見ていれば、前と比べた差ははっきりします。

水圧の体感も同じ扱いで記録します。減水率は約5%なので、ユニットの注水や手洗いの水の出方が設置前と変わらないことを、最初の週に確かめておきます。

見る人を決めておくことも大切です。担当が替わると、同じ付着でも多い少ないの感じ方が変わります。1年を通して同じ担当者が見るか、替わるときは前任者と一度一緒に見て、基準を引き継ぎます。

記録と部品で追うもの

配管の奥は目で見られません。そこは、交換のたびに取り外す部品と、作業の時間の記録で追います。チューブやフィルターを外したら内側を写真に残し、前回の写真と並べます。交換の日付を並べておけば、間隔を延ばせるかどうかの判断材料になります。

水の成分を数字で見たいときは、検査機関に水質検査を頼みます。その場合も、採る蛇口、時刻、止まっていた時間をそろえないと比べられません。

写真は、同じ明るさと同じ距離で撮ります。スマートフォンで足りますが、部品を置く台と背景を決めておくと、並べたときの差が見やすくなります。

記録の形

紙1枚で足ります。見る場所ごとに行を分け、次の欄を用意しておきます。

チェアごとに表を分ける必要はありません。場所ごとの行を1枚にまとめ、月に1回見返す日を決めておくと、記録が途切れずに続きます。

1年がたったら、設置の前の記録と、直後・数か月後・1年後の3回分を1枚に並べます。チューブの交換の間隔、洗浄機の手入れにかかった時間、スピットンの清掃の手応え。院長先生に上げる材料は、この1枚で足ります。

欄 書くこと
日付と担当 見た日と、見た人
場所 チューブ・フィルター・スピットン・シンク・洗浄機のどれか
見たもの 付着の量、色、落とすときの手応え
かかった時間 その場所の清掃にかかった分数
写真 撮った場合はその番号

よくあるご質問

設置してすぐに変化は分かりますか

はじめの変化は通水量で現れ、ユニットのチューブでは約200Lを通したところで汚れが剥がれていった事例があります。配管全体の変化は数か月から1年の単位で見るので、見る時期を3回に分けておきます。

設置の前にしておくことはありますか

見る場所を一度記録しておくことです。前の状態が残っていると、あとで比べるときの材料になります。

水質検査は必要ですか

付着の変化を見るだけなら、部品と清掃の記録で足ります。数字で見たいときは検査機関に頼み、採る蛇口と時刻をそろえます。

水の出方は変わりますか

減水率は約5%で、水圧と水量はほぼ変わりません。最初の週に、ユニットと手洗いで設置前と比べておくと安心です。

記録の形はどうすればよいですか

日付、担当、場所、見たもの、かかった時間、写真の番号を並べた紙1枚で足ります。交換の日付を並べることが、あとの判断にいちばん効きます。

数か月たっても変化が見えないときはどうしますか

まず見る時期を確かめます。配管に残っていた汚れが多いほど変化が表に出るまで時間がかかり、食品工場の排水管では6か月を過ぎたころから進んだ事例があります。1年分の記録がそろった時点で、設置前と並べて判断します。

アリージェンス合同会社 代表 沼倉孝秀

沼倉 孝秀(ぬまくら たかひで)

アリージェンス合同会社 CEO。UFB DUAL®・emiiR®(エミール)・α-HT® の正規一次販売店として、製品の選定から設置、設置後の窓口までを担当しています。

アリージェンス合同会社

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