この記事の結論
器具の洗浄機の中に白く溜まるのは、水道水に溶けているカルシウムなどが熱で固まったスケールで、ヒーターのまわり、水位を検知するフロートスイッチ、給水口に付きやすくなります。
洗浄機に入る水をウルトラファインバブルを含む水にしておくと、スケールが軟らかくなって指で押す程度で取れるようになり、再び付くペースも緩やかになった事例があります。メーカー指定の洗浄剤での手入れは、そのまま続けます。変わるのは手入れの有無ではなく、1回の手入れの手間と、次の手入れまでの間隔です。
器具の洗浄機の手入れに手間がかかっている歯科クリニックの院長先生と、洗浄を担当するスタッフの方に向けて、スケールが付く場所と、洗浄機に入る前の水でできることをまとめました。
洗浄機の中で白くなっていくもの
洗浄機の中の白い層は、水道水に溶けているカルシウムやマグネシウムが、温められたり、水が蒸発して濃くなったりして固まったもので、スケールと呼ばれます。
洗浄機では、熱い水を入れ替えるたびに、成分が固まる条件がそろいます。最初は薄い白い膜でも、手入れをしないまま運転を重ねると、爪でこすっても取れない固い層に育ちます。
白くなる速さが医院ごとに違うのは、主に水源による水の硬さの違いのためです。ほかにも、1日の運転の回数、すすぎの温度の設定、庫内に水が残る時間によって、同じ機種でも付き方が変わります。
熱水を使う工程で付きやすい場所
スケールが付きやすいのは、熱が集まる場所と、水が行き来を繰り返す場所です。洗浄機の中では、次の場所から先に白くなっていきます。手入れのときは、この順に見ていくと確かめやすくなります。
- ヒーターのまわり:水を温める面そのものに付く
- フロートスイッチ:水位を見る部品で、水面の上下に合わせて付着が重なる
- 水の入り口と、噴き出す穴のまわり:狭いところに付いて流れを細くする
- 庫内の底と、水が残りやすいくぼみ
付いたままにすると起きること
ヒーターに付いた層は、熱の伝わりを妨げます。フロートスイッチに付くと、水位の検知がずれることがあります。どちらも、洗浄の仕上がりと機械の動きに響くので、メーカーは定期の手入れを指示しています。
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付いたものを落とす手立て
スケールを落とす手入れは、機械のメーカーの指示に従い、専用の洗浄剤で溶かすのが基本です。付いた層が厚いほど、洗浄剤に浸す時間も長くなり、その間機械は使えません。
手入れの間隔は、水の硬さと運転の回数で変わります。同じ機械でも、器具の量が多い医院ほど早く白くなります。手入れの日を診療のない時間に組めば、担当のスタッフが診療のあとに残って作業することになります。
手入れのあいだは洗浄機が使えないので、その日の器具は手洗いで回すことになります。手入れの回数が減れば、手洗いで回す日も減ります。
付き方そのものを変えるという考え方
落とす手入れは、付いたあとにする作業です。もう1つの手立ては、洗浄機に入る水をウルトラファインバブルを含んだ水にして、付き方そのものを緩やかにしておくことです。
医療器具洗浄機のメーカーで、給水をウルトラファインバブル水に切り替えた事例があります。熱水で洗う工程のヒーター周辺とフロートスイッチでは、それまで固く付いていたスケールが軟化し、指で押すと取れる程度になりました。そのあとの付き直しも、以前よりゆっくりになっています。手入れがなくなったわけではなく、硬い層を削り落とす手入れが、軟らかくなった付着を取り除く手入れに変わった例です。
当社が扱う UFB DUAL® は、水道の元栓直下に取り付けるので、洗浄機への給水も、予備洗浄のシンクの水も、まとめてウルトラファインバブル水になります。洗浄機の側には何も付けません。減水率は約5%で、洗浄機に入る水の量と勢いはいまのままです。
機器の寿命との関係
スケールは、ヒーターやフロートスイッチのような部品の負担に直結します。付き方が緩やかになり、手入れのときに軽い力で取れるようになれば、部品をこする作業そのものが減ります。
部品の交換の時期は、機械のメーカーの指示が基準です。スケールの付き方が緩やかになれば部品の負担が減り、洗浄機を長持ちさせることにつながります。そのうえで、手入れをした日付、そのときの付着の様子、落とすのにかかった時間を記録しておくと、部品の状態を判断する材料が院内にたまります。修理や交換の相談をするときにも、その記録がそのまま役に立ちます。
洗う前の水をウルトラファインバブルを含んだ水にするには、医院の元栓直下に UFB DUAL® を付けます。洗浄機だけでなく、ユニットや手洗いの水も同じ1台で変わります。お問い合わせいただければ、給水の口径からお見積もりをお出しします。
よくあるご質問
洗浄機の中の白い汚れは何ですか
水に溶けていた成分が熱で固まったスケールです。ヒーターのまわりやフロートスイッチなど、熱い水が当たり続ける場所に付きます。
スケールは付かなくなりますか
付き方が緩やかになり、付いた分も軟らかくなって、指で押す程度で取れるようになった事例があります。医療器具洗浄機のメーカーでの事例では、スケールが軟らかくなって指で押す程度で取れるようになり、再び付くペースも緩やかになりました。メーカーが指示する手入れは続け、その間隔と手間を記録して確かめます。
洗浄機に何か取り付けますか
洗浄機には何も付けません。水道の元栓直下に1台付けると、洗浄機への給水がそのまま変わります。
洗浄の仕上がりや水量は変わりませんか
減水率は約5%で、洗浄機に入る水の量と勢いはほぼ変わりません。洗剤や工程の設定も、いまのままで使えます。
費用はいくらですか
本体は20Aが350,000円(メーカー希望小売価格498,000円)、25Aが600,000円(税抜)、工事費は5〜8万円です。電源と消耗品がないので、続く費用はありません。
手入れの記録には何を残せばよいですか
手入れをした日付、付着の様子、落とすのにかかった時間、使った洗浄剤の量です。設置の前から付けておくと、あとで比べる材料になります。
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