工事は「冷凍保安規則」に準じ、有資格の施工者が行います。現地調査のあと、冷媒ガスの回収から再充填まで8工程で進みます。
止まるのは対象の系統だけです。日程と停止の時間は設備の構成で決まるため、現地調査の結果をもとにお見積もりに書いてお示しします。
お見積もりは無料です。製品代と工事代を分けてお示しし、お見積もり以上の金額はいただきません。
α-HT® の導入を具体的に検討されている設備ご担当者さまに向けて、工事の進み方、必要な資格と体制、設備を止める範囲、工事のあとに残る記録を書きました。
導入までの流れは3段階
発注のあとに全館へ一斉に付ける進め方はとりません。試算で見当を付け、一部で実測し、その数字を見て範囲を決める順番です。
- 無料シミュレーション:機器と稼働の情報から、電気代の削減金額・CO2削減量・元が取れるまでの年数を算出する
- 限定導入と実測:一部の設備に設置し、計測器で複数の測定点を一定期間採取して効果を実測する
- 本導入:日別の消費電力と外気温の推移をまとめた評価レポートをもとに、対象の範囲を決める
2段目を飛ばさない理由
限定導入は有償です。それでも先に実測を挟むのは、社内で説明できる数字が手元に残るからです。効果の評価が、売り手の説明ではなくご自身の設備のデータになります。稟議の2回目が通りやすくなるのは、この順番を守ったときです。
工事の前に、現地で確かめる5点
現地調査で見るのは次の5つです。机の上の情報だけで発注すると、最初の1つでつまずきます。
- 対象機器の情報が、お聞きした内容と現地で一致しているか
- 冷媒配管の経路
- 本体の設置場所と、資材置き場
- 搬入と搬出の経路
- 室外機が通常どおり運転しているか
1つ目と5つ目が要点です
型番や配管径が現地と違っていると、対象外の機器に付けてしまう事故につながります。過去にその例があるため、この確認は必ず行います。室外機の運転に異常があるときは、先に改善していただいてから施工します。不調をそのままにして装置を足すと、どちらの原因かが分からなくなります。
必要な資格と体制
α-HT® の設置は、高圧の冷媒を扱う工事です。「冷凍保安規則」に準じて、ガス溶接技能講習、冷媒回収技術者、空調・冷媒機器の取り扱いに関する資格を持つ施工者が行います。
この工事では、有資格者が法令に沿って施工することそのものが安全の裏付けになります。だから当社は、だれがどの資格で入るのかを先に開示します。冷媒を回収し、溶接で配管をつなぎ、耐圧気密試験を通す工程は、資格と手順の両方がそろっていなければ成立しません。
当日の作業と、設備の停止
現地の作業は8工程です。順番も、確認の内容も決まっています。
止まるのは、対象の系統だけです
冷媒を回収してから再充填して運転確認が終わるまで、対象の系統は止まります。建物全体や、ほかの系統を止める必要はありません。複数の系統がある建物では、系統ごとに日を分けて進めることもできます。
工程5の真空乾燥は1時間以上かけます。ここが不十分だと圧縮機の故障の原因になるため、短縮しません。全体の作業時間は配管の経路と本数で変わるので、現地調査のあとに日程と停止の時間をお見積もりに書いてお示しします。
| 工程 | 内容 |
|---|---|
| 1. 準備作業 | 資材の搬入、養生、作業範囲の確保 |
| 2. 室外機の運転確認 | 施工前の状態を確認する |
| 3. 冷媒ガスの回収 | 洗浄済みの容器に回収する |
| 4. 製品の接続 | 架台組立 → ロウ付溶接 → 耐圧気密試験(0.3MPa×3分 → 1.5MPa×3分 → 設計圧力×24時間) |
| 5. 冷媒配管の真空乾燥 | 1時間以上 |
| 6. 冷媒ガスの再充填 | 回収した冷媒を戻す。配管の延長分は必要に応じて調整 |
| 7. ラッキング工事 | 保温・断熱。冷凍機と寒冷地は結露防止に10mm厚を推奨 |
| 8. 運転確認 | エラーがなく、冷媒圧が正常であることを確認 |
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設置の要点
取り付け方そのものが、効果と安全に関わります。要点は4つです。
- 本体は矢印が上を向く縦向きで固定する。横向きには付けない
- 配管の曲げは半径100mm以上のゆるやかな曲がりにして、流れの抵抗を抑える
- 屋外の架台はドブメッキ、塩害地域はSUSを推奨する
- 複数の室外機が連結している場合は、分岐管が集まった後の主管に付けると必要な本数を抑えられる
工事のあとに残るもの
作業報告書と施工完了報告書をお渡しします。耐圧気密試験をどの圧力で何分保ったか、真空乾燥をどれだけかけたか、冷媒をどれだけ戻したかが、記録として残ります。
この記録は、あとでメーカーや保守会社と話すときの土台になります。回収した冷媒はそのまま再充填するので破壊処理は不要で、冷媒を買い足す前提の工事でもありません。
保証と、その後の窓口
万一 α-HT® が原因で機器が故障した場合は、冷媒の回収から元の配管構成への復旧まで、原状復帰の費用を当社が負担します。
設置後の窓口は当社です。メーカーへの確認も当社が行い、お問い合わせには24時間以内に一次回答します。本体は可動部がなく電気も水も使わないため、点検の契約や消耗品の交換は発生しません。
お見積もりに必要な情報
お見積もりの前にそろえていただくと早いのは、次の情報です。
- 室外機のメーカー・型番・台数
- 運転の種類(冷暖房・冷房専用・冷凍・除湿など)
- 月の稼働日数と、1日の稼働時間
- 夏と冬の設定温度
- 圧縮機の出力と定格消費電力
- 冷媒の種類、液管の太さと長さ、導入した年月
- 電気代の従量単価(直近の請求書の数字)
写真と図面は歓迎します
お問い合わせのあと、担当からメールでご連絡します。設備の写真や図面は、そのメールに添付してご返信ください。室外機の銘板と配管まわりが写っていれば、型式の選定と工事の見当が一度で付きます。台数が多い建物では、系統図があると現地調査の時間が短くなります。
よくあるご質問
工事は、どんな資格を持った人が行いますか
「冷凍保安規則」に準じ、ガス溶接技能講習、冷媒回収技術者、空調・冷媒機器の取り扱いに関する資格を持つ施工者が行います。だれがどの資格で入るのかは、お見積もりの段階でお示しします。
工事のあいだ、建物全体の空調が止まりますか
止まるのは対象の系統だけです。冷媒を回収してから再充填し、運転確認が終わるまでのあいだになります。系統が複数ある建物では、日を分けて進めることもできます。
作業にかかる時間は、どれくらいですか
配管の経路と本数、設置場所までの搬入経路で変わります。現地調査でこの3点を確かめたうえで、日程と停止の時間をお見積もりに書いてお示しします。
工事のあと、何か書類はもらえますか
作業報告書と施工完了報告書をお渡しします。耐圧気密試験の圧力と保持時間、真空乾燥の時間、再充填した冷媒の量が記録されます。
既存の冷媒は入れ替えますか
入れ替えません。回収した冷媒をそのまま再充填します。配管が延びた分だけ、必要に応じて量を調整します。
この記事に書いていないことは、直接お聞かせください。
ご相談とお見積もりは無料です。製品代と工事代を分けてお示しし、お見積もり以上の金額はいただきません。


