この記事の結論
ラインを止めずに入れられるのは、受水槽のある工場で槽の水が工事の時間の使用量をまかなえる場合と、茹で釜や洗浄の系統だけに取り付ける場合です。受水槽があれば、取り付けの位置が水道メーターと受水槽のあいだになるので、工事のあいだも工場の中へは槽の水が送られます。
直結の給水で工場全体の元栓に付けるときは、水が1〜2時間止まります(配管をつないだ接着剤が固まるまで水を通さないため)。作業全体は3時間〜半日なので、定期の停止日や休日の半日に収めます。
ラインを止めずにやってほしい、止めるなら年末年始か盆休みだ、と言われている食品工場の設備・保全のご担当者さま向けに、工事の時間と、止まる範囲の決まり方を書きました。
断水は1〜2時間。なぜその長さになるのか
取り付けの作業は、元栓を閉めて給水管を切り、UFB DUAL® を配管の途中に入れ、接着剤でつなぎ込むという順に進みます。水が止まるのは、この切ってからつなぎ終えるまでと、その後の養生のあいだです。
長さを決めているのは、接着剤が固まるまでの時間です。固まる前に水圧をかけると、つなぎ目から漏れる原因になるので、決まった時間は水を通しません。1〜2時間という幅は、口径と配管の材質、その日の気温で変わる養生の時間の幅です。
全体の作業は3時間〜半日
断水の前後に、準備と確認の作業が入ります。前は、配管の位置と口径の確認、作業場所の養生、水道メーターまわりを掘る作業です。後は、通水して漏れがないかを確かめ、埋め戻して仕上げる作業です。
水道メーターまわりがコンクリートやアスファルトの場合は、掘る作業と埋め戻しの時間が加わります。受水槽方式の建物で、配管が露出している場所なら、3時間程度で終わることもあります。
受水槽のある建物では、断水しない範囲がある
受水槽のある工場では、水道メーターから受水槽へ水を送り、そこからポンプで工場の中へ配っています。UFB DUAL® を取り付けるのは、水道メーターと受水槽のあいだです。
工事のあいだ止まるのは受水槽へ入る側だけで、工場の中へは槽に貯まっている水が送られ続けます。槽の容量が工事の時間の使用量を上回っていれば、製造は止めずに済みます。工事の前に、槽の容量と、その時間帯の使用量を確かめておきます。
槽の水で何時間動かせるかは、槽の有効容量を、その時間帯の1時間あたりの使用量で割ると見当がつきます。茹でや洗浄の多い時間帯を避けて工事の時間を置けば、槽の水だけで足りる場合が多くなります。
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稼働を止めずに入れられる場合
止めずに入れられるのは、受水槽があって槽の水で工事の時間をまかなえる場合と、工程を限って取り付ける場合です。茹で釜の系統や洗浄用の系統だけに取り付けるなら、止まるのはその系統だけで、ほかのラインは動かし続けられます。
系統ごとに止める場合は、その系統を使う工程の段取りを、断水の時間に合わせて前後させます。茹での工程なら、立ち上げ前の時間に取り付けを終えれば、生産の時間には影響しません。
年末年始・盆・定期停止に合わせる場合の段取り
直結の給水で工場全体の元栓に取り付けるなら、定期の停止日に合わせるのが確実です。停止期間の初日に取り付け、残りの日で通水後の確認と清掃を行えば、再開の日にはふだんどおりの水で立ち上げられます。
停止日は設備の点検や他の工事と重なりやすいので、日程は1〜2か月前に決めておきます。水を使うほかの工事と同じ日に入れる場合は、元栓を閉める時間帯をそろえると、断水の回数を1回にまとめられます。
工事のあとにラインで見ておくこと
通水したら、まず取り付けた場所のつなぎ目に漏れがないかを確かめます。次に、工場の中の蛇口で水を流し、濁りがなくなるまで流してから使います。配管を切ったときに動いた内側の汚れが出てくることがあるためです。
ラインでは、洗浄とCIPの水の出方、茹で釜への注水の時間が、ふだんと変わっていないかを見ます。減水率は約5%なので、流量はほとんど変わりません。取り付けた日を記録の区切りにしておくと、前後の比較にもそのまま使えます。
よくあるご質問
水は何時間止まりますか
1〜2時間です。配管をつないだ接着剤が固まるまで水を通さないためで、この時間は口径と配管の材質、気温で前後します。作業全体は3時間〜半日です。
受水槽があれば工場の中は断水しませんか
しません。取り付けるのは水道メーターと受水槽のあいだなので、工事のあいだも工場の中へは槽の水が送られます。ただし、槽の容量が工事の時間の使用量を上回っているかを、事前に確かめておきます。
休日や夜間の工事はできますか
休日や定期の停止日に合わせて日程を組めます。夜間の作業は、工場とまわりの条件を確かめたうえでご相談させてください。工場の停止計画に合わせるため、日程は1〜2か月前にご相談いただくと、確実に押さえられます。
工事のあと、すぐに製造に使えますか
使えます。通水してつなぎ目に漏れがないことを確かめ、蛇口から濁りがなくなるまで流してから使います。流量はほとんど変わらないので、洗浄やCIPの条件はそのまま使えます。
工事費はいくらですか
40A・50Aは150,000円程度が基準です。水道メーターまわりの仕上げが石材やタイルで、壊して戻す必要がある場合は、復元の費用が別に必要になります。25Aの系統なら50,000〜80,000円が目安です。
工事の前に工場の側で用意するものはありますか
作業場所までの通路の確保と、元栓を閉める時間帯の社内への周知です。受水槽のある工場では、槽の水位を工事の前に満水近くにしておくと、槽の水で動かせる時間に余裕ができます。
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