歯科医院の水回りで手間が集まるのは、器具洗浄のシンク、スピットンと排水トラップ、掃除用シンクの3か所です。
元栓に1台入れるとこの3か所の水がまとめて変わり、汚れが壁面から離れやすくなります。本体は20Aが350,000円、25Aが600,000円(税抜)です。
診療の片づけと閉院前の清掃に、毎日どれくらいの時間がかかっているか。その内訳と、水の側から軽くできる範囲を、院長先生とチーフの方に向けて書きました。
手間が集まっている3か所
院内の清掃は広い範囲に散っていますが、時間を食っているのは水を使う場所です。手を止めて道具を持ち替える作業が、そこに集まります。
- 器具洗浄のシンク:つけ置きのあとのブラッシングと、乾かすまでの置き場の確保
- スピットンと排水トラップ:泡や汚れが残りやすく、閉院前に毎日手を入れる
- 掃除用シンクと床のワイパー洗い:一日の最後にまとめて流す
| 数える項目 | 数え方 | 自院の数字 |
|---|---|---|
| 1日の清掃時間 | 閉院前の水回りにかける時間(分) | |
| 担当する人数 | 同時に手が空かなくなる人数 | |
| 1か月の診療日数 | 診療日の数 | |
| 1か月の時間 | 清掃時間 × 人数 × 診療日数 ÷ 60 |
この表は計算の例です。ご自身の数字を入れて確かめてください。
歯科医院の水回りに付く汚れは、2層でできている
下の層は無機のスケールです。水に溶けているカルシウムなどが乾くときに残り、シンクの縁やスピットンに白く固まります。表面がざらつくと、その上に次の汚れが引っかかります。
上の層はタンパク質や皮脂などの有機物と、それを足場に増える微生物です。手で触ってすべるのは、この層です。ざらついた下地があると、上の層が育つ速さも上がります。
毎日の清掃で落としているのは、たいてい上の層です。下地のざらつきが残っている限り、同じ速さで戻ってきます。
同じことは目に見えない場所でも進みます。給水管の内側、ユニットへ向かうチューブ、排水の立ち上がり。診療していない夜間と休診日は水が動かないので、壁面に汚れが定着しやすい時間になります。清掃の手が届くのはシンクの表面までで、その先は水そのものの状態に任せることになります。
水を変えると、どの工程が軽くなるか
ウルトラファインバブルを含んだ水は、ふつうの水より濡れ性が高く、細かい隙間に入り込みます。マイナスに帯電した泡が、プラスに帯電した疎水性の汚れに吸着し、付着力を弱めて水流で離れやすくします。
厨房機器メーカーのラボで行われた洗浄力の比較試験では、つけ置き洗いで差が大きく出ています。歯科医院の作業に置き換えると、器具をつけ置きしたあとブラシで押す回数が減る方向です。
壁面を泡が覆うことで、離れた汚れが再び付くのを抑える働きも期待できます。スピットンや排水トラップでは、汚れが定着してから落とす作業から、付きにくい状態を保つ運用へ寄せていけます。
ぬめりの出方が変わると、閉院前に手を入れる回数が減ります。ここで浮いた時間は、翌日の準備か、そのまま退勤時間に返ります。
水が受け持つところと、手が受け持つところ
水が受け持つのは、汚れが壁面に付く力を弱めることと、いちど離れた汚れが戻りにくくすることです。届く範囲は、元栓から先の系統を通る水が触れる場所すべてです。
手が受け持つ工程は、これまでのままです。器具の洗浄と滅菌の手順、拭き上げと乾燥、薬液を使うバキュームラインの洗浄、そして記録。歯科医院の衛生管理として決まっているものは、いまの手順を続けていただきます。
重ねて使える技術という位置づけなので、手順書を書き直す必要はありません。清掃の頻度と時間を、記録を見ながら少しずつ調整していくのが実際の使い方です。
導入したあとの運用と、費用
取り付けは水道メーターの周りだけで終わります。院内に装置は置かず、スタッフの操作も要りません。断水は1〜2時間で、配管を切ってつなぎ込むとき、接着剤が固まるまで水を通せないためこの時間が要ります。工事全体は3時間〜半日です。
口径は給水管の太さで決まります。歯科医院では25Aが多く、本体600,000円(メーカー希望小売価格 850,000円)。20Aなら350,000円(同 498,000円)で、工事費は50,000〜80,000円が目安です。消耗品と電源が要らないため、入れたあとの費用は発生しません。
清掃の頻度を見直すのは、記録が2か月ほどたまってからにしてください。汚れの落ち方は水質と配管の状態で進み方が変わるので、自院の記録がいちばん確かな判断材料になります。
よくあるご質問
清掃の時間はどれくらい変わりますか
落ち方は水質と配管の状態で変わるため、まず1日の清掃時間を分で記録してください。付着力が弱まるぶん、つけ置きのあとブラシで押す回数が減る方向に動きます。
スタッフの操作や、新しい手順は増えますか
増えません。装置は元栓側にあり、蛇口の使い方はいまのままです。院内に置く機器も、交換する消耗品もありません。
器具の滅菌の代わりになりますか
なりません。器具の洗浄・滅菌と記録は、いまの手順のまま続けていただきます。水の側でできるのは、汚れが付く力を弱めて落としやすくするところまでです。
工事は診療に影響しますか
作業は水道メーターの周りだけで、診療フロアには入りません。断水は1〜2時間で、休診日か診療後の時間帯に合わせて組めます。
費用はいくらですか
25Aなら本体600,000円と工事費50,000〜80,000円で合計650,000〜680,000円(税抜)です。20Aなら合計400,000〜430,000円です。保証は計10年で、窓口は当社ひとつです。
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