においの出どころで頼み先が変わります。便器の表面なら清掃会社、配管の内側なら管洗浄の業者、部品の劣化なら水道工事会社です。
先に確かめるのは、水を流した直後に臭うかどうかです。これだけで、便器の側か配管の側かが分かれます。
お見積もりは無料です。製品代と工事代を分けてお示しし、お見積もり以上の金額はいただきません。
トイレのにおいをどこに頼めばよいか分からないまま、見積もりを取り始めている総務・施設管理の方に向けて、作業の種類と頼み先の対応を整理しました。
においの原因ごとに、頼み先が変わります
同じ「トイレが臭う」でも、原因は4つに分かれます。便器と床の表面に残っているもの、排水管の内側に育っているもの、部品が痛んで水が切れているもの、そして建物の給水と排水の条件から来ているものです。
分けずに1社に相談すると、その会社が持っている作業のうちでいちばん近いものが返ってきます。清掃会社に頼めば清掃、水道業者に頼めば部品の交換です。どちらも間違いではありませんが、原因が別のところにあると、数日で元に戻ります。
だから、相談する前に4つのうちどれかを見当だけ付けておくと、無駄な作業が1回減ります。
| こういう臭い方 | 考えられる原因 | 頼み先 |
|---|---|---|
| 便器や床に近づくと臭う | 表面に残った尿の成分と結晶 | 清掃会社 |
| 水を流した直後に強く臭う | 排水管の内側に育った尿石 | 排水管の洗浄を行う業者 |
| 使っていない時間も、ずっと臭う | 封水が切れている、部品の劣化 | 水道工事会社 |
| 清掃しても短い期間で戻る | 洗浄水量と配管の条件 | 設備側の検討 |
便器の清掃で済むとき
便器の内側、縁の下、床と壁の境目、便器と床の接する部分。この4か所に付いているものが原因なら、清掃で収まります。近づいたときに強く、離れると分かりにくいのが特徴です。
頼み先は清掃会社です。日常の清掃とは別に、酸性の洗剤を使って時間をかけて落とす作業を1回入れると、たいていは戻ります。定期清掃の契約に入っている作業かどうかは、仕様書を確かめてください。
収まったかどうかは、作業から何日もったかで判定できます。1週間で戻るなら、原因は次の段にあります。
排水管の洗浄が要るとき
水を流した直後に臭いが強くなるなら、出どころは排水管の内側です。流した水が管の中の空気を押し出すので、そのときだけ臭いが上がってきます。
管の内側に育っているのは尿石です。尿素が細菌の働きでアンモニアに変わり、水のpHが上がって、尿の中のカルシウムが結晶として析出して固着します。アンモニア臭と尿石は同じ反応から生まれているので、臭う場所には尿石が育っています。
頼み先は、排水管の洗浄を行っている業者です。高圧洗浄で水圧で削り落とす方法と、薬品で溶かす方法があります。どちらも、いま付いているものを落とす作業です。
落としたあとが、どれくらいもつのか。記録として残っているのは、薬品で洗った直後にきれいになった管の内側が、2か月ほどで元の付着した状態まで戻っていた例です。落とす作業には、次の付着を止める働きが入っていません。
部品や便器の交換になるとき
使っていない時間もずっと臭うときは、封水が切れていることを疑います。排水トラップに溜まっている水が、下水の空気をふさぐ栓になっています。この水が蒸発したり、吸い出されたりすると、栓がなくなります。
長く使っていない便器では水を1回流すだけで戻ります。それでも臭うなら、便器と床のあいだのパッキンや、トラップの部品が痛んでいる可能性があります。ここは水道工事会社の作業です。
便器そのものの交換になるのは、内側の水の通り道が尿石で狭くなっているときです。流れが落ちている、水が溜まる、洗浄の数日後に臭いが戻る。この3つが重なっていると、通り道の側が進んでいます。
設備側の工事になるとき
清掃も洗浄も部品の交換も済んでいるのに、短い期間で戻る建物があります。この場合、原因は作業の質ではなく、建物の条件です。
洗浄水量が少ない器具に替わっていると、汚水管の中を流れる水の勢いが落ちます。固形分が管の中に留まり、尿石の核ができます。設備を新しくしたのに問題が増えるという逆転が起きるのは、この筋です。
ここに手を入れるのが、給水の側に装置を付ける方法です。当社が扱う emiiR®(エミール)は、給水管の途中に入れる筒で、中を通る水を特殊セラミックスに触れさせます。結晶が硬く育って内壁に居座ることを抑える働きで、電源も薬剤も消耗品も要りません。
この装置を入れても、いま付いている尿石は洗浄で落とします。なくなるのは作業ではなく、作業と作業のあいだの短さです。
頼む前に自分で確かめられること
現場で3つ確かめると、相談の内容が変わります。道具は要りません。
1つめは、水を流した直後に臭いが強くなるかどうか。これで便器の側か配管の側かが分かれます。2つめは、使っていない時間も臭うかどうか。これで封水と部品の問題が浮かびます。3つめは、前の清掃からどれくらいで戻ったか。日数が短いほど、建物の条件の側に原因があります。
この3つをメモして相談すると、頼み先の側も作業の範囲を絞りやすくなります。
- 水を流した直後に強く臭うか(配管の内側かどうか)
- 使っていない時間も臭うか(封水と部品かどうか)
- 前の清掃から何日で戻ったか(建物の条件かどうか)
お見積もりで金額が動く点
作業の側の見積もりで動くのは、届く範囲と、作業に使える時間です。便器の中で済むのか、その先の配管に入るのか。営業時間中に作業できるのか、閉店後になるのか。夜間になれば人の手配が変わります。
設備の側で金額を決めているのは、給水管の口径です。口径が決まると型式が決まり、総額が決まります。標準工事費は本体価格に対する一定の割合で、給水管に近づける場合の金額です。天井や壁の中を通っていて手が入りにくい場合は別に見ます。
トイレが複数ある建物では、配管をたどると途中で1本にまとまっている場所があることがあります。そこに太い1台を入れて下流をまとめられると、台数が減って合計が下がります。系統を見ずに口径だけで台数を掛けると、この判断が抜けます。
お見積もりは無料です。製品代と工事代を明らかにし、お見積もりで提出した以上の金額は一切いただきません。
年間でいくら払っているかを数える
頼み先を決める前に、去年1年ぶんを数えておくと判断が変わります。数えるのは、定期清掃のうちトイレに当たっている分、スポットで呼んだ洗浄の回数と金額、尿石の除去を頼んだ回数と金額、消臭剤と薬剤の費用です。
1回いくらで見ていると小さく見えますが、年に何回も呼んでいる建物では合計が変わります。設備の側に替えるかどうかは、この年額と比べて決めるものです。
いま尿石に年間いくら払っているかが分かれば、当社でも試算をお出しします。高圧洗浄と尿石除去の費用と回数をお知らせください。
よくあるご質問
どこに頼むか分からないときは、まず何を確かめればよいですか
水を流した直後に臭いが強くなるかどうかです。強くなるなら排水管の内側、変わらないなら便器と床の表面、使っていない時間もずっと臭うなら封水と部品の側です。この1つで頼み先が絞れます。
清掃会社と水道業者の、どちらに頼むべきですか
表面に付いているものなら清掃会社、部品の劣化や封水の問題なら水道工事会社です。排水管の内側に育った尿石は、高圧洗浄や薬品洗浄を行う業者の作業になります。作業の種類が違うので、原因を先に絞ってから相談してください。
建物の管理会社さまを通さずに頼んでもよいですか
共用部の作業は、管理の契約で頼み先が決まっている建物があります。先に契約の内容を確かめてください。専有部の中だけで収まる作業でも、共用の配管につながる洗浄は、管理の側と調整が要る場合があります。
設備側の工事は、営業中にできますか
作業は3時間から半日です。このうち水を通せないのは1〜2時間で、配管を切ってつなぎ、接着剤が固まるまで通水できないためです。営業時間の前後や定休日に合わせて日程を組むことが多くなります。
お見積もりに費用はかかりますか
いただきません。製品代と工事代を明らかにし、お見積もりで提出した以上の金額は一切いただきません。ご連絡いただくのは店舗名とご希望の日時の2点だけで、写真の撮影や口径の確認をお願いすることはありません。
この分野の、くわしい記事
この記事に書いていないことは、直接お聞かせください。
ご相談とお見積もりは無料です。製品代と工事代を分けてお示しし、お見積もり以上の金額はいただきません。


