この記事の結論
尿石の除去を業者に頼むときは、3つを聞いておきます。作業がどこまで届くか(便器の中だけか、排水トラップや汚水管の中までか)、何で落とすか(高圧洗浄か薬品か、配管の材質に合うか)、そして落としたあと何か月で戻る見込みかです。
とくに3つめが分かると、次の洗浄の時期を先に日程に入れられ、詰まってから夜間に呼ぶ事態を避けられます。
お見積もりは無料です。お気軽にお問い合わせください。
尿石の除去を業者に頼むとき、見積もりを並べても、作業の範囲が違えば金額は比べられません。施設管理・店舗運営のご担当者さまに向けて、見積もりの前に業者へ聞いておくことと、その答えの読み方をご説明します。
作業の範囲を先に決める
尿石の除去と呼ばれる作業には、届く範囲が何段もあります。範囲を決めずに見積もりを取ると、安いほうは便器の中だけ、高いほうは配管まで、という比べられないものが並びます。
決め方は、症状からです。便器に近づくと臭うなら便器の中、水を流した直後に強く臭うなら配管の内側、流れが落ちているなら管の断面が狭くなっています。どこに手を入れるかを先に書いて、同じ範囲で見積もりを取ってください。
便器の中と、配管の中
便器の中は、目で見て手が届く範囲です。内側、縁の下、排水口の入り口まで。酸性の洗剤と道具で落とせます。時間をかければ厚いものも落ちます。
配管の中は、目で見えません。便器の先のトラップ、床下の横引き管、立て管の内側です。ここは機械と薬品で扱う範囲で、清掃の道具は届きません。
尿石は、この2つにまたがって育ちます。便器の中だけを落としても配管の中が残っていれば、水を流したときの臭いは収まりません。どちらが原因かを分けてから範囲を決めてください。
高圧洗浄で届くところ
高圧の水で、管の内側を削り落とす作業です。強いのは、柔らかい堆積物と、ある程度の厚みまでの付着です。機械を入れられる開口部が要るので、点検口や掃除口がどこにあるかで作業の範囲が決まります。
聞くことは3つです。どの開口部から入れるか、何メートル先まで届くか、そして立て管を上から下まで通すのか横引き管だけなのか。
経年した管では、削る作業が管の内面に負担をかけます。管の材質と年数を伝えて、圧力の設定をどうするかを聞いておいてください。
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薬品洗浄で届くところ
薬品で溶かす作業です。高圧洗浄で削り切れない硬い結晶や、機械が届かない位置に効きます。薬品の液性と濃度、置いておく時間で効き方が変わります。
聞くことは3つです。どの液性の薬品を使うか、管の材質に合うか、そして中和と排出をどうするか。ステンレスや樹脂の部品がある系統では、液性によって傷める組み合わせがあります。
詰まりかけている管では、先に物理的に取り除く工程が入ります。薬品を流し込んでも、塞がっていると薬品が奥まで行き渡らないためです。
作業後、戻るまでの期間を聞く
業者に聞くことのうち、いちばん役に立つのがこの質問です。尿石は、作業をすればたいてい落ちます。判断に要るのは、次にいつ呼ぶことになるかです。
薬品で洗った直後の管の内側が、2か月ほどで元の付着した状態に戻っていた記録があります。洗浄は、いまある尿石を落とす作業で、次の尿石を止める働きは含まないためです。
業者の側は、過去の現場から見込みを持っています。同じ建物で2回目を頼むときは、前回から何か月だったかが記録に残っています。この数字を聞いて、次の発注の時期を先に日程に入れてください。詰まってから呼ぶと、営業を止める時間と夜間の手配が増えます。
| 聞くこと | なぜ聞くか | 答えの読み方 |
|---|---|---|
| どの開口部から入れるか | 届く範囲が決まる | 開口部がないと作る工程が増える |
| 何メートル先まで届くか | 立て管まで届くかが分かる | 横引きだけなら臭いは残ることがある |
| 薬品の液性と管の材質 | 部品を傷める組み合わせを避ける | 材質を伝えて合うかを確かめる |
| 中和と排出をどうするか | 排水の先への影響が決まる | 工程に入っているかを確かめる |
| 前回から何か月で戻ったか | 次の発注の時期が決まる | 短いほど、器具や配管の条件に原因がある |
次を遅くするために合わせて決めること
作業を頼むときに、あわせて決めておきたいことが3つあります。1つは、器具の洗浄水量の設定を確かめること。節水の設定が強すぎると汚水管の流速が落ち、固形分が留まります。
2つめは、日常清掃で床と便器の境目を落とす手順を入れること。表面に残ったものが、臭いの一部を作っています。3つめは、次の洗浄の時期を日程に入れることです。
そのうえで、尿石が戻る速さそのものを遅くする方法があります。当社が扱う emiiR®(エミール)は、洗浄水が通る給水管に入れる筒で、中の特殊セラミックスが水流で動きながら水に触れます。尿石が内壁に固着しにくくなる装置で、薬剤も電源も使いません。
導入後も洗浄はなくなりません。ただ、新しい尿石は固着しにくくなり、すでに付いている分も少しずつ脆くなって、流れる水で剥がれていきます。残った分は洗浄や清掃で取り除きます。変わるのは、洗浄から次の洗浄までの間隔です。
頼む前にそろえる情報
作業を頼む側でそろえておくと早いのは4つです。器具の数と種類、症状(いつ、どこで、どう臭うか)、去年の洗浄の回数と時期、そして作業できる時間帯です。
図面があれば添えてください。排水の系統図があると、開口部の位置と洗浄の範囲が机の上で決まります。
当社への設備のご相談では、ご連絡いただくのは店舗名とご希望の日時の2点だけです。写真の撮影も、口径の確認もお願いしません。お見積もりは無料です。
よくあるご質問
見積もりの前に、配管の中を見てもらえますか
内視鏡のカメラを入れて確かめる作業を行っている業者があります。作業として費用がかかる場合と、洗浄の見積もりに含まれる場合があるので、先に確かめてください。開口部の位置によっては入れられないこともあります。
作業に立ち会う必要がありますか
範囲を確かめるために、立ち会いを求められることがあります。とくに開口部の位置と、作業のあとの状態を確かめる場面です。立ち会えない場合は、作業前後の写真を報告書に入れてもらうよう取り決めておくと安心です。
作業後、どれくらいで戻りますか
記録として残っているものでは、薬品洗浄から約2か月で再び付着した状態に戻っていました。建物の条件で変わるので、同じ建物の前回からの日数を業者に聞くのがいちばん確かです。その日数で次の発注を日程に入れてください。
定期で契約したほうが金額は下がりますか
呼び出しのたびに手配するより日程が組みやすくなるため、定期の条件を示している業者もあります。ただし、洗浄が必要になる回数は建物の条件で決まるので、契約の形を変えても回数は減りません。回数を減らしたいときは、尿石が戻る速さを遅くする対策を検討します。
洗浄をやめて、設備だけにできますか
いいえ。いま付いている尿石を落とすのは洗浄の役割で、給水管に付ける装置は、そのあと尿石を戻りにくくするものです。とくに水の流れを塞ぐほど育っている場所は、先に物理的に取り除く必要があります。目標は、洗浄をやめることではなく、洗浄の間隔を延ばすことです。
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