この記事の結論
便器のにおいの修理代は、作業が便器の中で済むか、その先の排水管に入るかで大きく変わります。作業は、便器の清掃、排水管の高圧洗浄、薬品による尿石の除去、部品や便器の交換の4つで、排水管に入る作業ほど機械と時間が要り、1回の金額が上がります。
費用を判断するときは、1回の金額より年間の合計で見るのが目安です。薬品洗浄のあと約2か月で尿石が戻っていた例もあり、繰り返し呼んでいる建物では、回数が年額を押し上げています。
お見積もりは無料です。お気軽にお問い合わせください。
トイレのにおいにかかる費用を、上司やオーナーさまに説明しなければならない総務・施設管理の方に向けて、作業ごとに何が金額を左右するかと、去年の請求書から年間の金額を出す方法をご説明します。
作業は4つに分かれます
見積もりを比べる前に、それが何の作業なのかを分けておきます。分けずに並べると、届く範囲の違う作業を金額だけで比べることになります。
便器の清掃
便器の内側、縁の下、床との境目に付いているものを、酸性の洗剤と道具で落とす作業です。日常の清掃とは別に、時間をかけて行います。金額を左右するのは、器具の数と、付着の厚みです。
排水管の高圧洗浄
水圧で管の内側を削り落とします。金額を左右するのは、洗浄する管の長さと、機械を入れられる開口部があるかどうかです。開口部がないと、先にそれを作る工程が入ります。
尿石の除去
薬品で溶かす作業です。金額を左右するのは、薬品の量と、作業に要る時間です。詰まりかけている管では、先に物理的に取り除く工程が入ります。
部品や便器の交換
パッキン、トラップの部品、フラッシュバルブ、便器そのものの交換です。部品の代金と取り替えの作業が金額になり、器具を使えない時間も日程に関わります。
1回の金額は、どこで決まるか
同じ作業名でも金額が違うのは、届く範囲と作業に使える時間が違うからです。便器の中だけの作業と、その先の配管に入る作業では、要る機械が変わります。営業時間中に入れない建物では、夜間の手配になります。
見積もりを取るときは、どこまでを対象にするかと、いつ作業できるかの2つを先に伝えてください。これが決まっていないと、比べられる見積もりになりません。
作業の相場は、建物と作業の範囲で幅が大きく、一律の目安はありません。お手元の請求書に出ている単価で数えるのが、いちばん建物に合った数字になります。
年間の金額の数え方
年額は、作業ごとに回数と単価をかけて足すだけです。表に4行並べて、去年の請求書から拾ってください。
見落としやすいのが、定期清掃のうちトイレに当たっている分と、消臭剤や尿石防止剤のような消耗品です。前者は仕様書の作業時間の割合から見当が付きます。後者は購買の記録に出ています。
スポットで呼んだ回数は、経理の伝票から数えるのがいちばん早いものです。現場の記憶では少なく出ます。
| 作業 | 1回の単価(請求書から) | 去年の回数 | 年額 |
|---|---|---|---|
| 便器の清掃(スポット) | 請求書の金額 | 伝票の数 | 単価×回数 |
| 排水管の高圧洗浄 | 請求書の金額 | 伝票の数 | 単価×回数 |
| 尿石の除去 | 請求書の金額 | 伝票の数 | 単価×回数 |
| 部品や便器の交換 | 請求書の金額 | 伝票の数 | 単価×回数 |
| 消臭剤・尿石防止剤 | 購買の記録 | 年間の購入回数 | 単価×回数 |
計算の形です。去年の請求書の単価と回数を当てはめてお使いください。
くわしいご案内トイレのにおいはどこに頼めばよいか|作業の種類と頼み先の分け方
繰り返す建物で年額がどう積み上がるか
年に1回の洗浄で収まっている建物と、3か月ごとに呼んでいる建物では、同じ単価でも年額が4倍違います。差を作っているのは作業の質ではなく、落としたあと戻る速さです。
記録として残っているものでは、薬品洗浄でいったんきれいになった排水管の内側が、約2か月で再び付着した状態に戻っていました。洗浄は「いまある尿石を落とす作業」で、「次の尿石を止める働き」を含みません。だから戻ります。
戻る速さは、建物の条件で決まっています。器具の洗浄水量が少ないと汚水管の流速が落ち、固形分が留まって尿石の核ができます。節水型の器具に替えたあとに詰まりと臭いが増えるのは、この筋です。
年額を下げたいときに見るのは、1回の単価ではなく、呼んでいる回数のほうです。
設備で対策したときの費用の比べ方
給水管に装置を付ける方法は、尿石が戻る速さそのものを遅くする対策です。当社が扱う emiiR®(エミール)は、筐体の中に詰めた特殊セラミックスを水流で動かし、通る水に接触させる装置です。尿の成分が硬い結晶に育ちにくくなるので、管の内壁に固着しにくくなります。
導入後も、清掃と洗浄はなくなりません。尿石は固着しにくくなり、すでに付いた分も少しずつ脆くなって流れる水で剥がれ落ちていきますが、残った分は清掃で取り除きます。比べるのは、いまの年額と、清掃や洗浄の間隔が延びたあとの年額の差です。
総額は給水管の口径で決まり、標準工事費は本体価格に対する一定の割合です。いま尿石に年間いくら払っているかをお知らせいただければ、その数字で試算をお出しします。高圧洗浄と尿石除去の費用と回数が要ります。
メーカーの製品保証は10年です。10年後に検査を受けていただくと、さらに10年、最長20年まで延長できます。
数える前にそろえる2つの書類
要るのは2つです。去年1年ぶんの清掃と洗浄の請求書、そして清掃の仕様書です。
請求書からは、スポットの回数と単価が拾えます。仕様書からは、定期清掃の中にトイレの作業がどれだけ入っているかが読めます。この2つがそろえば、年額の大部分が出ます。
残りは消耗品です。消臭剤と尿石防止剤の購買の記録を足してください。お見積もりは無料です。ご連絡いただくのは店舗名とご希望の日時の2点だけです。
よくあるご質問
1回あたりの金額は、どれくらいですか
建物と作業の範囲で幅が大きく、一律の目安はありません。お手元の請求書に出ている単価で数えるのが確かです。見積もりを取るときは、どこまでを対象にするかと、いつ作業できるかを先に伝えると、比べられる形になります。
排水管の高圧洗浄は、年に何回必要ですか
建物によって変わります。決めているのは、洗浄したあと次に詰まりかけるまでの日数です。去年の伝票で呼んだ回数を数えると、自分の建物の間隔が分かります。3か月ごとに呼んでいるような建物では、節水型の器具や配管の条件で、尿石が戻りやすくなっていると考えられます。
尿石の除去は、清掃とは別の費用ですか
別になることが多い作業です。日常の清掃で落とせるのは表面に付いたものまでで、結晶として固着したものや、管の内側に入ったものは薬品と時間が要ります。清掃の仕様書に入っているかどうかを確かめてください。
便器を交換すれば、においは止まりますか
便器の内側の通り道が狭くなっていた場合は、いったん収まります。ただし洗浄水量と配管の条件が同じままなら、同じ速さで戻ります。交換を決める前に、去年の洗浄の回数を数えてみてください。
年額を数えるのに、何を見ればよいですか
去年1年ぶんの清掃と洗浄の請求書、清掃の仕様書、そして消臭剤と尿石防止剤の購買の記録です。請求書からスポットの回数と単価、仕様書から定期に含まれるトイレの作業が読めます。
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