この記事の結論
給水管の更新工事は、老朽化した管を新しい管に取り替える工事です。元栓型の UFB DUAL®(ウルトラファインバブルを含む水にする元栓型ノズル)は、管はそのままで、通る水を汚れの付きにくい状態にして劣化の進み方を緩やかにするもので、役割が違います。赤水が毎日出る、漏水を繰り返すといった状態なら、更新工事が先です。
まだその段階でなければ、設備で更新までの年数を持たせる使い方ができます。更新工事は週から月の単位で各戸への立ち入りが要るのに対し、設備の工事は3時間〜半日で立ち入りがなく、20Aなら総額400,000〜430,000円(税抜)です。
給水管に不安が出てきたマンションのオーナーさま向けに、更新工事と水の設備の役割・費用・工期・入居者さまの負担を並べて比べました。
2つは、解決する対象が違う
給水管の更新工事は、老朽化した管を撤去して新しい管に入れ替えます。錆で細くなった断面、漏水のリスク、管の寿命という問題を、物理的に取り替えて解決します。
元栓直下に UFB DUAL® を1台取り付けると、そこから先の水がウルトラファインバブルを含んだ水になり、管を替えずに汚れの付き方を緩やかにします。汚れが付く力を弱め、付いた汚れを剥がれやすくします。
つまり、更新工事は「いまの管の限界」に、設備は「これから付く汚れ」に向いています。同じ配管の話でも、手を入れる相手が違います。
費用・工期・入居者さまの負担を並べる
オーナーさまの判断に関わるのは、金額だけではありません。各戸に入るかどうか、水が何時間止まるか、終わったあとに何が残るか。金額と合わせてこの4つを並べると、選ぶ理由がはっきりします。
| 比べるところ | 給水管の更新工事 | 元栓直下に1台 |
|---|---|---|
| 目的 | 老朽化した管を新しくする | 通る水の状態を変えて、汚れを付きにくくする |
| 対象 | 交換した系統。専有部まで入ることが多い | 元栓を通る水すべて。台所・洗面・浴室・洗濯機まで |
| 各戸への立ち入り | 要る。日程調整が戸数ぶん発生する | 要らない。作業は水道メーターの周りだけ |
| 水が止まる時間 | 系統ごとに、日をまたぐこともある | 1〜2時間。配管を切ってつなぐとき、接着剤が固まるまで水を通せないため |
| 工期 | 週から月の単位 | 3時間〜半日 |
| 費用の決まり方 | 戸数・系統・管の経路で決まる。建物ごとに見積もりが要る | 口径で決まる。20Aで総額400,000〜430,000円、40Aで2,650,000円 |
| 終わったあとに残るもの | 新しい管。次の更新までの年数が延びる | 装置1台。電源も薬剤もフィルターも使わず、毎年かかるものがない |
更新工事を先にすべき状態
次のどれかに当たっているなら、順番は更新工事が先です。設備は管を直しません。
この状態で設備だけを導入すると、判断そのものがずれます。赤水が止まらないまま「効果がなかった」という結論になり、更新の時期も後ろにずれます。
- 赤水が毎日、または朝いちばんに必ず出る
- 漏水の修理を繰り返している
- 管の材質と年数から、更新の時期に来ていると診断されている
- 水の出が目に見えて細くなった系統がある
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更新までの年数を持たせるという使い方
更新工事は金額が大きく、修繕積立金や資金計画がそろうまで数年かかることがあります。その数年を、いまの管でどう持たせるかという問題が残ります。
汚れの付き方に手を入れると、進み方を緩やかにできます。台所の配管が1年で正常な状態に戻った事例や、食品工場の排水管で6か月を過ぎた頃から清浄化が進んだ事例があります。
この期間は、入居者さまの使い心地にも関わります。更新工事まで待つあいだ、水回りの不満が増えないほうが、募集も更新も進めやすくなります。
更新工事のあとに導入する場合
新しくした管の内側を、きれいなまま保つ側に使う考え方です。付き始める前から付きにくい側に置いておくので、次の更新までの年数を延ばす方向に働きます。
更新工事と同じ時期にまとめる手もあります。どちらも配管をいったん止めるので、水が止まる回数を1回にできます。入居者さまへの告知も1回で済みます。
建て替えを選ぶ場合も、新しい建物の給水に合わせて設備を付けられます。工事は建築会社側で手配し、本体だけを当社から購入する形です。
どちらの工事でも、先に確かめる3つ
判断の前に、建物側の条件を押さえます。ここが分かると、見積もりの比べ方も決まります。
- 口径(水道メーターの刻印で確かめられ、設備の本体価格がこれで決まる)
- 給水方式。増圧直結方式なら水道メーターの二次側、受水槽のある建物なら水道メーターと受水槽のあいだに付けます
- メーター周りの地面の仕上げ(工事費が変わる。マンションの露出部なら50,000〜60,000円、土や砂利なら60,000〜70,000円、舗装なら70,000〜80,000円)
もう少し詳しく:受水槽のある建物なら、各戸では水が止まりません
設置場所が水道メーターから受水槽までの配管なので、工事の最中も各戸は槽の水で暮らせます。受水槽方式のマンション1棟なら、作業全体が3時間程度で済むこともあります。
更新工事のように各戸の専有部に入る工事だと、在宅の日程を戸数ぶん調整することになります。ここが2つの工事でいちばん差が出るところです。
修繕計画のどこに置くか
設備のほうは、保守対象として計画に項目が増えません。電源も薬剤もフィルターも使わず、可動部と消耗品がないため、毎年の点検の予算も、消耗品の発注もありません。
保証は計10年(メーカー2年と筆頭正規特約店 株式会社ライヴスの延長8年)で、更新工事までの年数を持たせる期間と重ねて考えられます。お見積もりから10年間のお問い合わせまで、窓口は当社ひとつです。
よくあるご質問
配管交換の代わりになりますか
なりません。更新の時期に来ている管は、交換しないと元に戻りません。設備が担うのは、これから付く汚れを付きにくくする部分です。
更新工事と同時にできますか
できます。どちらも配管をいったん止めるので、まとめると水が止まる回数が1回で済みます。入居者さまへの告知も1回にまとめられます。
更新工事の費用はいくらですか
建物の戸数、系統の数、管の経路で変わるため、建物ごとの見積もりになります。当社がお出しできるのは設備側の金額で、本体と工事費を分けて明記します。お見積もりで提出した以上の金額は一切いただきません。
大規模修繕の直前でも導入すべきですか
修繕で配管に手が入る予定なら、そのときにまとめるのがおすすめです。手間と入居者さまへの告知が1回で済みます。工事の順番は、修繕の計画と合わせて先に決めてください。
専有部の配管は対象になりますか
元栓を通る水がそこへ流れていくので、その水は対象になります。ただし専有部の管そのものを取り替えるわけではありません。取り替えが要る管は、更新工事の範囲です。
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