管理会社経由と、オーナーが直接手配するのはどう違うか(水の設備の場合)

管理会社経由と、オーナーが直接手配するのはどう違うか(水の設備の場合)
この記事の結論

同じ「元栓一体型」でも、口径・型番・保証年数・窓口が違うことがあります。経路ではなく、この4つで比べてください。

管理会社経由が向くのは複数棟をまとめて動かすとき、直接手配が向くのは1棟で条件を細かく決めたいときです。どちらでも、売り手に聞くことは同じです。

水回りの設備を入れるとき、管理会社さまに任せるか自分で手配するかを迷っている賃貸オーナーさま向けに、見積もりで比べる項目と、売り手に聞くことを整理しました。

目次

どちらの経路でも同じ製品が入る、とは限らない

元栓に1台つけるという方式の設備は、複数の事業者が扱っています。管理会社さま経由で提案が来た場合も、ご自身で調べて直接頼む場合も、出てくる製品は同じとは限りません。

「元栓一体型です」という説明だけでは、比べられません。見積書の上で確かめられるのは、次の4つです。

口径・型番・保証年数・窓口を見る

口径は13A・20A・25A・40A・50Aのどれかです。戸数ではなく、建物への引き込みの太さで決まります。ここが書かれていない見積もりは、金額の根拠が確かめられません。

保証は年数と、誰が何を保証するかの両方を見ます。本体の保証と工事の保証は別のものです。どちらか片方しか書かれていないことがあります。

窓口は、故障したときの連絡先です。本体を売った会社と工事をした会社が別だと、10年目に不具合が出たときに、本体の問題なのか工事の問題なのかを判断する人がいません。

正規の流れを確かめる

この製品の流れは、メーカー、上位の正規特約店、正規一次販売店、二次以降の販売店という順になっています。正規特約店の主な仕事は正規一次販売店の開拓とサポートなので、お客様に直接届けるのは正規一次販売店からです。

当社は正規一次販売店です。製造元は株式会社ウォーターデザインで、仕入れ先は筆頭正規特約店の株式会社ライヴスです。見積もりを受け取ったときは、製造元の社名が書かれているかを見てください。

見積もりで比べる項目

経路が違っても、見積もりの並べ方は同じにできます。下の5項目を同じ順で並べると、金額の差がどこから来ているかが見えます。

総額で並べると、経路の差が消える

20Aの総額は40〜43万円です。本体と工事費と10年保証を含んだ金額です。この形で並べれば、管理会社さま経由でも直接でも、同じ物差しで比べられます。

本体だけの金額が示されている見積もりは、工事費を別に足してから比べてください。本体を取り寄せても、水道の工事は別に手配することになります。月額で示されている場合は、年数を掛けてください。月5,500円なら10年で66万円、15年で99万円です。

項目 見るところ
本体 口径と型番。当社販売価格とメーカー希望小売価格の両方が書かれているか(13A 220,000円/20A 350,000円/25A 600,000円/40A 2,500,000円/50A 3,500,000円・税抜)
工事費 含まれているか、別か。水道メーター周りの仕上げを元へ戻す費用の扱いが書かれているか
保証 年数と、誰が何を保証するか。本体と工事のどちらもか
窓口 故障時の連絡先が1つか。本体と工事で分かれていないか
支払い 一括か月額か。月額なら、年数を掛けた総額がいくらになるか

出典:自社の価格表と工事費表(2026-09-26 時点)。税抜。

管理会社経由が向いている場合

経路を決める基準は、ご自身の物件の数と、どこまで自分で決めたいかです。管理会社さま経由が向くのは、次のような場合です。

  • 複数棟を持っていて、同じ仕様でまとめて進めたい
  • 遠方の物件で、工事の立ち会いに行けない
  • 入居者さまへの告知と、駐車場の割り振りまで一緒に動かしたい
  • 修繕計画の中に組み込んで、他の工事とまとめて発注したい
  • 工事の日程調整を自分でやりたくない

確かめておくこと

管理会社さまが間に入る場合、手配の手数料が乗ることがあります。乗るかどうかと、いくらかを先に聞いてください。金額そのものより、内訳が見えるかどうかが大事です。

もう1つは、故障したときにどこへ連絡するかです。管理会社さま、設備の販売店、工事をした会社のうち、誰が一次受けになるのかを決めておいてください。ここを決めずに始めると、10年目に困ります。

直接手配が向いている場合

ご自身で手配するほうが早いのは、次のような場合です。

  • 1棟で、対象範囲や口径を自分で決めたい
  • 工事の日程を、空室が出たタイミングに合わせたい
  • 見積もりの内訳を、本体と工事費に分けて見たい
  • 管理を自分でしている、または自主管理に近い形で回している
  • 製造元や保証の中身を、売り手に直接聞いて確かめたい

管理会社さまへの共有は、あとから追いつく

直接手配する場合でも、工事の日程と断水の時間帯は管理会社さまへ伝えてください。入居者さまへの掲示を出すのは管理会社さまになります。

元栓側の設備なので、各戸への立ち入りはありません。断水は1〜2時間で、この3点を伝えれば、共有はそれで足ります。

どちらでも、売り手に必ず聞く5つのこと

経路に関係なく、聞くことは同じです。5つそろって答えが返ってくるかどうかで、その売り手と10年付き合えるかが分かります。

金額が大きく違うときに見る場所

当社の販売価格を大きく下回る見積もりが出てきた場合は、口径、工事費が含まれているか、保証の内容、流通の経路の4つを確かめてください。本体だけの金額である可能性があります。

逆に高い場合や、独自のブランド名・長期のリース・サブスクといった形になっている場合は、流通が多層になって価格に乗っていることがあります。中身は同じ製品であることが多いので、型番で確かめてください。

聞くこと なぜ聞くか
総額はいくらか(本体+工事。月額なら年数を掛けた額) 月額の表示は総額が見えにくく、10年・15年で数十万円の差になる
10年保証は誰が、何を保証するのか 本体の保証と工事の保証は別。記載が無い場合がある
工事は誰がするのか。本体と同じ窓口か 分かれていると、10年後に原因の切り分けができない
製造元の社名を明示しているか 明示していない販売サイトが実在する
メーカー系列の取扱店情報に掲載があるか https://ultrafinebubble.jp/dealers/ でご確認いただけます

出典:自社の実地調査(2026年9月時点)

進め方と、お見積もりに要る情報

どちらの経路でも、最初に必要なものは同じです。写真3枚と、建物の条件2つです。

  • 水道メーターの周りの写真
  • 口径の表示が読める写真
  • 建物の全景の写真
  • 受水槽があるかどうか
  • 戸数と、棟が分かれているかどうか
もう少し詳しく:新築のとき

新築であれば、まず建築会社やハウスメーカーに相談するのが早道です。給水の設計が決まる前なら、口径と設置位置を図面の段階で決められます。

工事仕様書をもとに、オーナーさまに代わって当社が建築会社へ説明することもできます。引き渡しの後に入れる場合と比べて、工事費が下がることがあります。

よくあるご質問

管理会社を通したほうがよいですか

どちらでも進められます。複数棟をまとめて動かす場合や遠方の物件では管理会社さま経由が向き、1棟で条件を細かく決めたい場合は直接手配が向きます。

管理会社経由だと高くなりますか

手配の手数料が乗ることがあります。乗るかどうかと、いくらかを先に聞いてください。金額そのものより、本体・工事費・保証・窓口の内訳が見えるかどうかで判断できます。

同じ製品なら、どこで買っても同じですか

口径・型番・保証年数・窓口の4つが同じなら、中身は同じです。本体だけの販売で工事が別になっている場合は、10年目に原因の切り分けをする相手がいなくなります。

オーナーが直接発注しても、管理会社との関係は問題ありませんか

工事の日程と断水の時間帯を共有すれば足ります。入居者さまへの掲示は管理会社さまが出すことになるため、各戸への立ち入りがないことと断水が1〜2時間あることであることを伝えてください。

見積もりをもらうのにお金はかかりますか

ご相談とお見積もりは無料です。写真3枚と、受水槽の有無、戸数が分かれば概算をお出しできます。

窓口が1つというのは、どこまで含まれますか

お見積もり、工事の手配、立ち会い、引き渡し、その後10年間のお問い合わせまでです。ご連絡先は1つです。

アリージェンス合同会社 代表 沼倉孝秀

沼倉 孝秀(ぬまくら たかひで)

アリージェンス合同会社 CEO。UFB DUAL®・emiiR®(エミール)・α-HT® の正規一次販売店として、製品の選定から設置、設置後の窓口までを担当しています。管理会社さま経由のご相談と、オーナーさまからの直接のご相談を、どちらも同じ内訳の見積もりでお出ししています。

アリージェンス合同会社


この分野の全体像はこちら
賃貸の空室対策を「水回りの設備」で考える|人気設備で差がつかなくなった物件の打ち手

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ご相談とお見積もりは無料です。写真で判断できることも多く、必要な場合は現地を拝見します。

送信後、24時間以内に一次回答いたします。

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この記事を書いた人

施設環境を進化させるアリージェンス合同会社のCEO。

人と仕事に誠実かつ忠実であること、
お客様の施設管理にかかるコストを下げること、
お客様の施設利用者の安全性、利便性、満足度を向上させること、
この3つを大切に事業を運営しております。

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