築浅マンションの設備は予防投資になるか|良い状態のまま維持する

築浅マンションの設備は予防投資になるか|良い状態のまま維持する

この記事の結論

築浅のマンションでも、予防投資として意味があります。配管の内側には水を通した日から汚れの膜ができ始めるので、汚れの付く速さを緩やかにする元栓型の設備は、早く取り付けるほど働く期間が長くなります。

傷みが出てから行う修理と違い、予防の支出は時期を選べて、金額も先に分かります。

早く付けるほど、働く期間が長くなります。

築5年から10年ほどの建物を持つオーナーさま向けに、予防として設備を置く意味と、時期をずらしたほうがよい条件を整理しました。

目次

予防の支出と、戻すための支出は性質が違います

建物にかかるお金は、戻すためのものと、遅らせるためのものに分かれます。戻す工事は傷みが出てから動くので、時期を選べません。金額は現地の状態で決まり、見積もりが出るまで幅が読めません。

遅らせるための支出は逆です。時期を自分で決められて、金額が先に分かり、1度で終わります。同じ金額でも、資金の計画に載せやすいのは後者です。

築浅の建物でこの話をする意味は、選べる時期の幅がいちばん広いことにあります。傷みが出ていない段階では、どの年度に置くかを自由に決められます。

付着は、使い始めた日から進みます

新しい建物の配管も、水を通した日から内側に膜ができ始めます。水に含まれる成分と、暮らしから出るものが、少しずつ面に残っていきます。築年数が若いから無縁という区切りはありません。

進み方は建物ごとに違います。使われる水の量、水が滞留する時間、給湯の温度、受水槽があるかどうか。同じ年に建った2棟でも、5年後の状態は同じになりません。

UFB DUAL® は元栓直下に置いて、通る水の圧力の変化で空気を細かい泡にします。泡は面との付着力を弱めるので、これから先に付くものの速さに関わります。すでに付いたものも時間をかけて剥がれやすくなりますが、主な働きは付く速さを緩やかにすることなので、早い時期に取り付けるほど働く期間が長くなります。

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時期をずらしたほうがよい条件は2つ

築浅なら必ず今すぐ、という話にはなりません。次の2つに当たるときは、時期をずらす判断のほうが合います。

  • 引き渡しから間もなく、給水の設備が建築会社の責任の範囲に入っている
  • 外構や舗装のやり直しが近い年度に入っていて、掘る場所が重なる

2つの中身

1つ目は範囲の切り分けの話です。手を加えると責任の線が動くことがあるので、建築会社に確かめてから決めます。2つ目は工事の効率で、掘る回数を1回にまとめられるなら、そのほうが工事費も表面の復旧も軽くなります。

新築・築浅で決めるときの段取り

新築や建て替えでは、水道の工事をまとめる相手が建築会社やハウスメーカーになるので、先にそこへ話を通します。設備を仕様に組み込むかどうかの判断も、その場で決まります。仕様の中身については当社から直接お伝えできますので、やり取りを代われるところは代わります。

当社で購入して、工事はご自身で手配することもできます。新築や建て替えで水道の工事がまとめて入る場合は、そのほうが掘る回数が減ります。

置く時期で、決められることが変わります

早い時期ほど、決められることが多くなります。逆に遅い時期では、検査の結果に合わせて順序を決めることになり、選べる幅が狭まります。

置く時期 そのときの配管の状態 決められること
新築の工事に合わせる まだ水を通していない 掘る回数が1回で済む。工事仕様書に載せられる
築5年前後 膜ができ始めた段階 年度を自由に選べる。募集の材料として10年使える
築15年前後 付着が進んでいる 更生や更新の検査と合わせて順序を決める
赤い水のご連絡が続く段階 経路の傷みが出ている 検査の結果が先。設備の時期はその後

よくあるご質問

築5年では早すぎませんか

早すぎることはありません。配管の内側の膜は水を通した日から始まるためです。判断が分かれるのは、引き渡しから間もなく建築会社の責任の範囲に入っている場合と、掘る場所が近い年度の工事と重なる場合です。

新築のときに取り付けるのと、あとから取り付けるのとで費用は変わりますか

本体の価格は同じです。工事費は、新築の水道工事に合わせると掘る回数が減る分だけ軽くなります。あとから取り付ける場合の目安は、マンションで5〜6万円、砂利・土で6〜7万円、コンクリート・アスファルトで7〜8万円です。

満室でも工事できますか

できます。作業する場所は水道メーターの周りだけで、各戸への立ち入りはありません。断水は1〜2時間で、配管を切ってつなぎ込むとき、接着剤が固まるまで水を通せないためです。受水槽のある建物では各戸は断水しません。

費用はいくらですか

20A の総額は400,000〜430,000円です(税抜)。内訳は本体350,000円と、工事費50,000〜80,000円です。メーカー希望小売価格は498,000円です。25Aは本体600,000円(メーカー希望小売価格850,000円)で、口径は給水管の太さで決まります。

アリージェンス合同会社 代表 沼倉孝秀

沼倉 孝秀(ぬまくら たかひで)

アリージェンス合同会社 CEO。UFB DUAL®・emiiR®(エミール)・α-HT® の正規一次販売店として、製品の選定から設置、設置後の窓口までを担当しています。

アリージェンス合同会社

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