マンションの赤水は、どこに相談すればよいか|管理会社・水道局・工事会社・装置の販売店の分け方

マンションの赤水は、どこに相談すればよいか|管理会社・水道局・工事会社・装置の販売店の分け方

この記事の結論

マンションの赤水は、道路の配水管から来ているなら水道局、建物の中の給水管や貯水槽から来ているなら管理会社さま(その先の管理組合)が最初の相談先です。

建物の配管に手を入れる段階では、管を替える更新や内面を覆う更生は配管の工事会社に、錆の性質を変えて更新の時期を後ろにずらす延命は装置の販売店に相談し、両方のお見積もりを同じ条件で並べます。

どちらから来ているかの目安は、近くで水道工事や断水があったか、建物の複数の住戸で同じ時間帯に出ているかです。

お見積もりは無料です。お気軽にお問い合わせください。

赤水が出たマンションの居住者さま、管理組合の理事さま、賃貸オーナーさまに向けて、相談先ごとに受け持つ範囲と、それぞれに何を伝えればよいかを並べました。

目次

赤水がどこから来ているかで、相談先が変わる

最初の相談先は、赤水の出方からおおよそ決まります。出た時期と範囲を、下の表に当てはめてみてください。

出方 考えられる出どころ 最初の相談先
近くの水道工事や断水の直後に、建物全体で出た 道路の配水管 水道局
複数の住戸で、朝など同じ時間帯に出る 貯水槽か、共用の給水管 管理会社さま
1戸だけで、流すと澄む その住戸までの枝管か水栓 管理会社さま。賃貸ならオーナーさま
お湯だけに出る 給湯器か給湯管 給湯器の持ち主に合わせて、管理会社さまかオーナーさま

水道局が受け持つところと、建物側が受け持つところ

水道法は、水道事業者が敷いた配水管から分かれて、使う人に水を送る給水管と、それにつながる器具を給水装置と定めています(第3条第9項)。東京都水道局は、配水管の分かれ目から蛇口までの水道設備はお客さまの財産で、設置と維持管理はお客さまが行うと案内しています。

貯水槽のある建物について、東京都水道局は、貯水槽に入るまでの水質は水道局が、貯水槽とそれ以降の水質は設置者(または設置者から委託された管理会社など)が管理すると案内しています。分譲マンションでは管理組合が、賃貸ではオーナーさまが設置者に当たります。

受け持ちの細かい線引きは、水道事業者ごとの給水条例で決まっています。お住まいの地域の水道局の案内で確かめてください。

管理会社さまに伝えること

居住者の方は、自分で工事の手配をする前に、まず管理会社さまに伝えます。共用の給水管や貯水槽は、住戸の持ち物ではないからです。伝えるときは、次の5つがそろっていると、切り分けが早く進みます。

  • いつから、どの時間帯に出るか
  • どの住戸の、どの蛇口か。水かお湯か
  • 流すと澄むか。澄むならどのくらいで澄むか
  • 白いコップに取った水の写真
  • 近くで水道工事や断水があったか

管理会社さまが確かめること

管理会社さまは、ほかの住戸でも出ているか、貯水槽や共用の配管に原因がないかを確かめ、必要なら水質検査を手配します。赤水が繰り返す建物では、次は理事会で配管の選択肢を比べる段階に進みます。

くわしいご案内給水管の赤水・赤錆対策|更新・更生・延命の3つを費用と工期で比べる

更新・更生の工事会社に頼むこと

管を入れ替える更新工事と、内面を研磨して樹脂で覆う更生工事は、配管の工事を手がける会社に頼みます。頼む前に、抜管調査や内視鏡で管の肉厚がどれだけ残っているかを調べておくと、更生が選べるかどうかが先に分かります。

お見積もりを頼むときは、対象の系統と範囲、専有部の管を含めるか、工事中の断水と仮の給水、住戸への立ち入りの日程を、同じ条件にそろえます。条件がそろっていないと、金額を並べても比べられません。

延命の装置を扱う販売店に頼むこと

延命は、管にも内面にも手を入れず、建物の給水元に装置を付けて、もろい赤錆を緻密な黒錆に変えていく方法です。当社は、エミール・ジャパン株式会社が製造する emiiR®(エミール)の正規一次販売店として、販売と設置、設置後の窓口をお受けしています。

販売店には、飲料水の系統に使える型式か、保証は何年で窓口はどこか、製造元はどこかの3つを確かめてください。emiiR® の給水系統用の型式は日本水道協会の認証登録品(登録番号 Z-372)で、認証の対象は耐圧性能と浸出性能です。保証は設置後10年で、10年後に検査を受けるとさらに10年延長され、最長20年になります。

延命は更新工事を要らなくするものではなく、更新の時期を後ろにずらす手です。工事会社のお見積もりと並べ、管の残りと修繕積立金の見通しで選びます。

お見積もりまでに手元でそろえるもの

相談内容の欄には、給水の方式と口径、築年、赤水が出始めた時期を書いていただければ、型式の見当が付きます。担当からメールでご連絡しますので、設備の写真や図面はそのメールに添付してご返信ください。お見積もりは無料で、工事会社のお見積もりと並べやすいよう製品代と工事代を明らかにしてお出しし、お見積もりで提出した以上の金額はいただきません。

  • 貯水槽の有無と、直結増圧かどうか
  • 給水元の口径
  • 築年と給水管の材質、改修の履歴
  • 竣工図の給水設備の図面
  • 赤水の出方の記録(いつ、どの住戸で、どのくらい続くか)

よくあるご質問

居住者が直接、工事会社や販売店に相談してもよいですか

情報を集めるための相談は構いません。共用の給水管や貯水槽に関わる工事は管理組合で決めるものなので、工事の依頼は管理会社さまを通します。

管理会社さまに伝えても、なかなか話が進みません

赤水の出方の記録を添えて、理事会の議題に上げてもらうよう理事さまに伝えます。何度も出ていることが日付つきで示せると、議題として扱いやすくなります。

工事会社と販売店、どちらに先に相談すべきですか

漏水や一日中続く赤水が出ているなら、工事会社が先です。朝だけなど出方が軽い段階なら、管の肉厚を調べたうえで、両方のお見積もりを同じ条件で並べます。

賃貸マンションの場合は、どうなりますか

入居者の方は、管理会社さまかオーナーさまに伝えます。建物の給水管にどの手を打つかを決めるのは、オーナーさまです。

アリージェンス合同会社 代表 沼倉孝秀

沼倉 孝秀(ぬまくら たかひで)

アリージェンス合同会社 CEO。UFB DUAL®・emiiR®(エミール)・α-HT® の正規一次販売店として、製品の選定から設置、設置後の窓口までを担当しています。

アリージェンス合同会社

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