この記事の結論
元栓直下に UFB DUAL® を付けると、配管を守る効果が期待できます。期待できるのは、給水管と排水管の内側に汚れが付きにくくなることと、すでに付いている汚れが少しずつ剥がれやすくなることです。
直径1マイクロメートル未満の泡(ウルトラファインバブル)が汚れと管の内側のあいだに入り込んで付く力を弱めるので、ふだんの水の流れで汚れが流されていきます。
変化は数か月から1年の単位で現れます。記録をそろえて、四半期ごとに見ていきます。
配管の汚れの付着を抑えるという説明を、仕組みから確かめたいオーナーさまと管理会社さま向けに、どこに働いてどこには働かないのかを段階ごとに分けました。
配管の内側で、汚れは4段階で厚くなります
給水管と排水管の内側で起きていることは、4つの段階に分けられます。1段目は、水に溶けた有機物や皮脂が内側に触れること。2段目は、それが薄い膜になって配管の内側を覆うこと。3段目は、その膜に細かい粒子や金属の酸化物が捕まること。4段目は、層が重なって流路が狭くなることです。
4段目まで進むと、流量が落ちる、詰まる、赤い水が出るという形で表に出ます。ここまで来ると洗浄か更新工事の領域で、水の側から手を入れて戻せる範囲を超えています。
水の側から働きかけられるのは、汚れと管の内側が接する面です。中心になるのは1段目と2段目の付き始めを抑えることで、すでにできた層も少しずつ剥がれやすくなります。4段目まで進んだ腐食や狭くなった流路は、元に戻せません。
- 1段目:有機物や皮脂が内側に触れる
- 2段目:薄い膜になって配管の内側を覆う
- 3段目:膜に粒子や酸化物が捕まる
- 4段目:層が重なって流路が狭くなる
働くのは、汚れが物の表面に付く力のところです
ウルトラファインバブルは直径1マイクロメートル未満の泡で、表面がマイナスに帯電しています。ゼータ電位の目安は、マイナス20からマイナス40mVです。
配管に付く汚れの多くは、プラスに帯電していて水をはじく性質を持っています。皮脂、油分、膜になる有機物がそれです。マイナスの泡がそこに吸着すると、汚れと表面のあいだに入り込み、付着する力を弱めます。くさびを打つような働き方です。
付着する力が弱まれば、いつもの水流で剥がれやすくなります。内側が泡で覆われることで、いったん離れた汚れが同じ場所に戻りにくくなることも期待できます。
元栓型1台で、配管の全長が対象になる理由
泡は、小さくなるほど浮きにくくなります。浮き上がる速さは泡の半径の2乗に比例し、半径が半分になれば4分の1です。さらに直径1マイクロメートルを下回ると、水の分子がぶつかる力のほうが浮力より大きくなり、泡は上へ向かわず、水の中に散らばったままになります。
泡どうしがマイナスに帯電して反発するので、ぶつかっても合体しにくい。この2つが重なって、ウルトラファインバブルは数か月から1年のあいだ水中にただよいます。
そのため、水道メーターより建物側(二次側)に1台取り付けると、建物の端の蛇口までその水が届きます。配管の内側に働きかける設備を、区間ごとに置く必要がありません。
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期待する効果を、3段に分けて置いてみる
付着が抑えられるという配管の中の変化を、現場の手間と支出に置き換えると、経営の判断に使える形になります。どこで費用を取り戻すのかも、この形で見えてきます。
| 1段目(配管の中) | 2段目(現場) | 3段目(経営の数字) |
|---|---|---|
| 給排水管の内側に汚れが付きにくくなる | 詰まりやにおいによる修繕の呼び出しが減ることが期待できる | 緊急の手配と立ち会いの工数が減ることにつながります |
| いったん離れた汚れが内側に戻りにくくなる | 配管の劣化の進み方が緩やかになることが期待できる | 更新工事の時期を後ろへ倒す検討ができることにつながります |
| 排水管の内側に有機物が残りにくくなる | 排水のにおいの連絡が減ることが期待できる | 退去時に原状回復で手を入れる範囲が小さくなることにつながります |
変化が現れるまでの時間を、先に見ておきます
この設備は、導入した日から数字が変わるものではありません。付着を抑える働きなので、変化は付く速さが緩やかになることとして、時間をかけて表に出ます。
水の使用量が多い場所から先に変わります。キッチンの排水のように、毎日大量の水と有機物が流れる配管では、1年ほどの単位で内部の状態が整っていく経過が観察されています。水の流れが少ない立ち上がりや、使っていない空室の配管は、いちばん遅れます。
食品を扱う現場の排水管では、導入から半年を過ぎたころから内部の清浄化が進んだ事例があります。賃貸の建物でも、見るのは月ではなく四半期の単位です。
1か月で判断すると、変化が出る前に結論を出すことになります。いつ判断するかは、導入の前に決めておきます。
変化を何で確かめるか
配管の内側は見えません。内視鏡で撮る方法はありますが、同じ場所を同じ角度で撮り続けないと比較になりません。もっと確かめやすいのは、管理の記録の側です。
- 水回りの修繕と詰まりの対応件数(月ごと)
- 水の色やにおいについての連絡の件数
- 排水管の高圧洗浄にかかった時間と、作業者からの所見
- 退去時に水回りで手を入れた項目と、その費用
導入の前に、12か月ぶんそろえておきます
比べる相手がないと、変わったかどうかは決まりません。この4つを、導入の前に12か月ぶん書き出しておきます。管理会社さまの月次報告から拾えるものがほとんどです。
件数の少ない小規模な建物では、月ごとの数字は揺れます。年単位でならして見るほうが、判断を誤りません。
設備が担う範囲と、更新工事が担う範囲
赤い水がすでに出ている、継ぎ目から漏れている、流量が目に見えて落ちている。この段階は配管そのものの劣化です。付着を抑える設備では戻りません。更新か更生の可否を先に確かめる順番になります。
水圧を上げる装置ではありません。減水率は約5%で、いまの水圧と水量はほぼそのまま保たれますが、もともと水圧が足りない建物では足りないままです。ほかの多くの装置では、ウルトラファインバブルを生成するときに水圧が10〜30%以上下がるものも多く、UFB DUAL® とは数倍の差があります。
費用は給水管の太さ(口径)で決まり、戸建てと同じ20Aなら、工事費を含めて400,000〜430,000円(税抜)です。保証は、メーカー保証2年と筆頭正規特約店 株式会社ライヴスの延長保証8年を合わせた計10年です。
よくあるご質問
配管の汚れは、取り付ければ落ちますか
すぐには落ちません。すでに付いている汚れは、付着する力が弱まって少しずつ剥がれていきます。キッチンの配管では、1年ほどで内部の状態が整っていく経過が観察されています。腐食で傷んだ配管は元に戻りません。
給水管だけでなく、排水管にも効果はありますか
はい、あります。元栓直下に取り付けるので、まず給水管の内側が対象になり、蛇口から出た水がそのまま流れる洗面・浴室・キッチンの排水管にも届きます。屋外でほかの系統の水と合流する部分は、届き方が薄くなります。
配管の寿命は何年延びますか
比べるなら、寿命の年数ではなく、修繕対応の件数と洗浄にかかる時間で比べてください。配管の寿命は材質、水質、水の使用量、施工の状態に左右され、付着の抑制はそのうちの1つに働きかけるものです。
赤い水が出ている建物でも効果はありますか
赤い水そのものは止まりません。赤い水は配管の内側の腐食が進んでいる状態で、汚れの付き方に働く設備では元に戻らないためです。更新か更生(管の内側を補修する工事)の可否を先に確かめてください。腐食がまだ表に出ていない建物のほうが、この設備が役立ちます。
工事のあいだ、水はどれくらい止まりますか
1〜2時間です。配管を切ってつなぎ込み、接着剤が固まるまで水を通せないためです。受水槽を備えた建物では、取り付ける位置が水道メーターと受水槽のあいだになるので、各戸の水は、槽の水があるうちは使えます。
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