この記事の結論
ナノバブルの効果は、かん水をコントロールできるハウスと水耕では、実測で確かめられています。ハウスのニラは株の重さが390g(ふだんの水は265g)、水耕のリーフレタスは7品種すべてで重くなり、平均で約6割増えました。
一方、露地と水田は降雨や日照の影響で差が埋もれやすく、水田の学会発表では収量に差が出ていません。自分の圃場で確かめるなら、ハウスを2つに分けて水だけを変え、1作比べます。
ナノバブル(ウルトラファインバブル)は農業で効果がないのではないか。そう疑って調べている方へ。数字が出た試験の条件と、結果が変わる条件を、同じ場所に並べました。
数字が出ている圃場と、結果が変わる圃場
数字が出ているのは、かん水をコントロールできるハウスと水耕です。点滴の入った果樹園や育苗の場も、同じ理由で比べやすい環境です。
結果が変わるのは、露地と天水田です。降雨・気温・日照の影響が大きく、水以外の条件が変わるため、比べること自体が難しくなります。
「効果がない」という声と「1.5倍になった」という声が両方あるのは、この違いによるものと考えられます。比べるべきは、どの条件の圃場での結果かです。
ハウスの比較試験で確かめられたこと
ニラのハウスの試験を見ます。1棟を2つに区切り、片側だけかん水の水をナノバブル水に変えて、ほかの条件をそろえて比べています。
収穫時の株の重さは390gで、ふだんの水の区は265gでした。茎の太さと葉の量も上回り、収穫は通常より約4日早くなっています。
肥料についての報告もあります。液肥を20%少なくした条件でも、通常以上の生育が出ています。収量と資材費を同時に見られる数字です。
| 見たもの | ナノバブル水の区 | ふだんの水の区 |
|---|---|---|
| 株の重さ | 390g | 265g |
| 茎の太さ | 上回る | — |
| 葉の量 | 上回る | — |
| 収穫 | 通常より約4日早い | — |
出典:正規特約店 株式会社ライヴスの営業資料(2026-09-27 確認)
水耕の比較試験(7品種)
タイプの違うリーフレタス7品種で、水だけを変えて比べた試験もあります。生育日数をそろえて収穫時の重さを量ったところ、すべての品種で上回りました。
増加率は品種で幅があり、いちばん大きいものは約2.3倍、小さいものは約1.25倍です。平均は約6割の増加になります。品種によって増え方に幅があることは、次の節で見る研究の報告とも合っています。
このとき、根の量と太さにも明らかな差がありました。根が張ったことが、葉の重さの違いにつながっています。
くわしいご案内同じ面積と同じ人数で、収量を上げる|かん水の水を変えた圃場で起きたこと
作物の種類と濃度で、結果が変わる
査読を受けた研究では、栄養が足りない条件や浸透圧のストレスがかかった条件で、初期生育・発芽・発根が後押しされることが報告されています。
同じ研究群では、泡の濃度と作物の種類によって、促進の側にも抑制の側にも働くことが報告されています。つまり、どの作物にも同じように出るものではありません。
作物によって結果が変わる以上、ほかの作物の数字をそのまま自分の作物に当てはめることはできません。自分の作物で1作試す理由は、ここにあります。
条件がそろわないと、見えにくい
露地では、同じ日に同じ量の雨が降り、同じ日照が当たります。水を変えた区と変えない区の差は、その大きな変動のなかに埋もれます。
水田も同じです。用水をかけ流している圃場では、水が入れ替わり続けるため、条件を一定に保てません。
だから、効果があるかどうかを確かめる場所としては、まずハウスと水耕が選ばれます。条件をそろえられる場所で数字を取り、そのうえで別の環境に広げる順番です。
自分の圃場で確かめる手順
手順は、水以外をそろえることに尽きます。品種、培地、施肥、かん水の量と時刻を同じにして、隣り合った2区画を並べます。ハウスを中央で割ると、日照と温度の条件までそろいます。
測るのは、収穫時の重さ、収穫までの日数、根の量の3つです。株ごとの数字を残しておくと、平均だけでなくばらつきも見られます。
レンタルでの検証もできます。1作ぶん取った記録を持って、導入するかどうかを決める形です。
設備そのものの数字
UFB DUAL® は、水道の水圧だけで直径1マイクロメートル未満の泡を作ります。生成される泡の中心の大きさは約150〜200ナノメートルで、浮き上がらず水の中を長くただよいます。
減水率は約5%です。泡を多く出すために水量を絞る方式では、水の出方そのものが変わります。この製品は流路を分けて合わせるデュアル構造(特許第6182715号)で、そこを両立させています。
口径ごとの当社販売価格は、20Aが350,000円(メーカー希望小売価格498,000円)、25Aが600,000円(同850,000円)、40Aが2,500,000円(オープン価格)です(税抜)。どれになるかは、給水管の太さだけで決まります。工事費は60,000〜80,000円、40A・50Aでは150,000円程度が基準です。保証は計10年です。
よくあるご質問
効果なしと言われるのはなぜですか
条件がそろわない圃場では、差が変動のなかに埋もれるためです。露地と天水田は、降雨・気温・日照の影響が大きく、比べること自体が難しくなります。数字が出ているのは、かん水をコントロールできる圃場です。
どの作物で確かめられていますか
ハウスのニラと、水耕のリーフレタス7品種(バタビア、フリルアイス、グリーンオーク、ルッコラ、水菜、バターヘッド、サラノバ)です。査読を受けた研究では、作物の種類で結果が変わることも報告されています。
どのくらいで差が見えますか
比較試験では1作のなかで差が出ています。ニラでは収穫が通常より約4日早く、水耕では生育日数をそろえた時点の重さで差が出ました。まず1作ぶん記録を取るのが確かです。
露地でも入れる意味はありますか
あります。かん水のラインや出口に汚れが付きにくくなる働きは、露地でも同じです。収量の比較は難しいので、洗浄の間隔や出口の量など、測れるところを指標にしてください。
試してから決められますか
はい。効果を確かめるためのレンタル品があります。同じハウスを2つに分けて1作比べ、株の重さと収穫日、根の量を記録してから判断していただけます。
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