賃貸の排水の詰まりが、同じ部屋で繰り返される理由

賃貸の排水の詰まりが、同じ部屋で繰り返される理由

この記事の結論

同じ部屋で排水の詰まりを繰り返し修理している場合、原因は詰まった箇所そのものではなく、配管に汚れが再び付着する速さにあります。

1回ごとの修理は詰まりを取り除くだけなので、汚れが再び積もれば同じ場所でまた起こります。繰り返しを減らすには、個別の修理とは別に、建物側で汚れの付きにくさを変える対策が要ります。

同じ部屋の排水詰まりに、何度も修理を依頼しているオーナーさま向けに、費用の負担先の整理と、繰り返しを減らす考え方をまとめました。

目次

同じ部屋で修理を繰り返し呼んでいないか

排水の詰まりで修理を依頼したのに、数か月後に同じ部屋からまた同じ連絡が来る。この繰り返しに心当たりがあるなら、直しているのは詰まりの結果であって、詰まりが起きる理由そのものではないかもしれません。

修理は、そのときに詰まっている場所を取り除く作業です。詰まった原因(配管に付着した汚れ)が残ったままなら、汚れは時間とともにまた積もり、同じ場所で同じことが起こります。

1件だけなら、その部屋の使い方の問題として片づけられます。ただ、複数の部屋で同じ時期に同じような連絡が続く場合は、建物側の配管に共通する条件(勾配・材質・使用量)が影響している可能性を疑ったほうがよい段階です。部屋ごとの記録を横に並べて見比べると、この違いに気づきやすくなります。管理会社さまと情報を共有しておくと、次に似た連絡が来たときの判断も早くなります。

詰まりの費用は誰が払うのか、まず整理する

費用の負担は、まず賃貸借契約や管理規約の特約を確認します。特約が無く、通常の使用に伴って配管内部に汚れが積もったことによる詰まりであれば、建物設備の維持管理としてオーナーさまの負担になることが一般的です。入居者さまの使用方法に明らかな原因がある場合(異物を流した等)は、その限りではありません。

原因の切り分けがつかないまま毎回オーナーさま負担で処理していると、繰り返しの回数がそのまま費用の回数になります。修理の依頼票に原因の見立てを一言書いてもらうだけでも、あとから振り返りやすくなります。

もう少し詳しく:入居者さまの使用方法が原因かどうかの見分け方

紙おむつや油分をそのまま流すといった、通常の使用の範囲を超える使い方が確認できる場合は、入居者さま負担で整理しやすくなります。一方、髪の毛や皮脂のような、日常の使用で必ず出るものが原因であれば、通常の使用の範囲内と考えるのが一般的です。

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「直しても戻る」のは、配管に汚れが再び付着するから

配管の内側は、一度きれいにしても、そこを流れる水が変わらなければ、また同じように汚れが付着していきます。皮脂や油分、髪の毛などが壁面に少しずつ積み重なり、時間とともに流れを狭めていく仕組みです。

この「再び付着する」という部分に手を打たない限り、清掃や修理を繰り返す以外の選択肢がありません。

呼ぶたびにかかっている費用を、年単位で数える

1回の修理でかかる出張費や作業費は、単体で見れば大きな金額ではないことが多いです。ただ、同じ部屋で年に何度も呼んでいれば、その回数ぶんが積み重なり、更新のたびに繰り返し発生する出費になります。

管理台帳をお持ちであれば、同じ部屋・同じ箇所での修理履歴を年単位で並べてみると、繰り返しの頻度が数字で見えてきます。

個別の修理と、建物側の対策の違い

個別の修理は、そのときの症状に対応するものです。すでに詰まっている箇所には、まず修理が必要です。修理を後回しにして建物側の対策だけを先に進めても、いま詰まっている場所は自然には直りません。順番を間違えると、費用も手間も二重にかかります。

建物側の対策は、これから配管を流れる水の性質を変えるものです。マイナスに帯電したウルトラファインバブルが汚れの粒子に吸着し、配管の面に付く力を弱めるため、配管内壁への汚れの再付着が抑えられることが期待できます。元栓に1台設置するタイプなら、建物全体の給排水管が対象になり、各戸ごとの工事は不要です。詰まりをゼロにできると断定はできませんが、繰り返しの頻度を見直す検討材料になります。

よくあるご質問

詰まりの修理費用は必ずオーナー負担ですか?

契約や規約の特約次第です。特約がなく、通常の使用に伴う配管内部の詰まりであれば、建物設備の維持管理としてオーナー負担になることが一般的ですが、入居者さまの使用方法に明らかな原因がある場合は異なります。

この設備を入れれば、詰まりは二度と起きなくなりますか?

いいえ。ゼロになると断定はできません。汚れの再付着が抑えられることが期待できる、という位置づけです。

すでに詰まっている配管にも効果がありますか?

元栓の設備は、これから流れる水の側を変えるものです。すでに詰まっている箇所は、まず物理的な修理が必要です。

個別の修理と、建物側の対策のどちらを先にすべきですか?

現に詰まっている部屋があるなら、修理が先です。まだ症状の出ていない建物で、今後の発生を減らしたい場合は、建物側の対策を検討する順番になります。

全戸にまとめて対応できますか?

元栓に1台設置するタイプなので、各戸ごとの工事は不要で、建物全体の給水管が対象になります。

詰まりが繰り返されているかどうかは、どこで気づきますか?

修理の依頼履歴を部屋番号ごとに並べてみると分かります。同じ部屋・同じ箇所からの依頼が半年以内に重なっていれば、繰り返しが起きているサインです。

アリージェンス合同会社 代表 沼倉孝秀

沼倉 孝秀(ぬまくら たかひで)

アリージェンス合同会社 CEO。UFB DUAL®・emiiR®(エミール)・α-HT® の正規一次販売店として、製品の選定から設置、設置後の窓口までを担当しています。

アリージェンス合同会社

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