排水の詰まりで飲食店が営業停止になる損失|失う4つと予防

排水の詰まりで飲食店が営業停止になる損失|失う4つと予防

この記事の結論

排水の詰まりで飲食店が営業停止した日の損失は、失った売上、使えなくなった仕込みの食材、業者さまへの支払い(出張・作業・時間外)、営業できなかった時間の人件費の4つを足して出します。予約の取り消しや口コミへの影響は、この金額とは別に翌日以降も続きます。

詰まりは、管の内側に油と食べかすの層が少しずつ育ち、水の通り道が細くなった末に起きます。1回の原価に年の回数を掛けた金額を、清掃や設備にかける1年の費用と並べると、どこまで手を打つかを決められます。

排水の詰まりや逆流で営業を止めた経験のあるオーナーさま、店舗の緊急対応の費用をまとめている本部のご担当者さまに向けて、閉めた日の損失の数え方と、詰まるまでの進み方をまとめました。

目次

閉めた日に失うものを、4つに分けて数える

閉めた日の損失は、表の4つに分けて数えます。このうち売上は、止まった時間帯で重みが変わります。ランチのピークに止まったのか、アイドルタイムだったのかで、同じ長さの停止でも失う額は大きく違います。

表に入らないものもあります。予約の取り消し、その日に来店されたお客様の口コミ、近隣への臭い。数字にしにくいぶん、あとから影響が出てきます。

失うもの 数え方 自店の数字
売上 同じ曜日の平均売上 × 止まった時間帯の売上の割合
食材 仕込んで使えなくなった食材の原価
業者さまへの支払い 出張・作業・時間外の請求の合計
人件費 出勤していて営業できなかった人の時給 × 時間

呼んでから復旧までの時間

詰まりに気づいてから復旧するまでの時間は、業者さまが着くまでの待ち時間と、作業の時間に分かれます。夜間や休日は待ち時間が延びやすく、料金が時間外の扱いになることもあります。

作業が終わっても、すぐには営業に戻れません。逆流した水で汚れた床と機器の清掃、食材の確認が要るので、再開できる時刻は作業の終わりからさらに後ろにずれます。

緊急対応が店舗から本部へ上がると、連絡、手配、報告のやりとりも発生します。1回ごとの手間は小さくても、店舗の数を掛けると本部の工数になります。

詰まるまでの進み方

詰まりは、管の中で少しずつ進んでいます。最初は、油が冷えて管の内側に薄く付きます。その上に食べかすやでんぷんが絡み、層が厚くなっていきます。

層が育つと水の通り道が細くなり、シンクの水の抜けが遅くなります。この段階は、忙しい時間帯には気づきにくいところです。

最後は、洗い物の多い日や、固まった油の塊が流れた日に、細くなった管が受けきれずに逆流します。止まった日が突然に見えても、原因は時間をかけて育っています。

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進み方を緩やかにするという考え方

閉める日を遠ざける方法は2つあります。層が育ちきる前に取り除くことと、層が育つ速さそのものを緩やかにすることです。

取り除くほうは、定期の高圧洗浄とグリストラップの清掃です。育つ速さのほうは、流れ込む油の量を手前で減らすことと、流し込む水を変えることです。

流し込む水を変える方法では、元栓の UFB DUAL® が厨房の水をウルトラファインバブルを含んだ水にします。マイナスに帯電した細かな泡が油の汚れに寄り、管の内側に貼り付く力を弱めるので、最初の薄い層が育ちにくくなります。突発的な詰まりと逆流で営業を止める回数を、減らしていくことが期待できます。

詰まりが減れば、緊急の連絡と手配にかかっていた本部と店舗のやりとりも減っていきます。

1回の詰まりと、1年の手立ての費用を比べる

閉めた日の損失が出たら、年に何回起きているかを掛けて、1年の損失にします。これを、詰まりを遠ざけるためにかけている1年の費用と並べると、手立ての大きさを決められます。

設備の費用は、保証の年数で割ると1年あたりに直せます。たとえば25Aで総額650,000〜680,000円(税抜)なら、計10年の保証期間で割って1年あたり65,000〜68,000円です。導入後に消耗品と電気代はかかりません。

並べるもの 1年あたりの出し方 自店の数字
詰まりの損失 閉めた日の損失 × 年の回数
定期の清掃と高圧洗浄 1回の単価 × 年の回数
水を変える設備 総額 ÷ 10年(保証の年数)

起きたあとに記録しておくこと

詰まりが起きたら、次の5つを記録しておきます。この記録が2〜3回分そろうと、1回の詰まりにいくらかかっているかを、店舗の数字として言えるようになります。定期の清掃や設備にかける費用と、同じ条件で比べられます。

詰まった日の記録が手元にあれば、その金額をご相談内容の欄にお書きください。元栓に UFB DUAL® を付けて、詰まりの進み方を緩やかにする場合の費用と並べた形にして、担当からメールでお返しします。

  • 気づいた時刻と、最初に気づいた人・場所
  • 業者さまに連絡した時刻と、到着した時刻
  • 作業の内容と、業者さまが見た詰まりの位置
  • 営業を再開した時刻
  • 4つの費目の金額(売上・食材・支払い・人件費)

よくあるご質問

排水が詰まったら、まず何をすればよいですか

水を流すのを止め、逆流している場所から食材と器具を離してから、業者さまに連絡してください。そのうえで、気づいた時刻からの記録を始めます。

詰まる前に、兆しはありますか

シンクの水の抜けが遅くなる、グリストラップの水位が上がる、といった変化が先に出ます。週に1回、同じシンクで水が抜けきるまでの秒数を測っておくと、変化に気づけます。

水を変えれば、詰まりは起きなくなりますか

詰まりにくくなる方向に働きます。詰まりの原因になる層が育つ速さが緩やかになるためです。流れ込む油の量や、固まった油の塊を流すといった原因は残るので、下げ膳の手前の工程と定期の清掃は続けてください。

設置の工事で、営業を止める必要はありますか

水が止まるのは1〜2時間で、配管をつないだ接着剤が固まるまで水を通さないためです。工事全体は3時間〜半日なので、定休日か営業前の時間帯に入れれば営業時間には重なりません。

アリージェンス合同会社 代表 沼倉孝秀

沼倉 孝秀(ぬまくら たかひで)

アリージェンス合同会社 CEO。UFB DUAL®・emiiR®(エミール)・α-HT® の正規一次販売店として、製品の選定から設置、設置後の窓口までを担当しています。

アリージェンス合同会社

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