この記事の結論
飲食店の設備を1店舗でテスト導入するときは、同じ店舗で設置の前と後を比べ、変える条件を水の1つに絞ります。別々の店舗どうしを比べると、水道水の硬度も人も機器も違うので、差の原因を水に絞れません。
見るものは、炊きたてと3時間後のご飯、洗い場の時間、つけ置きの落ち方、グリストラップの状態などから3〜4項目に絞ります。ご飯や洗い場は設置の前後で同じ日数の記録で比べられますが、排水の側は半年から1年を見ます(食品工場の排水管では、6か月を過ぎたころから変化が出た事例があります)。
お見積もりは無料です。お気軽にお問い合わせください。
設備は1店舗で確かめてからでないと稟議が通らない、という本部のご担当者さまに向けて、試す店舗の選び方、比べ方、記録の形、広げる判断の材料をまとめました。
どの店舗を選ぶか
試す店舗は、変化が記録で読み取りやすい店舗から選びます。排水の緊急対応が多い、テイクアウトや弁当の比率が高い、洗い場の退勤が遅い、といった課題がはっきりしている店舗です。
もう1つの条件は、記録を続けられることです。店長が交代する予定がない、改装や大きなメニュー変更の予定がない、毎日の記録を付けられる人がいる店舗を選びます。途中で条件が変わると、差が水から来たのかどうかが分からなくなります。
あわせて、設置しない店舗を1つ決めておくと、季節の変化や来客数の波を見分けられます。同じ業態の近い規模の店舗で、同じ記録だけを付けてもらいます。
変える条件をひとつに絞る(同じ米・同じ炊飯器で、水だけを変える)
比べるのは、同じ店舗の設置の前と後です。米の銘柄と精米日、炊飯器の型と手入れ、洗剤の種類と量、つけ置きの湯温、清掃の間隔は、試しているあいだ変えません。
設置の前に2週間、同じ書式で記録を取ってから工事に入ります。前の記録が短いと、もともとの日ごとの揺れと、水を変えたあとの差を分けられないからです。
見るもの(炊きたてと3時間後、洗い場の時間、グリストラップの状態)
項目は、店舗の課題に合わせて絞ってかまいません。多すぎると記録が続かなくなるので、3〜4項目が現実的です。
| 項目 | 見方 | 記録する頻度 |
|---|---|---|
| ご飯 | 炊きたてと3時間後の香り・におい・粒の締まりを1〜5の点で | 毎日(同じ2〜3人で) |
| だし | 引き上げた直後の香りと雑味を1〜5の点で | 毎日 |
| 洗い場 | ラストオーダーから最後の人が手を止めるまでの分数 | 毎日(来客数と一緒に) |
| つけ置き | 決めた3品が、スポンジの1往復で落ちるまでの分数 | 毎日 |
| グリストラップ | 油の層の厚さ(ミリ)と、蓋を開けたときのにおい | 回収のたび |
| 排水管 | 清掃のときの業者さまの所見と、同じ位置の写真 | 清掃のたび |
くわしいご案内1店舗から入れるか、全店に広げるか|25Aと40Aの総額と、決める順番
見る期間(排水の側は半年から1年)
変化が表れる速さは、項目によって違います。ご飯やだし、つけ置きのように水がそのまま触れる工程は、設置の前後で同じ日数の記録をそろえれば比べられます。
排水の側の項目は、半年から1年の記録で判断します。根拠にしているのは、排水管の中を時間を追って見た事例です。食品工場の排水管は、取り付けてしばらくは見た目が変わらず、6か月を過ぎてから汚れが減り始めました。キッチンの配管では、状態が戻るまでに1年かかっています。
稟議では、この2つの期間を分けて書いておくと、途中で「まだ変わらない」という声が出たときにも、予定どおりだと説明できます。
記録の形
記録は、1日1行の表にします。日付、曜日、来客数、記録した人、項目ごとの数字、その日に変えたことの欄を並べます。「その日に変えたこと」の欄があると、途中で条件が変わった日をあとから外せます。
点数を付ける人は固定し、言葉で書く欄も残しておきます。点数は前後の比較に使い、言葉は、数字に出ない変化に気づく手がかりにします。
写真は、同じ場所を同じ角度で撮ります。グリストラップの壁、ノズル、排水口など、撮る場所を最初に決めておきます。
全店に広げる判断の材料
広げるかどうかの基準は、試す前に決めておきます。たとえば「3時間後のご飯の点数が、前の2週間の平均を上回る」「洗い場の分数が、同じ来客数の日で短くなる」のように、項目ごとに書いておきます。あとから基準を決めると、結論を記録に合わせてしまいやすくなります。
広げる店舗は、試した店舗と課題が近いところから順に選びます。費用は口径で決まるので、店舗ごとに給水管の口径を確かめ、25Aと40Aの店舗を分けて並べます。
試す店舗の候補と、記録を付けたい項目をご相談内容の欄にお書きいただければ、記録の書式の例と、その店舗の費用をあわせてお送りします。
よくあるご質問
何か月試せば判断できますか
項目によって違います。ご飯やだし、洗い場の時間は、設置の前後で同じ日数(たとえば2週間ずつ)の記録をそろえれば比べられます。排水の側は、6か月を過ぎたころから変化が出た事例があるので、半年から1年を見てください。
2つの店舗を比べるやり方ではだめですか
水の違いを読み取るには向きません。店舗ごとに水道水の硬度、人、機器が違うので、差の原因を水に絞れないからです。同じ店舗の前後を比べ、設置しない店舗は季節の変化を見分けるために使います。
試している途中で、手順を変えてしまったらどうなりますか
記録の「その日に変えたこと」の欄に書いておけば、その日以降を分けて読めます。大きな変更が入ったら、そこから前後の比較をやり直します。
設置しない店舗は、どう選べばよいですか
試す店舗と業態と規模が近く、同じ期間に大きな変更の予定がない店舗を選びます。記録は試す店舗と同じ書式で付けてもらい、季節や来客数の波で変わった分を見分けるのに使います。
稟議に必要な資料は、何を用意してもらえますか
本体と工事費の内訳を分けたお見積書と、保証の中身(メーカー保証2年と筆頭正規特約店 株式会社ライヴスの延長保証8年、計10年)をお出しします。記録の書式の例もお付けできます。
あわせて読みたい記事
この記事に書いていないことは、直接お聞かせください。
お気軽にお問い合わせください。


