この記事の結論
賃貸で「リピート率」と呼ばれるものは、入居者が更新して住み続ける割合、退去した方が同じオーナーさまの別の物件へ移る割合、仲介会社の担当者がまた紹介してくれる割合の3つで、数え方も手の打ち方も違います。
水回りの設備が関わるのは、毎日使うものの満足が更新の判断に響く1つめと、担当者が案内で説明しやすくなる3つめです。2つめは設備ではなく、退去の立ち会いでほかの物件の空き状況を伝えるといった段取りで増やします。
入居者の満足を次の契約につなげたいオーナーさまへ。リピート率という言葉を3つに分け、それぞれ何で数えて、どこに手を入れるかを書きます。
「リピート率」を3つに分ける
同じ言葉で語られていますが、分母が違います。分母を決めないと、増えたのか減ったのかも分かりません。
| 呼び方 | 数え方 | 関わるもの |
|---|---|---|
| 更新(住み続ける) | 更新した件数 ÷ 更新の時期が来た件数 | 家賃と、毎日使うものの良し悪し |
| 転居先として選ばれる | 同じオーナーの別の物件へ移った件数 ÷ 退去した件数 | 退去のときの関係と、連絡の手段 |
| 仲介からの再紹介 | その店から決まった件数 ÷ 紹介を受けた件数 | 担当者が説明しやすい物件かどうか |
更新は、毎年比べられています
入居者は更新の時期に、いま出るか住み続けるかを比べます。比べているのは、周りの家賃と、いまの部屋で毎日使っているものです。
水回りは、後者のほうに入ります。台所、浴室、洗面、洗濯機。1日に何度も触るところなので、良し悪しが記憶に残ります。
元栓型では、その建物のすべての蛇口が対象になります。入居者さまに操作していただくものはなく、入れ替えや回収も出ません。戸数が増えても台数は1台のままです。
転居先として選ばれるには、連絡の手段が要ります
退去したあとに同じオーナーの別の物件へ移るには、その物件があることを知っている必要があります。ここは設備ではなく、退去のときの段取りの話です。
退去の立ち会いのときに、ほかの物件の空き状況を1枚お渡しする。それだけで、分母のうち届く先が増えます。
この2つめだけは、設備をいくら良くしても変わりません。手を入れる場所が違うので、分けて数えます。
くわしいご案内内見での水回りの印象|評価を左右する清潔感を保つ
仲介の担当者から見た「また紹介したい物件」
空室を埋めるのは、実際には仲介の担当者です。案内の車の中で説明できる行が1つあると、その物件は思い出されやすくなります。
募集図面に書ける行は、たとえばこういう形になります。建物に入る水を元栓型でウルトラファインバブル水にしている、電源も薬剤も消耗品も使わない、入居者さまの操作や負担はない。
効果を大きく書く必要はありません。設備の名前と、何をする設備なのかが1行で分かれば、担当者はそのまま使えます。
リピートで変わる費目
再契約が1件増えると、変わる費目は3つです。広告料、空室のあいだの家賃、原状回復の範囲。
数えてみます。家賃70,000円の部屋で、広告料が家賃1か月、空室が1か月あるとすると、1件で140,000円の差になります。ご自身の家賃と空室期間を入れて置き換えてください。
給水管が25mmの建物に UFB DUAL® を1台入れる場合、本体600,000円(メーカー希望小売価格850,000円)に工事費50,000〜80,000円で、650,000〜680,000円です(税抜)。上の数え方なら、再契約が5件増えた時点で、この金額に届きます。口径は給水管の太さで決まり、戸数では変わりません。
いま始めるなら、この順番です
3つのうちどれを増やしたいかを決めてから、分母を数えます。数え終わってから、手を入れる場所を選びます。
- 3つのうち、どれを増やしたいのかを決める
- その分母を、いまの管理戸数で数える
- 更新の時期が近い部屋から、毎日使うところを見る
- 募集図面に書ける行を1つ増やす
もう少し詳しく:水回りの設備を入れる場合の進め方
お問い合わせのあと、担当からメールでご連絡します。設備の写真や図面は、そのメールに添付してご返信ください。口径と掘る場所の仕上げが分かれば、本体の代金と工事費を分けたお見積もりをお返しします。ご返信は24時間以内、お見積もりに費用はかかりません。
工事にかかるのは3時間から半日で、住戸の中に入る作業はありません。本体は水道メーターと受水槽のあいだに入るので、受水槽のある建物なら、工事中も入居者さまは槽の水をそのまま使えます。
よくあるご質問
賃貸の「リピート率」は、何で数えればよいですか
3つに分けます。更新した件数 ÷ 更新の時期が来た件数、同じオーナーの別の物件へ移った件数 ÷ 退去した件数、その仲介の店から決まった件数 ÷ 紹介を受けた件数です。
設備を入れると、更新率は上がりますか
水回りの満足は、更新の判断材料の1つになります。更新の判断は、周りの家賃と毎日使うものの両方で決まり、水回りは後者に入ります。水回りの満足は更新の判断を後押しするので、更新率の改善が期待できます。更新件数を、更新時期を迎えた件数で割って確かめます。
入居者は水の違いに気づきますか
数か月かけて気づく形です。排水口の汚れの付きにくさや、洗濯物のにおいの出にくさとして現れます。
募集図面には、何と書けますか
建物に入る水を元栓型でウルトラファインバブル水にしていること、入居者さまの操作や負担がないこと。この2行で、仲介の担当者が案内のときに使えます。
12戸のアパートでは、いくらかかりますか
金額は戸数ではなく給水管の太さで決まります。25mmなら25Aで、本体600,000円(メーカー希望小売価格850,000円)に工事費50,000〜80,000円、650,000〜680,000円です(税抜)。戸数が増えても台数は1台です。
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