賃貸の家賃下落への対策|値下げ以外で資産価値を維持する

賃貸の家賃下落への対策|値下げ以外で資産価値を維持する

この記事の結論

家賃の下落は、広告料の上乗せ、フリーレント、礼金の廃止と募集条件が崩れたあとに来るので、家賃に手を付ける前のこの段階で、値下げ以外の手を打つのが対策になります。値下げの代わりに置く手は、毎年の支出にならない、戸数が増えても費用が増えない、入居者さまに手間をかけない、募集に一言で書ける、の4条件で選びます。

家賃の差は資産価値の差でもあります。1戸あたり月1,000円の差は、表面利回り5%で割り戻すと1戸あたり240,000円、24戸で5,760,000円の評価の差になります。

家賃を下げずに持ちこたえたいオーナーさま向けに、下落が進む順番と、値下げの代わりに置ける手を整理しました。

目次

家賃は、下がる前に募集条件から崩れる

決まりが悪くなったとき、最初に変わるのは家賃ではなく募集条件です。広告料を積み、フリーレントを付け、礼金をやめる。ここまでが先に来て、それでも決まらないときに家賃に手が付きます。

この順番には意味があります。上のほうは募集のたびに調整できますが、下に行くほど戻せなくなります。いま自分がどの段にいるのかを確かめると、次の1手が変わります。

崩れる順番 表に出る数字 元に戻せるか
1. 広告料を積む 募集にかかる費用 募集ごとに戻せる
2. フリーレントを付ける 実質の年間家賃 次の募集でも期待される
3. 礼金をやめる 契約時の一時金 戻しにくい
4. 家賃を下げる 毎月の家賃 次の更新まで戻せない

資産価値は、家賃の差で測れる

家賃を下げたくない理由を、毎月の収入だけで説明すると小さく見えます。賃貸の建物の評価は家賃から計算されるので、月いくらの差が、そのまま資産の金額の差になります。

1戸あたり月1,000円の差は、年に12,000円です。表面利回り5%で割り戻すと、1戸あたり240,000円。ここに戸数を掛けると、値下げを止めることの意味が金額で見えます。

1戸あたり月額の差 年に 利回り4%で割り戻すと 5%なら 6%なら
1,000円 12,000円 300,000円 240,000円 200,000円
2,000円 24,000円 600,000円 480,000円 400,000円
3,000円 36,000円 900,000円 720,000円 600,000円

この表は計算の例です。ご自身の家賃と利回りを入れて確かめてください。

もう少し詳しく:戸数を掛けると、設備の金額と並べられる

24戸の建物で、1戸あたり月1,000円の差が出たとします。利回り5%で割り戻すと、建物全体で 5,760,000円の評価の差です。

同じ建物に 40A を1台つける場合の総額は 2,650,000円です。値下げを止められるかどうかを、この2つの金額を並べて考えると、判断の桁がそろいます。

くわしいご案内賃貸の設備投資は何年で回収できるか|水回りの設備で計算してみる

築年数とともに家賃を下げているもの

築年数が家賃を下げるのではなく、築年数とともに増えていくものが下げます。内見のときに目に入るものと、住んでからの毎日のことです。

内装は張り替えれば新しくなります。手が入らないまま残るのは、蛇口から出る水の勢い、浴室の床、排水口。ここは写真にも図面にも出ないので、比較の対象にならないまま印象だけが残ります。

  • 内装:張り替えで戻る。退去の順番を待つ
  • 共用部:清掃と照明で戻る
  • 水回りの体感:手を入れる先が分かりにくい
  • 配管の内側:見えないまま進む

値下げの代わりに置けるものの4条件

家賃を下げる代わりに何かを足すなら、条件があります。4つを満たさないものは、結局もう一度値下げの話に戻ってきます。

条件 満たさないと何が起きるか
毎年の支出にならない 毎月の収支が改善せず、値下げと同じことになる
戸数が増えても費用が増えない 戸数の多い建物では、そもそも判断に乗らない
入居者さまに手間をかけない 実施できない住戸が残り、建物として言えなくなる
一言で募集に書ける 内見に来た人に伝わらず、決まる率に出ない

元栓型1台という手を、この4条件に当てる

水道メーターの二次側に1台つけると、そこから先を通る水がすべて対象になります。台所・洗面・浴室・洗濯機まで、元栓を通る水が同じ扱いになります。

毎年の支出はありません。水圧だけでウルトラファインバブルを作るので電源が要らず、可動部も消耗品もないため交換もありません。口径は戸数ではなく建物への引き込みで決まるので、戸数が増えても台数は1台のままです。

工事は敷地内の水道メーターの周りだけで、各戸への立ち入りがありません。募集図面には「全戸ウルトラファインバブル水」と1行で書けます。建物の引き込みが25Aなら総額650,000〜680,000円、40Aなら2,650,000円(いずれも税抜)です。いずれも税抜です。

口径ごとの価格と工事費は、一棟まるごとの導入費用の記事にまとめています。

よくあるご質問

家賃を下げずに決めるには、何から変えればよいですか

募集条件より先に、内見で触られる場所に説明の言葉を用意することです。蛇口、シャワー、浴室の床の3か所は、写真に写らないため比較の対象になっていません。ここに1行の説明があると、印象が言葉に変わります。

設備を入れると家賃を上げられますか

家賃の値上げを前提にした計算はおすすめしません。家賃は近隣の相場と募集の時期で決まる部分が大きいためです。判断は、下げずに決まるかどうかと、空室の期間が短くなるかどうかで組んでください。

評価の計算に使う利回りは、何%で見ればよいですか

ご自身の物件の取引で使われている数字を入れてください。この記事では4%・5%・6%を並べています。利回りが低い地域ほど、同じ家賃の差が大きな評価の差になります。

工事で家賃の発生は止まりますか

止まりません。各戸への立ち入りがなく、退去を待つ必要もないため、満室のまま工事ができます。直結給水の建物では、配管をつなぐ接着剤が固まるまでの1〜2時間だけ断水します。受水槽のある建物では、工事のあいだも、受水槽に貯まっている水があるうちは、入居者さまはふだんどおり水を使えます。

保証と、そのあとの窓口はどうなりますか

メーカー保証2年と筆頭正規特約店 株式会社ライヴスの延長保証8年の計10年です。窓口は当社ひとつで、10年間のお問い合わせをお受けします。

アリージェンス合同会社 代表 沼倉孝秀

沼倉 孝秀(ぬまくら たかひで)

アリージェンス合同会社 CEO。UFB DUAL®・emiiR®(エミール)・α-HT® の正規一次販売店として、製品の選定から設置、設置後の窓口までを担当しています。

アリージェンス合同会社

この記事に書いていないことは、直接お聞かせください。

お気軽にお問い合わせください。

送信後、24時間以内に一次回答いたします。回答が届かない場合は、ゴミ箱・迷惑メールBOX、allegiance.co.jp からの受信設定をご確認ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次