この記事の結論
マンションの元栓直下に全戸一括で付ける UFB DUAL® の減水率(装置を通ったときに流れる水の量が減る割合)は約5%で、蛇口から出る水の勢いはほとんど変わりません。泡を実用的な量で作る方式の多くは10〜40%規模で水圧が下がりますが、この製品は水の通り道を分けて再び合わせる特許の構造で、泡の量と水圧を両立させています。
入居者さまが感じる水圧は、もともとの水圧と、朝晩の同時使用でも変わります。工事の前に、最上階などで水圧と出る量を測って控えておくと、導入後に比べられます。
全戸一括の水の設備で水圧が下がるのではないか、と心配されているオーナーさま向けに、下がる理由と、下がり方の数字を整理しました。
「水圧が弱い」という連絡には、いくつも原因がある
入居者さまから水圧が弱いと連絡が来たとき、原因は1つに決まりません。設備を導入した直後だと設備のせいに見えますが、先に切り分けが要ります。
表で、設備に関係するのは最後の1行だけです。ほかの4つは、設備の有無にかかわらず同じように起きます。先に切り分けておくと、導入後の説明がしやすくなります。
切り分けの順番は、その住戸だけか建物ぜんたいか、時間帯で変わるか、器具を替えると変わるかの3つです。
| 原因 | 起きている場所 | 起きる時間帯 | 水の設備で変わるか |
|---|---|---|---|
| 同時使用が重なっている | 建物ぜんたいの給水 | 朝と夜に集まる | 変わらない |
| 元の水圧が低い | 水道の引き込みと、住戸の高さ | いつも | 変わらない |
| 蛇口やシャワーの目詰まり | その器具だけ | いつも | 変わらない |
| 給水管の内側が細くなっている | その系統 | だんだん進む | 汚れの付着が原因なら、時間をかけて剥がれやすくなる。錆で細くなった分は戻らない |
| 通した機器の減水率 | その機器を通った先すべて | いつも | 機器の構造で決まる(この製品は約5%) |
泡を増やすと水圧が下がる、という二律背反
細かい泡を作る方式の多くは、水の通り道を絞って圧力を変化させます。絞れば泡は増えますが、そのぶん水の勢いが落ちます。絞りを緩めれば水の勢いは保てますが、泡は減ります。
この二律背反があるため、泡を実用的な量で出す方式には、10%から40%規模の低下を伴うものがあります。水圧の低下を節水と言い換えている製品もあります。
UFB DUAL® は、水の通り道を分けて再び合わせるデュアル構造で、この2つを両立させています。特許第6182715号として登録されている構造です。減水率は約5%です。
密閉した配管の中で泡を作るので、外の空気も雑菌も入らない
泡は、ノズルを水が通るときの圧力の変化で作られます。水道水にもともと溶けている空気を細かくする仕組みなので、電源も薬剤も要りません。密閉された配管の中だけで作るため、外の空気を取り込みません。
水圧の低い場所でも泡はできる
高い水圧が要る構造ではないため、上層階のように水圧が下がりやすい場所でも泡が作られます。泡は浮き上がらずに水と一緒に流れるので、元栓型の1台で離れた蛇口まで届きます。
約5%という数字を、どう受け取るか
約5%は、ノズルを通ったときに流れる水の量が減る割合です。もともとの水圧に余裕がある建物では、この差は体感に出にくくなります。余裕が少ない建物では、いまの水圧を先に確かめておきます。
だから見るべきは、割合ではなく、いまの水圧そのものです。余裕があるかどうかは建物ごとに違うので、工事の前に測って数字で持っておいてください。
水圧を上げる装置ではないので、いまの水圧の弱さそのものを改善するには、増圧の設備など別の手当てが要ります。
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導入の前と後で、記録しておくこと
水圧の話は、あとから確かめられる形にしておくのが一番早い方法です。導入前の記録がないと、比べる相手がなくなります。表のうち、測れるものから選んでください。
| 記録するもの | どこで見るか | 記録の仕方 | いつ |
|---|---|---|---|
| 水圧 | 水道メーターの近くと、最上階の住戸 | 圧力計の数値を控える | 工事の前と、通水した直後 |
| 出る量 | 同じ蛇口を全開にして | 決めた時間に出た量を量る | 工事の前と、通水した直後 |
| 水の色とにおい | 最上階と、いちばん遠い住戸 | 写真と、気づいたことを一言 | 工事の前と、通水した直後 |
| 連絡の件数 | 管理会社さまの記録 | 水回りについての連絡を数える | 工事の前の1年と、あとの1年 |
もう少し詳しく:最上階で測る理由
建物の中でいちばん条件が厳しい場所だからです。ここで問題が出なければ、下の階はもっと余裕があります。
受水槽のある建物では、水道メーターと受水槽のあいだに付けます。給水方式と系統を見て、測る場所を決めます。
費用と工事の条件
引き込み管が20mmなら20Aで350,000円(メーカー希望小売価格498,000円)、工事費 50,000円〜80,000円を足すと合計 400,000円〜430,000円です。40mm・50mmの建物なら、40Aが2,500,000円、50Aが3,500,000円で、工事費は150,000円程度です。いずれも税抜です。
工事は敷地内の水道メーターの周りだけで、各戸への立ち入りはないので、満室のまま進められます。直結給水の建物では、配管をつなぐ接着剤が固まるまでの1〜2時間だけ断水します。受水槽のある建物では、各戸の断水はありません。
水道メーターが玄関先のタイルや石張りの床の下にある場合は、その床を張り直す費用が別にかかります。張り直す範囲は現地の床で決まるので、写真を拝見してからお伝えします。
設備では変わらない水圧の条件
錆で細くなった給水管の太さは戻りません。その系統の水圧が低い原因が管の内側にある場合は、まず更新や更生の工事の可否を確かめるほうが順番として先です。
同時使用による弱まりも変わりません。朝と夜に弱く感じるのは、建物の中で同時に使われているからです。
増圧のポンプの能力も変わりません。ポンプで足している建物では、ポンプの側の条件がそのまま残ります。
管と同時使用とポンプの条件を確かめたうえで、UFB DUAL® を付けたときの水の勢いの変化は、減水率で約5%です。建物の給水方式と引き込みの口径を伺えば、水圧の条件も含めてお見積もりをお出しします。
よくあるご質問
減水率は何%ですか
約5%です。泡を実用的な量で出す方式には10%から40%規模の低下を伴うものがあり、そこが構造の違いになります。
入居者さまからクレームが来たら、どう説明しますか
先に切り分けます。その住戸だけか建物ぜんたいか、時間帯で変わるか、器具を替えると変わるか。設備を通った先すべてで同じように起きているかどうかが、分かれ目になります。
上層階でも泡はできますか
できます。高い水圧が要る構造ではないため、水圧が下がりやすい上層階でも泡が作られます。泡は浮き上がらずに水と一緒に流れるので、離れた蛇口まで届きます。
水圧は自分で測れますか
出る量なら測れます。同じ蛇口を全開にして、決めた時間に出た量をバケツで量り、工事の前と後で比べます。水圧は、バケツで決めた時間に出た量を、設置の前と後で比べれば確かめられます。
受水槽がある建物では、どこに付けますか
水道メーターと受水槽の間に付けます。槽から先の水が、すべて対象になります。
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