この記事の結論
ナノバブル(ウルトラファインバブル)の設備を賃貸経営に導入するかどうかは、ほかの設備と比べるより、何もしない場合と比べて決めます。
何もしなくても、空室の日数ぶんの家賃や値下げの差額は毎年出ていきます。一方、元栓直下に1台取り付ける費用は一度きりで、50戸の建物に40Aなら総額2,650,000円、10年で割ると年265,000円です。
家賃80,000円で年に12室が入れ替わり、それぞれの空室が1か月短くなる条件なら、約2.8年で取り戻せます。
ナノバブルを便利な設備として見るか、投資として見るかで判断が変わります。投資判断の表に載せる形にして、金額と条件を並べました。
設備の比較をやめて、投資判断の表に書き換えます
設備どうしを並べると、機能の多いほうが良く見えます。投資の判断に使う1枚の表に書き換えると、比べる項目が4つに減ります。金額と年数だけの話になるので、他の支出と同じ条件で比べられます。
書式は、投資額・年あたりの額・回収の出どころ・やめたときに残るもの、の4行です。この4行が埋まらない提案は、まだ判断できる形になっていません。埋まっていれば、金融機関や共同名義の相手にもそのまま見せられます。
| 行 | 書くこと | 元栓型1台の場合 |
|---|---|---|
| 1行目 | 投資額(本体と工事費を足した総額) | 口径で決まる。40Aなら2,650,000円 |
| 2行目 | 年に割った額(保証の年数で割る) | 265,000円 |
| 3行目 | 回収の出どころ | 失わずに済む家賃と、出さずに済む費目 |
| 4行目 | やめたときに残るもの | 外して元の配管に戻せる。建物側に残る |
比べる相手は、他の設備ではなく「何もしない場合」
設備を導入しない選択には、金額が付いていないように見えます。実際には、募集の期間が延びた日数と、下げた家賃の差額という形で毎年出ています。
家賃100,000円の部屋で、決まるまでが例年より20日延びれば66,000円です。家賃を3,000円下げれば、年36,000円が翌年以降も続きます。何もしない側の欄にも、この数字を書き入れてから比べます。
3つの選択肢を同じ紙に置くと、どれが一度で終わる支出で、どれが毎年続く支出かが見えます。判断が変わるのは、たいていここです。
| 選択 | 初年度に出るお金 | 翌年以降 | 建物に残るもの |
|---|---|---|---|
| 何もしない | 空室の日数ぶんの家賃 | 同じことが続く | 残らない |
| 家賃を下げる | 下げた差額の12か月ぶん | 戻すまで続く | 残らない |
| 元栓直下に1台 | 総額(口径で決まる) | 毎年の費用はかからない | 10年の保証と設備 |
この表は比べ方の例です。ご自身の家賃と空室の日数を入れてください。
くわしいご案内賃貸の設備投資は何年で回収できるか|水回りの設備で計算してみる
効果が何年残るかで比べると、順番が変わります
同じ100万円を使っても、翌年に効果が残っている割合は手段ごとに違います。
家賃の値下げは、一度下げると、その年も次の年も同じ額が出続けます。室内の内装は、その入居者が退去するまでで、次の募集のときにまた手を入れます。
元栓直下に置く設備は、建物の側に付きます。入居者が入れ替わっても消えず、保証の年数のあいだは交換の予定も入りません。効果が長く残る支出から予算を充てるほうが、同じ予算でも効果の続く年数が長くなります。
年に割ってから、家賃と比べます
金額の桁が大きいと判断が止まります。年に割り、戸数で割ってから家賃と比べると、1か月あたりの数字になります。
決まるのは、建物に入ってくる管の太さです。戸数は台数に関係しません。たとえば引き込みが40Aの32戸前後の建物なら、総額2,650,000円を10年と戸数で割って、1戸あたり月690円ほどです。
建物の引き込みが25Aなら総額650,000〜680,000円、40Aなら2,650,000円(いずれも税抜)です。口径ごとの価格と工事費は、一棟まるごとの導入費用の記事にまとめています。
もう少し詳しく:戸数が増えても台数が増えない理由
泡は水の中を浮き上がらず、長くただよい続けます。元栓を通った水がそのまま各戸へ流れるので、階数や距離で分けて置く必要がありません。
メーカーが公開している事例では、32戸の新築マンションに40Aを1台という形があります。設備台帳に増える行も1行です。
投資判断の表を出すと、必ず聞かれる3つ
毎年かかるものは何か
ありません。電源も薬剤も消耗品もなく、水道の水圧だけで働く構造です。可動部と交換部品がないため、点検の契約も発生しません。
修繕計画で言えば、10年のあいだに交換の予定が入らないということです。年ごとの費目が増えないので、計画を組み直す必要がありません。
工事で入居者さまに何を負担させるか
入居者さまにお願いするのは、掲示を読んでいただくことだけです。作業は水道メーターの周りで終わり、室内には入りません。水が止まるのは1〜2時間で、つなぎ込みの接着剤が固まるまで通水できないためです。
受水槽のある建物では、槽に貯まっている水を使えるので各戸は断水しません。掲示は前日までに出せば足ります。
10年後、誰が窓口にいるか
保証は10年で、メーカー保証の2年に筆頭正規特約店 株式会社ライヴスの延長保証の8年を重ねた形です。
お見積もり、工事の手配、立ち会い、引き渡し、そのあとのお問い合わせまで、連絡先は1つです。本体を売った会社と工事をした会社が別になると、保証期間中に原因の切り分けができなくなります。
よくあるご質問
投資額はいくらですか
口径で決まります。50戸のマンションで多い40Aなら、本体2,500,000円と工事費150,000円程度で、総額2,650,000円(税抜)です。工事費はマンションで50,000〜60,000円、40Aと50Aは150,000円程度です。
回収年数は何年ですか
条件を置くと出ます。50戸の建物に40Aを1台(総額2,650,000円)、家賃80,000円で1年に12室が入れ替わり、それぞれ空室期間が1か月ぶん短くなるなら、年960,000円で約2.8年です。ご自身の数字で置くときは、失わずに済む家賃(1室の家賃÷30×短くなった日数×入れ替わった室数)に、出さずに済む費目を足してください。
毎年の費用はかかりませんか
かかりません。電源も薬剤も消耗品もない構造で、点検の契約も要りません。10年のあいだ、修繕計画に交換の予定が増えることもありません。
売却するときに、価値として見てもらえますか
設備は建物の側に付くので、そのまま引き継げます。示せる材料は、空室日数と水回りの修繕件数の記録、それに保証の残り年数です。着工前の数字を控えておくと、比べられる形で渡せます。
工事は満室のままできますか
できます。各戸への立ち入りはなく、作業は水道メーターの周りだけです。断水は1〜2時間、受水槽のある建物では各戸は断水しません。
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