この記事の結論
ウルトラファインバブルのシャワーヘッドは、泡の作り方(絞り込み方式かキャビテーション方式か)、空気の取り方(外気を取り込むか、水に溶けている空気を使うか)、取り付ける位置(シャワーヘッド・水栓・系統の途中・元栓)の3つで種類が分かれます。業務用で全室に入れる前には、泡の直径、減水率、流量、耐圧、認証の5つを確かめてください。
取り付ける位置をシャワーヘッドから元栓直下に移すと、1台で客室・大浴場・厨房まで対象になり、いまの器具もそのまま使えます。これが、シャワーヘッドの交換に代わるもう1つの選択肢です。
ウルトラファインバブルのシャワーヘッドを全室に入れる前に、種類の違いをどう見分けるかを確かめたいホテル・旅館の担当者さまへ。分け方と、確かめる数字をまとめました。
「種類」は、3つの軸で分かれる
カタログの言葉は製品ごとに違うので、一覧を並べても種類の違いは見えにくいものです。見分けるときは、泡をどう作るか、空気をどこから取るか、どこに取り付けるかの3つの軸に当てはめます。
3つとも、性能の良し悪しではなく仕組みの違いです。比べる前にこの軸で分けておくと、同じ条件の製品どうしで比べられます。
| 分ける軸 | 分かれ方 | これで変わること |
|---|---|---|
| 泡の作り方 | 絞り込み(ベンチュリ)方式/キャビテーション方式 | 水圧の落ち方と、泡の直径 |
| 空気の出どころ | 外から取り込む/水に溶けている空気を使う | 空気の経路の有無と、水の成分への影響 |
| 取り付ける位置 | シャワーヘッド/水栓/系統の途中/元栓 | 対象になる水の範囲と、必要な台数 |
軸1|泡の作り方で、水圧の落ち方が変わる
泡を作るには、水の中に圧力の変化を起こします。流路を絞って流れを速くする絞り込み(ベンチュリ)方式と、圧力の変化で水に溶けている空気を細かい泡にするキャビテーション方式があります。
どちらの方式にも、泡を多く作ろうとすると水圧が落ち、水圧を保とうとすると泡が出にくいという弱点があります。ウルトラファインバブルを実用的な量で作る方式の多くは、10〜40%規模の水圧の低下を伴います。
UFB DUAL® は、ノズルの中で流れを分けてから合わせるデュアル構造(特許第6182715号)で、泡の発生と水圧の維持を両立させています。減水率は約5%です。
泡の個数ではなく、直径で比べる
カタログに並ぶ泡の個数は、測り方によって桁が変わります。同じ水でも、測る装置と手順が違えば別の数字が出るため、個数で製品を並べても比べたことになりません。
比べるなら泡の直径です。国際規格 ISO 20480-1 でウルトラファインバブルと呼べるのは直径1マイクロメートル未満の泡だけで、1〜100マイクロメートルはマイクロバブルという別の区分です。
UFB DUAL® が作る泡の中心粒径は約150〜200ナノメートルで、ウルトラファインバブルの区分に入ります。水が白く濁って見える場合は、1つ上のマイクロバブルの区分の泡です。
軸2|空気をどこから取るか
泡の材料になる空気の出どころは2つです。外の空気を取り込む型と、水道水にもともと溶けている空気を使う型です。
外から取り込む型には、空気の通り道が要ります。通り道にはフィルターが付き、その交換の周期が生まれます。外気が水に入るので、水の管理をしている場所では確かめる項目が増えます。
UFB DUAL® は、閉じた配管の中だけで泡を作ります。外気を取り込まないので、水の成分を変えません。大浴場や厨房のように水の管理をしている場所と同じ系統に入れられるのは、この構造のためです。
軸3|どこに取り付けるかで、範囲が変わる
館の判断にいちばん関わるのが、この軸です。対象は取り付けた場所から先を通る水なので、位置で範囲も台数も決まります。
「全室に入れる」は、シャワーヘッドの位置を選んだということ
「全室に入れる」という言い方は、表のうち、シャワーヘッドの位置を選んだことを意味します。目的が館の水を変えることなら、系統の途中や元栓の位置でも同じ目的を果たせます。
製品を先に決めると、位置はシャワーヘッドに固定されます。候補を絞る段階で4つの位置を並べておいてください。
| 取り付ける位置 | 対象になる水 | 館で必要な台数 |
|---|---|---|
| シャワーヘッド | そのシャワー1か所 | 客室数ぶん |
| 水栓 | その水栓1か所 | 水栓の数ぶん |
| 系統の途中 | その系統から先(厨房だけ、洗い場だけ) | 系統の数ぶん |
| 元栓(水道メーターの二次側) | 館の中で水が出る場所すべて | 1台 |
くわしいご案内ホテル全館ウルトラファインバブル化の費用|元栓型1台と全室シャワーヘッド総額
業務用で全室に入れる前に確かめる5つの数字
家庭用か業務用かは、製品の名前ではなく数字で見分けます。館で確かめるのは、次の5つです。
低い水圧でも泡ができるか
上の階の客室は下の階より水圧が低くなります。泡の作り方が水圧に大きく左右される方式では、ここで階ごとの差が出ます。
UFB DUAL® は約0.05MPa の低い水圧でも泡を作ります。館の上の階でも、下の階と同じ水になります。
| 確かめる数字 | 館で要る理由 | UFB DUAL® の場合 |
|---|---|---|
| 泡の直径 | ウルトラファインバブルと呼べる区分に入っているか | 中心粒径 約150〜200ナノメートル(1マイクロメートル未満) |
| 減水率 | 客室の同時利用が重なる時間帯に水圧が落ちないか | 約5% |
| 流量 | 口径ごとの上限が、館の使う量に足りるか | 13A 20L/min から 50A 400L/min まで |
| 耐圧 | 給水管の圧力に耐えるか | 耐圧テスト 1.75MPa をクリア |
| 認証 | 飲む水の系統にそのまま入れられるか | 日本水道協会(JWWA)認証とJETマークの両方。給水装置としての認証は日本初 |
3つ目の選択肢は、元栓型
シャワーヘッドの交換に代わる3つ目の選択肢が、元栓型です。館の水すべてを対象にできるのは元栓だけで、1台で客室のシャワーと洗面、大浴場、厨房、洗濯までが対象になります。
客室の器具はそのまま使えます。泡は水の中にあるので、出口の器具を選びません。客室タイプごとに器具が違っていても、同じ水が出ます。
台数は1台なので、選ぶのは口径だけです。口径は建物に引き込んでいる給水管の太さで13Aから50Aまでの5つのうち1つに決まり、館の室数では決まりません。
絞り込んだあとに決めること
位置と口径が決まれば、総額が出ます。40Aと50Aのメーカー希望小売価格は、設定のないオープン価格です。確かめるのは次の3つです。
- 水道メーターの口径(検針票か、メーターの蓋の表示で分かる)
- 水道メーターまわりの写真(仕上げが土か、コンクリートか、石材かが分かる)
- 給水の方式(受水槽があるか、直結で増圧しているか)
| 口径 | 本体(税抜) | 工事費の目安(税抜) | 総額(税抜) |
|---|---|---|---|
| 40A | 2,500,000円 | 150,000円程度 | 2,650,000円程度 |
| 50A | 3,500,000円 | 150,000円程度 | 3,650,000円程度 |
もう少し詳しく:認証の試験と第三者の評価
試験の内容は3つです。飲んでも問題がないかを見る飲用適水テスト、1.75MPa の耐圧テスト、有害物質が溶け出さないかを見る浸出テスト。国際規格では ISO/TC 281 に準拠しています。第三者の評価には、水利用設備環境衛生協会の推奨品 24-055 があります。
工事費の15万円程度に含まれないのは、水道メーターまわりの仕上げが石材やタイルの場合の復元の費用です。仕上げを見てから金額をお出しするので、お問い合わせのあと、担当からメールでご連絡します。設備の写真や図面は、そのメールに添付してご返信ください。
3つを確かめたら
3つを確かめた結果と引き込みの口径をお知らせいただければ、UFB DUAL® の製品代と工事代を分けたお見積もりをお出しします。当社は正規一次販売店として、10年の保証の窓口までを1社でお受けします。
よくあるご質問
泡の個数が多いほど、良い製品ですか
個数だけでは判断できません。個数は測り方で桁が変わるため、製品を比べる材料になりにくいのです。確かめるなら直径で、国際規格の分類で1マイクロメートル未満に入っているかを見ます。
シャワーヘッドに付ける型と元栓型で、泡の大きさは違いますか
取り付ける位置ではなく、泡の作り方で変わります。どちらの位置でも、ウルトラファインバブルと呼べるのは直径1マイクロメートル未満の区分です。UFB DUAL® の中心粒径は約150〜200ナノメートルです。
上の階の客室でも、泡は出ますか
出ます。約0.05MPa の低い水圧でも泡を作れる構造です。
給水管に入れる製品に、認証は要りますか
確かめるべきです。飲む水の系統にそのまま入れるためです。UFB DUAL® は日本水道協会(JWWA)認証とJETマークの両方を取得しています。
口径は、客室の数で決まりますか
決まりません。建物に引き込んでいる給水管の太さで決まり、水道メーターの表示か検針票で分かります。中〜大規模の施設では40Aか50Aになることが多くあります。
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