この記事の結論
UFB DUAL® は減水率が約5%で、館内の水圧と水量をほぼ保ったまま、水をウルトラファインバブルの水に変えます。客室のシャワーヘッドも水栓も替えないので、お客様の使用感はほぼそのままです。
泡を作る器具の多くは流路を絞る方式で、節水率を大きくうたう製品ほど水の勢いや当たりが変わり、髪や体を流す時間が延びることもあります。
UFB DUAL® は特許第6182715号のデュアル構造で、流路を分けてから合わせ直して泡を作るため、絞りに頼らずに済みます。節水よりも、いまの使用感を保つことを優先した設備です。
客室のシャワーに泡の出る器具を導入する前に、水圧と使用感への影響を確かめたいホテル・旅館の方へ。泡を作る方式による水圧の落ち方の違いと、館内での測り方をまとめます。
節水は、流量を絞れば達成できます
ご存じのとおり、シャワーの節水は、1分あたりに出る水の量を減らすことで実現します。散水板の穴を小さくする、流路を絞るといった方法で、節水率の数字は大きくできます。そのため節水率の大きさは、機能の高さよりも、絞りの強さを表しています。
泡を作る器具の多くは、流路を絞って圧力の差を作る方式です。絞りが泡の発生と節水の両方を生むので、節水率の大きい製品は、そのぶん強く絞っていることになります。
絞ると、当たりと使用感が変わります
元圧(給水の元の水圧)が同じでも、出口で絞れば当たりは変わります。細く鋭くなるか、弱く広がるかは器具の形で違いますが、どちらも以前と同じではありません。髪や体を流す時間が延びれば、使う湯の量は結局元に戻ります。
館では、この変化が全室で同時に起きます。1室で試して良かった器具でも、最上階や元圧の低い系統では違う出方になります。
客室では、その変化が口コミに出ます
水回りの口コミで書かれる項目に、シャワーの水圧があります。口コミの運用を扱う記事でも、スタッフが気づきにくい問題の例として挙げられています。設備は少しずつ変わるので、毎日見ている側は気づきません。
器具を全室で入れ替えた直後は、変化が一度に出ます。良くなる方向にも、弱くなる方向にも出るので、入れ替えの前後で同じ場所の圧を記録しておくと、口コミの内容と突き合わせられます。
元栓に取り付ける UFB DUAL® の減水率は約5%です
UFB DUAL® は水道の元栓に取り付けます。減水率は約5%で、館内の水圧はほぼそのままです。客室の水栓もシャワーヘッドもそのまま使うので、出口の形は何も変わりません。
泡は水の中にあるので、いまの器具から出る水がウルトラファインバブル水になります。館内のすべての蛇口が対象になり、洗面、浴槽、大浴場、厨房まで同じ水が届きます。
泡を作る方式によって、圧の落ち方が違います
泡を作る方式には、流路を絞って圧力差を作るものと、流路を分けて合わせ直すものがあります。前者は絞りの強さが圧の落ち方に直結します。後者は分けた水を合わせるところで圧力の変化を作るため、絞りに頼らずに泡ができます。
UFB DUAL® は後者で、特許第6182715号のデュアル構造です。低い水圧でも泡ができるので、元圧が低い系統や高い階でも働きます。
館内のどこで水圧を測るか
測る場所は、水圧がいちばん届きにくい最上階の客室、元栓に近い低層の客室、同じタイプの客室2室、大浴場のシャワーが目安です。導入の前と後で同じ場所・同じ時間帯に測ると、数字を並べて比べられます。
| 測る場所 | 選ぶ理由 |
|---|---|
| 最上階の客室 | 元圧がいちばん届きにくい |
| 元栓に近い低層の客室 | 館の標準になる出方 |
| 同じ客室タイプを2室 | 室ごとの差を切り分ける |
| 大浴場のシャワー | 同時使用が重なる時間帯の条件 |
水道代を下げたいときは、別の方法を検討します
UFB DUAL® は水量を保つための設備です。水道代を下げることが目的なら、流量を絞る器具、湯の温度と時間の設定、大浴場の換水の運用といった別の方法が中心になります。
両方を検討するときは、それぞれの目的を分けて稟議に書くと、判断が混ざりません。使用感を保つための設備と、使用量を減らすための設備は、目的の違う投資です。
大浴場のある館では、湯を沸かす燃料費が水道代より大きいこともあります。どの費用を下げたいのかを先に決めると、検討する設備の順番も決まります。
全室に配る前に確かめる3つ
先に確かめるのは3つです。館内の元圧、最上階での出方、そして同時使用が重なる時間帯の条件。この3つが分かれば、出口の器具を替えたときに何が起きるかを読めます。
元栓に取り付ける方法と比べる場合は、40Aが 2,500,000円、50Aが 3,500,000円(税抜)、工事費は15万円程度です。口径は給水管の太さで決まるので、水道メーターの写真から確かめます。
- 館内の元圧(受水槽の出口か、増圧ポンプの出口側=二次側で測る)
- 最上階の客室のシャワーでの出方
- チェックアウト前など、同時使用が重なる時間帯の条件
よくあるご質問
減水率 約5% は、客室で気づかれますか
気づかれにくい変化です。館内の水圧はほぼそのままで、出口の器具も替えないため、シャワーの当たり方もほぼ同じです。同時に使う時間帯でも、使い方を変える必要はありません。
水圧が上がることはありますか
上がりません。減水率は約5%で、いまの水圧をほぼそのまま保つ設備です。水圧を上げたい場合は、増圧ポンプなどの設備を別に検討します。
節水はできますか
節水を目的とした設備ではなく、水の出方をほぼ変えずに、水の中身を変える設備です。使用量を減らしたい場合は、流量を絞る器具や給湯の設定を見直します。
高い階の客室にも泡は届きますか
届きます。UFB DUAL® は低い水圧でも泡ができる方式で、泡は水中を浮き上がらず数か月から1年ただようため、元栓から遠い階の客室にも同じ水が届きます。
導入の前と後で、何を記録しておけばよいですか
同じ場所の圧と、同じ客室での流量です。最上階の客室、元栓に近い低層の客室、大浴場のシャワーの3か所を決めて、設置の前と後に同じ時間帯で測ります。水回りの口コミの内容も、同じ期間で並べておくと突き合わせられます。
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