この記事の結論
使っていないシャワーヘッドとホースの中に残る水について、大阪府の入浴設備の衛生管理のマニュアルは、少なくとも1週間に1回の通水、6か月に1回以上の点検、1年に1回以上の内部の清掃・消毒を示しています。
この頻度に客室数を掛けると、100室のホテルで通水が年5,200回、点検が年200回、清掃・消毒が年100回になります。全室のシャワーヘッドを新しい器具に替えても、この回数は変わりません。
水道の元栓に UFB DUAL® を取り付けても回数は同じですが、配管と器具の内側で、レジオネラ対策の基本となるバイオフィルム(微生物が作る薄い膜)の蓄積を抑える側に働きます。
客室のシャワーヘッドを全室で入れ替えるか検討しているホテル・旅館の方へ。器具の中に残る水について自治体のマニュアルが示している頻度と、それを客室数に掛けた年間の回数をまとめます。
使っていないあいだ、器具の中に水が残ります
客室が埋まらない日が続くと、その部屋のシャワーは使われません。シャワーヘッドとホースの中には水が残り、室温に近い温度で置かれます。配管が長い館では、蛇口までの距離に溜まる水も増えます。
ご存じのとおり、レジオネラ属菌は、配管や器具の内側にできるバイオフィルムを温床にして増えます。膜の内側には消毒剤が届きにくいため、衛生管理では、膜を落とすことと、膜を付きにくくすることの両方が要ります。
自治体のマニュアルに、頻度が書かれています
自治体は、入浴設備の衛生管理について、レジオネラ症の発生防止対策のマニュアルを公開しています。シャワーについては、次の頻度が示されています。
| すること | 示されている頻度 |
|---|---|
| 内部の水が置き換わるように通水する | 少なくとも1週間に1回 |
| シャワーヘッドとホースを点検する | 6か月に1回以上 |
| 内部の汚れとスケールを清掃・消毒する | 1年に1回以上 |
出典:大阪府「社会福祉施設等の入浴設備におけるレジオネラ症発生防止対策マニュアル」(令和7年4月)
客室数を掛けると、年間の回数になります
上の頻度は、器具1つあたりのものです。ホテル全体の作業量は、これに客室数を掛けた回数になります。100室のホテルで計算すると、次のとおりです。
通水の作業は短くても、空室の巡回に組み込めば、清掃のシフトに毎週必ず入る作業になります。点検と清掃は、器具を外して内側を見る作業です。
| すること | 100室での年間の回数 |
|---|---|
| 通水(週1回 × 52週 × 100室) | 5,200回 |
| 点検(年2回 × 100室) | 200回 |
| 清掃・消毒(年1回 × 100室) | 100回 |
この表は計算の例です。ご自身の客室数を入れて確かめてください。
器具を替えても、この回数は減りません
全客室のシャワーヘッドを新しいものに入れ替えても、示されている頻度は変わりません。むしろ、内部に流路や部品を持つ器具ほど、点検と清掃の対象になる構造が増えます。分解して戻す手順も、その分だけ長くなります。
館内の水を変えた場合も、客室のシャワーヘッドは残ります。通水・点検・清掃は、これまでどおり続きます。浴槽水の消毒も、塩素と管理基準でこれまでどおり行います。
元栓で水を変える方法では、何が違うか
全室の器具を替える方法と比べると、違いは3つです。器具を替える方法では、点検と清掃の対象になる部品が全室で増えますが、元栓の方法では増えません。元栓の方法は、供給する水の側からバイオフィルムの付き方に働きかけられます。客室に物を置かないので、備品管理も増えません。
UFB DUAL® は水道の元栓に取り付けます。そこを通った水はウルトラファインバブル水になります。直径1マイクロメートル未満の泡は表面がマイナスに帯電していて、配管の内側に付いた汚れの付着力を弱め、水流で離れやすくします。離れたものが戻るのを抑える働きも期待できます。レジオネラ対策の基本となるバイオフィルムの蓄積を抑える側に働く設備、という位置づけです。
大浴場と循環の系統は、別の管理になります
浴槽の湯を循環させて使っている系統は、給水とは別の管理です。茨城県の循環式浴槽のマニュアルは、毎日完全に換水して浴槽を清掃し、それが難しい場合でも1週間に1回以上は完全に換水して清掃・消毒するよう示しています。元栓に何を取り付けても、この管理は変わりません。
自治体の条例は国の要領より厳しいことがあります。館のある自治体の条例を先に確かめてください。条例に抵触する設備は、その地域ではご提案しません。
費用と、工事の条件
引き込みの口径で価格が決まります。40Aは 2,500,000円、50Aは 3,500,000円(いずれも税抜)です。この2つにはメーカー希望小売価格の設定がないので、オープン価格になります。工事費は15万円程度を基準にし、メーターの周りを石材やタイルで仕上げている館では、壊した部分を戻す費用が加わります。
工事は半日以内に終わり、断水は1〜2時間です。UFB DUAL® を配管につなぐ接着剤が固まるまで、水を通さずに待つ時間です。受水槽のある建物では水道メーターと受水槽のあいだに取り付けるので、客室は工事中も槽の水を使えます。保証はメーカー2年と筆頭正規特約店 株式会社ライヴスの延長8年で計10年です。
よくあるご質問
元栓に設備を入れれば、シャワーヘッドの通水や点検は要らなくなりますか
要ります。客室のシャワーヘッドは残るので、示されている通水・点検・清掃はこれまでどおり続きます。変わるのは、供給する水の側でバイオフィルムの付き方に働きかけられることと、客室に新しい器具を置かないので備品管理が増えないことです。
通水は何分すればよいのですか
内部の水が置き換わるまでが目安です。マニュアルに分数の指定はなく、少なくとも1週間に1回、内部の水が置き換わるように通水することが示されています。空室の巡回に組み込むと、回数を数えやすくなります。
レジオネラ対策になりますか
対策の基本となるバイオフィルムの蓄積を抑える側に働きます。消毒そのものは、これまでどおり塩素と管理基準で行います。器具の通水・点検・清掃も続きます。
工事で客室を止める必要はありますか
ありません。作業は水道メーターの周りで終わり、客室には入りません。断水は1〜2時間で、受水槽のある建物では客室の水は止まりません。
費用はいくらですか
40Aは 2,500,000円、50Aは 3,500,000円(税抜)で、工事費は15万円程度です。口径は給水管の太さで決まるので、水道メーターの写真から確かめます。
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