この記事の結論
ホテルの客室価値の向上は、全客室で同じウルトラファインバブルを含んだ水が出るようにすることから始まります。全客室で同じ水にするには、客室ごとにシャワーヘッドを置くのではなく、元栓直下に UFB DUAL® を1台取り付けて、館に入る水をまとめてウルトラファインバブルを含んだ水にします。
同じ料金の客室の水回りに差があると、館の評価はよくない部屋に当たったお客様の声に引っ張られやすくなります。客室の価値を上げる前に、まず水の差をなくしておくことが、評価の下振れを防ぐ近道です。
客室単価と滞在の質を上げたいホテル・旅館さまへ。客室のあいだに差が生まれる原因を4つに分けて、水でそろえる方法と費用を比べます。
客室の価値は、上げる前にそろえる
同じ料金で売っている客室のあいだに差があると、良い部屋に当たったお客様と、そうでない部屋に当たったお客様とで評価が分かれます。館の評点は、よくない部屋に当たった側の声に引っ張られやすくなります。
そのため客室に手を入れるときは、平均を上げるより先に、部屋ごとのばらつきを小さくするほうが効果が出やすくなります。ばらつきは料金表では見えませんが、レビューの文面には出てきます。
そろえやすい要素と、そろえにくい要素
広さと眺望は部屋ごとに違い、そろえられません。寝具と内装は改装の順番で差が出ます。水は、館に1本入ってきて全室に分かれていくので、そろえやすい側にあります。
同じ料金の客室に差が生まれる4つの原因
客室のあいだに差が生まれる道筋は、だいたい次の4つに分かれます。どれが自館で起きているかは、客室点検の記録を見れば分かります。
4つとも、器具を配ることで生まれている
並べてみると、4つのうち3つは、客室に器具を置いたことから生まれています。泡を作る場所を客室から給水管に移せば、これらの原因そのものがなくなります。
| 差が生まれる原因 | どう現れるか | 元栓直下に1台付けた場合 |
|---|---|---|
| 階数による水圧の違い | 上の階のシャワーの出方が弱い | 低い水圧でも泡を作れる |
| 改装の時期のずれ | 客室ごとに器具の型番が混ざる | 水は全室同じ、器具は意匠で選べる |
| 持ち去りと破損 | 欠けた客室が元の器具に戻る | 客室に置くものがない |
| 客室清掃の手が入る頻度 | 器具の状態が客室ごとにばらつく | 器具に依存しない |
原因の切り分けは、客室点検と備品の補充の記録で確かめてください。
元栓直下に1台付けると、水は全室で同じになる
取り付ける場所は、敷地内の水道メーターの二次側です。UFB DUAL® は元栓型のノズルで、ここを通った水はすべてウルトラファインバブルを含んだ水になります。
ウルトラファインバブルは国際規格 ISO 20480-1 で直径1マイクロメートル未満に分類される泡です。小さいほど浮き上がる速さが落ち、1マイクロメートル未満では水分子の熱運動が浮力に勝つため、浮かずに水の中をただよいます。だから館の端の客室でも同じ水が出ます。
上の階の客室も同じ扱いになる
泡を作るのに電源も動力も使わず、水道の水圧だけで作ります。低い水圧の側でも作れる構造なので、上の階や末端の系統でも泡が入った水になります。減水率は約5%で、いまの水圧をほぼそのまま使えます。
客室に置くものが増えない
配管の中に取り付けるので、客室の備品台帳に載るものが増えません。持ち去りも破損も起きず、客室点検の項目も増えません。室数が100でも200でも、台帳に載るのは1台です。
くわしいご案内ホテル全館ウルトラファインバブル化の費用|元栓型1台と全室シャワーヘッド総額
客室タイプで差をつけたいときはどうするか
水を全室共通にしておくと、客室タイプの差は広さ、眺望、意匠、寝具で付けることになります。水回りがそろっているぶん、客室タイプごとの違いがお客様にそのまま伝わります。
客室のシャワーヘッドは、水の出方や見た目で自由に選んでいただけます。元栓型で水を変えるので、器具の側に泡を作る機能を求める必要がなくなり、選ぶ基準が意匠と使い心地だけになります。
上位タイプに何を足すか
浴槽のある客室では、張った湯にも泡が入ります。湯あたりがやわらかいと感じる方がいる湯です。浴槽付きの上位タイプの案内に、この湯を加えられます。
客室の設備欄に書けること
予約サイトの設備欄や館の紹介文には、次のような事実を置けます。体の変化には触れず、水と設備の仕様で書きます。
- 全客室のシャワー、洗面、浴槽の湯がウルトラファインバブル水であること
- 客室ごとの器具ではなく、元栓から館全体の水を変えていること
- 国際規格 ISO 20480-1 で直径1マイクロメートル未満に分類される泡であること
- 特許第6182715号のノズルで、給水装置として日本水道協会(JWWA)認証とJETマークを取得していること
全室と書ける根拠
対象は元栓を通る水すべてなので、対象から外れる客室が出ません。器具を配る方式では、欠けた客室が出た時点で「全室」と書きにくくなります。案内に「全室」と書き続けられることも、水をそろえる利点のひとつです。
客室価値の説明を、経営の言葉につなげる
設備で起きることをそのまま書いても、稟議の材料にはなりにくいものです。設備で起きること、現場で変わること、経営の言葉の順に並べると、客室価値の話が経営の数字につながります。
| 設備に起きること | 現場で変わること | 経営の言葉 |
|---|---|---|
| 客室のあいだの水の差がなくなる | 部屋の当たり外れによる評価の割れが小さくなる | 評点の下振れが起きにくくなることが期待できます |
| 客室に器具を置かない | 備品の在庫、発注、点検の項目が増えない | 客室運営の工数を増やさずに設備を足せます |
| 客室と大浴場と厨房が同じ水になる | 水の話を館全体の案内として使える | 客室単価の説明に、館の設備を使えるようになります |
右の列は、館で使っている指標に合わせて置き換えてください。
費用と工事の条件
口径は室数ではなく建物への引き込みの太さで決まります。館の規模では40Aか50Aになることが多く、小規模の宿では25Aもあります。
宿泊施設に多い40Aなら、本体2,500,000円と工事費150,000円程度で、総額2,650,000円(税抜)です。口径ごとの価格と工事費は、全館に入れる場合の費用の記事にまとめています。
もう少し詳しく:工事の日程を客室の稼働に合わせる
水が止まるのは1〜2時間です。切った配管を接着してつなぐので、接着剤が固まるまで通水しません。工事そのものは3時間〜半日で、作業の場所は敷地内のメーターの周りだけです。
受水槽のある館では、取り付ける位置が水道メーターと受水槽のあいだになります。客室と大浴場には槽に貯まっている水が送られるので、工事の時間帯も断水せず、湯を張れます。
よくあるご質問
全客室で同じ水になる、というのはどういう意味ですか
元栓を通った水がすべて対象になるという意味です。客室ごとに器具を置くのではなく、館に入ってくる水の側を変えるので、階数や客室タイプによる差が出ません。大浴場や厨房も同じ水になります。
上の階の客室でも同じように泡が入りますか
入ります。低い水圧の側でも泡を作れる構造で、泡は浮き上がらずに水の中をただよいます。減水率は約5%なので、上の階の水圧もほぼそのままです。
客室のシャワーヘッドは選べますか
自由に選べます。元栓型で水を変えるので、器具の側に泡を作る機能は要りません。意匠や水の出方で選んでいただけますし、いま付いているものをそのまま使うこともできます。
客室単価を上げる根拠として説明できますか
設備の仕様として説明できます。全客室と大浴場と厨房が同じ水であること、給水装置としての認証と特許があること、保証が計10年であることは、そのまま事実として書けます。体の変化には触れずに書くのが安全です。
総額はいくらですか
宿泊施設に多い40Aなら、本体2,500,000円と工事費150,000円程度で、総額2,650,000円(税抜)です。可動部と消耗品がないため、導入後に毎年かかる維持費はありません。
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