宿泊施設の水回り設備で差別化する|シャワーヘッドの次に見る一手

宿泊施設の水回り設備で差別化する|シャワーヘッドの次に見る一手

この記事の結論

客室のシャワーヘッドまで入れ終えた宿泊施設が次に差をつけるなら、元栓直下に UFB DUAL® を1台取り付けて、客室の洗面・浴槽、大浴場、厨房、洗濯まで、館全体の水をウルトラファインバブルの水にする方法があります。

いま付いているシャワーヘッドは外さずにそのまま使え、次の更新からは泡の機能ではなく、意匠と水の出方で選べるようになります。大浴場だけ、厨房だけと、系統を限って始めることもできます。

客室のシャワーヘッドまでは入れ終えた宿泊施設の方へ。次に手を付ける場所の探し方と、いまの器具を活かしたまま範囲を広げる順序を書きます。

目次

シャワーヘッドは、差別化から前提に変わった

ウルトラファインバブルのシャワーヘッドを客室に備える館は増えています。備える館が増えるほど、シャワーヘッドだけでは他館との違いを出しにくくなります。

ここで単価の高いシャワーヘッドに替えても、変わるのは客室のシャワー1か所のままです。次の一手は、変える範囲を広げるか、水の質を上げるか、運用の手間を減らすかのいずれかになります。

次の一手を3つの方向で探す

水回りで打てる手は、方向で分けると3つです。自館のどれが弱いかは、館内アンケートと客室点検の記録で分かります。

3つとも同じ打ち手で動く場合がある

元栓型で水を変えると、対象の範囲が広がり、客室に置くものも減ります。3つの方向が、1つの方法で同時に満たせることがあります。まず館として3つのうちどれを重く見るかを決めてから、方法を選んでください。

方向 具体的に何を変えるか 館のどの数字に出るか
範囲を広げる 客室のシャワー以外の水も対象にする 館内アンケートの水回りの評価、設備欄に書ける範囲
質を上げる 泡の大きさと、水圧を落とさない方式にする 上の階や山の時間帯の出方についての声
手間を減らす 客室に置くものを減らし、点検の項目を減らす 客室点検の工数、備品の補充と在庫の行

どの方向が効くかは、館内アンケートと客室点検の記録で確かめてください。

範囲を広げる|元栓から先の水すべて

取り付ける場所は、敷地内の水道メーターの二次側(メーターより建物側)です。UFB DUAL® は元栓型なので、1台で館の給水の入口に入り、客室の洗面と浴槽、大浴場、厨房、洗濯、清掃用の給水栓まで同じ水になります。

ウルトラファインバブルは国際規格 ISO 20480-1 で直径1マイクロメートル未満に分類される泡です。浮き上がらずに水の中をただようので、元栓型の1台が館の端の蛇口まで届きます。水道の水圧だけで泡を作り、電源も薬剤もフィルターも使いません。

水圧を落とさずに泡を作る

一般的な方式では、泡の量を増やすほど水圧が下がります。UFB DUAL® は、ノズルの中で水の通り道をいったん分けてから合わせるデュアル構造(特許第6182715号)で、泡を作りながら水圧をほぼ保ちます。減水率は約5%で、客室の使用が重なる時間帯も水の出方はほぼ変わりません。ほかの多くの装置では、ウルトラファインバブルを生成するときに水圧が10〜30%以上下がるものも多く、UFB DUAL® とは数倍の差があります。

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いま入れた器具は、そのまま活かせる

元栓型で水を変えるので、客室のシャワーヘッドを外す必要はありません。器具の側に泡を作る機能を求めなくてよくなるため、選ぶ基準が意匠と水の出方だけになります。すでに入れた投資が無駄になりません。

据置型の水処理装置が付いている場合も、並べて使うか入れ替えるかを選べます。取り外しにも対応できるので、いまの装置の目的と設置位置を見て決めます。

客室の器具は、意匠と使い心地で選べるようになる

泡を作る役目が配管の側へ移ると、客室のシャワーヘッドは一般の器具として選べるようになります。破損したときに泡の出る同じ型番でそろえる必要がなくなり、予備の在庫の持ち方も変わります。

段階を踏んで入れるという選び方

館の全体を一度に変えなくても構いません。元栓型での一括のほか、大浴場の系統だけ、厨房の系統だけといった範囲を限った取り付けができます。

どこから始めるかは、館で変化を確かめやすい場所で決めるのが実際的です。たとえば厨房の系統から始めて、食洗機やスチームコンベクションの庫内の状態を記録で確かめてから、範囲を広げる順序が取れます。

あとから広げるときに見るもの

給水が何本に分かれているかで、追加の台数が決まります。系統図があれば、いま入れた1台がどこまで届いているかを図の上で確かめられます。範囲を広げる判断は、この図から始めます。

差別化として説明できる材料

館の紹介文や設備欄には、水と設備の仕様として次のことを書けます。体の変化に触れない書き方にしておくと、媒体を問わず使えます。

  • 客室の器具ではなく、元栓から館全体の水を変えていること
  • ISO 20480-1 の区分で、直径が1マイクロメートルより小さい泡にあたること
  • 特許第6182715号のデュアル構造ノズルであること
  • 給水装置として、口径に応じて日本水道協会(JWWA)認証またはJETマークを取得していること
  • 水利用設備環境衛生協会の推奨品 24-055 として評価を受けていること
  • 保証が計10年で、聞く先が1か所であること

方式そのものが説明になる

元栓直下に取り付けていること自体が、対象の範囲の説明になります。客室の器具を並べた案内とは、対象になる水の量が違います。数字を使わずに違いを伝えられるので、館の案内に使いやすい材料です。

費用と、決める前に見る数字

台数は1台でも、金額は口径で変わります。口径は建物に引き込んでいる給水管の太さで決まり、中〜大規模の館では40Aか50Aになることが多く、小規模の宿では25Aのこともあります。

宿泊施設に多い40Aなら、本体2,500,000円と工事費150,000円程度で、総額2,650,000円(税抜)です。口径ごとの価格と工事費は、全館に入れる場合の費用の記事にまとめています。

もう少し詳しく:お見積もりに要る3つ

水道メーターの写真3枚(水道メーターの直上約1mから1枚、メーターボックスを中心に半径1.5mほどの地面の仕上げが分かるもの1枚、水道メーターと建物が同時に写っているもの1枚)と、受水槽の有無と給水の系統。この2つがあれば、製品代と工事代を分けたお見積もりをお出しします。お問い合わせのあと、担当からメールでご連絡します。設備の写真や図面は、そのメールに添付してご返信ください。

よくあるご質問

すでに客室にシャワーヘッドを入れています。無駄になりますか

無駄になりません。元栓型で水を変えるので、客室のシャワーヘッドはそのまま使えます。泡を作る機能を器具に求めなくてよくなるため、次の更新では意匠と水の出方だけで選べるようになります。

大浴場だけ、厨房だけに入れることはできますか

できます。元栓型での一括のほか、系統を限った取り付けにも対応できます。対象を限ると口径が小さくなることもあるので、系統図と水道メーターの表示を見て決めます。

他館との違いは、どう説明すればよいですか

対象になる水の範囲で説明します。客室の器具ではなく元栓から館全体の水を変えていること、給水装置としての認証と特許があること、保証が計10年であることは事実として書けます。

既存の水処理装置はどうなりますか

並べて使うことも、入れ替えることもできます。据置型の装置は取り外しにも対応できます。いまの装置の目的と設置位置を見てから、どちらにするかを決めます。

工事は館の営業を止めますか

営業は続けられます。直結給水の館では1〜2時間の断水があるので、その時間帯を決めて組みます。断水は、配管を切ってつなぎ込むとき接着剤が固まるまで水を通せないためです。工事全体は3時間〜半日、作業は水道メーターの周りだけです。受水槽のある建物では、工事のあいだも、受水槽に貯まっている水があるうちは、客室でふだんどおり水を使えます。

アリージェンス合同会社 代表 沼倉孝秀

沼倉 孝秀(ぬまくら たかひで)

アリージェンス合同会社 CEO。UFB DUAL®・emiiR®(エミール)・α-HT® の正規一次販売店として、製品の選定から設置、設置後の窓口までを担当しています。

アリージェンス合同会社

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