この記事の結論
見落とされやすいのは、見積もりに毎年の補充・予備・点検の費用が入っていないこと、シャワーヘッドで変わるのは浴室のシャワーの水だけであること、客室備品として盗難・破損・点検の手間が毎年続くことの3つです。
元栓(水道メーターのすぐ後ろ)に UFB DUAL® を1台付ける方式なら、館を通る水すべてが対象になり、客室に置く器具もありません。40Aの総額2,650,000円(税抜)と1個25,000円のシャワーヘッドを比べると、約106室を超えたところで元栓型1台のほうが安くなります。
客室のシャワーヘッドを全室で入れ替えるか検討しているホテル・旅館さまへ。導入を決めたあとで気づくことの多い3つの点を、費用・対象の範囲・日々の運用の順に並べ、最後に元栓で水を変える方式との比べ方を示します。
落とし穴1|見積もりに、毎年の補充・予備・点検の費用が入らない
シャワーヘッドの見積書でまず目に入るのは、単価に室数を掛けた金額です。分かりやすい数字なので、比較がそこで終わりがちです。けれども客室に置いた器具は、置いた日から補充と点検の対象になり、その費用は見積書に載りません。
10年で払う合計は、その掛け算に毎年の補充や予備の費用を足した金額になります。足す金額は館の稼働や客層で変わるので、他館の数字ではなく、自館の記録から出すのが確かです。
10年の合計を出す式
単価 × 室数 + 取り付けの作業費 +(1年に補充する個数 × 単価 × 10年)。これに、取り付けで客室を止める日があればその日の売上と、点検にかかる時間を加えます。
1年に補充する個数は、いまの客室備品の紛失・破損の記録から見当を付けます。ドライヤーなど、客室に置いている小型の備品の補充実績が参考になります。
型番をそろえるための予備
全室を同じ型番でそろえる場合、壊れた客室をすぐ元に戻せるよう、予備を倉庫に置いておくことになります。何個置くかは室数と稼働しだいで、その購入費と置き場所の分は、器具の見積もりとは別に考える必要があります。
落とし穴2|変わるのは浴室のシャワーの水だけ
客室で水を使う場所は、シャワーのほかに洗面、浴槽の水栓、トイレがあります。シャワーヘッドを替えて変わるのは、このうちシャワーから出る水だけです。
客室の外では、大浴場の上がり湯やシャワー、厨房のシンクと食洗機、リネンを洗う水、共用部の手洗いも対象に入りません。館の水全体を変えるつもりで話を進めると、導入後にここで認識の食い違いが出ます。
対象の範囲を決めてから金額を比べる
浴室のシャワーだけを変えたいのか、館を通る水すべてを変えたいのかで、比べる相手が変わります。範囲の違う2つを金額だけで並べても判断はつかないので、先に範囲を決め、そのあとで金額を見る順番にします。
落とし穴3|盗難・破損・点検の手間が毎年続く
客室に置いたものは備品として管理が要ります。シャワーヘッドの場合は、持ち去り、落下による破損、シャワーヘッドの塗装の剥がれ、補充のたびに型番が混ざることへの対応が、館の側に毎年残ります。
稼働の少ない時期に長く使わない客室では、シャワーヘッドの中に水が残ることがあります。その水を抜いてから貸し出すかどうかも、決めておく項目になります。
客室点検の項目が1つ増える
客室の清掃・点検の一覧に「シャワーヘッドがあるか、割れていないか」を足すことになります。1室あたりは短い確認でも、室数と日数を掛けると、年間では無視できない作業量になります。
3つとも起きない方式|元栓直下に1台付ける
水道メーターのすぐ後ろ(二次側)の配管に、1台のノズルを取り付ける方式があります。UFB DUAL® はこの元栓一体型の製品で、そこから先を通る水がすべてウルトラファインバブルを含む水になります。客室のシャワーヘッドは替えずに、いま付いているものがそのまま使えます。
ウルトラファインバブルは、ISO 20480-1 で直径1マイクロメートル未満に分類される泡です。浮き上がらずに水の中をただよい、表面がマイナスに帯電していて泡どうしが合体しにくいため、元栓から離れた客室の蛇口まで届きます。
客室に置く器具がないので、盗難や破損の対応も、客室点検の項目も増えません。水道の水圧だけで泡を作る構造で、電源・薬剤・消耗品は要らず、減水率は約5%です。
保証と窓口
UFB DUAL® の保証は、メーカー保証2年に筆頭正規特約店 株式会社ライヴスの延長保証8年を加えた計10年です。客室の器具のように1個ずつ保証の条件を確かめる手間はなく、本体と工事の問い合わせ先も当社ひとつにまとまります。
何室から、元栓型1台のほうが安くなるか
元栓の1台は、室数が増えても金額が変わりません。客室に配る金額は、室数に比例して増えます。そのため、ある室数を境に、安いほうが逆になります。
境目は約106室
40Aの総額は、本体2,500,000円と工事費150,000円で2,650,000円です。これを1個25,000円で割ると106なので、約106室を超えると元栓型1台のほうが安くなります。50Aなら総額3,650,000円で、境目は約146室です。40A・50Aはメーカー希望小売価格の設定がないオープン価格です。
シャワーヘッドの単価が高いほど、元栓型1台のほうが安くなる室数は下がります。毎年の補充まで足して10年で比べると、その室数はさらに下がります。
| 室数 | 1個25,000円で全室に配ると | 元栓直下に40Aを1台(総額) |
|---|---|---|
| 30室 | 750,000円 | 2,650,000円 |
| 100室 | 2,500,000円 | 2,650,000円 |
| 150室 | 3,750,000円 | 2,650,000円 |
| 200室 | 5,000,000円 | 2,650,000円 |
この表は計算の例です。25,000円は計算のために置いた金額なので、ご検討中の単価に置き換えてください。税抜。
客室個別型のほうが合う場合
元栓直下に付けるには、水道メーターまわりの工事が必要です。工事を決められる立場にない場合や、対象を浴室に限りたい場合は、客室個別型のほうが合います。
- 客室数が少なく、浴室のシャワーだけを変えたい
- 建物を賃借していて、元栓に手を入れられない
- 期間を限って客室の演出を変えたい
もう少し詳しく:どちらとも決めきれないとき
元栓型1台の総額を一度出し、手元のシャワーヘッドの見積もりと、10年の合計どうしで比べると判断しやすくなります。お問い合わせのあと、担当からメールでご連絡します。設備の写真や図面は、そのメールに添付してご返信ください。
元栓の方法を比べたいときは
工事を決められる立場で、浴室のほかに洗面や大浴場、厨房まで変えたい場合は、元栓型の UFB DUAL® のほうが合います。客室数と引き込みの口径をお知らせいただければ、客室個別型と並べられる形でお見積もりをお出しします。
よくあるご質問
客室のシャワーヘッドは、いまのものを使い続けられますか
はい。元栓で水をウルトラファインバブルにするので、いま付いているシャワーヘッドのまま使えます。今後替えるときも、水の出方やデザインで選べます。
工事のあいだ、客室は使えますか
受水槽のある建物なら、工事中も客室は断水しません。取り付けるのが水道メーターと受水槽のあいだで、館の中では槽に貯まっている水を使えるためです。受水槽がない直結給水の建物では、配管をつなぐ接着剤が固まるまでの1〜2時間、断水します。
工事で客室に入りますか
いいえ。作業するのは水道メーターのまわりだけで、工事全体は3時間〜半日です。
大浴場や厨房のある館でも、1台で足りますか
客室と大浴場と厨房が同じ引き込みの系統なら、1台で足ります。引き込みが複数に分かれている場合は、系統ごとに1台ずつ必要です。
電源や消耗品の費用はかかりますか
かかりません。水道の水圧だけで泡を作る構造で、可動部も交換する部品もないため、導入後に毎年かかる費用は出ません。
この分野の、くわしい記事
この記事に書いていないことは、直接お聞かせください。
お気軽にお問い合わせください。


