この記事の結論
賃貸の水回りをホテルのように見せるには、見た目と手触りは内装で整え、「汚れが戻りにくい」状態は元栓直下に付ける UFB DUAL® で保ちやすくする、という分担で考えます。ホテルは毎日の清掃で元の状態に戻していますが、賃貸は入居中に清掃が入らないため、整えた状態を長く保てるかどうかで差が出ます。
内装は空室のときに1戸ずつ進める工事ですが、水の設備は元栓直下に1台付けるだけで全戸に届き、入居中でも工事ができます。汚れの付着力を弱めて次の掃除までの間隔を延ばす働きで、いま付いている水垢も時間をかけて剥がれやすくなります。元栓型1台なので、入居中でも全戸に一度に届きます。
内装のグレードを上げずに、水回りだけでも上質さを出したいオーナーさま向けに、ホテルライクという印象の中身を分解し、設備で引き受けられる部分を整理しました。
ホテルライクという印象は、4つに分けられます
言葉のままでは手が打てないので、何を感じてそう言っているのかを分けます。内見の場で出る「ホテルみたい」は、だいたい次の4つの組み合わせです。
- 目に入る生活感が少ない(配線、洗剤の容器、水滴の跡)
- 手が触れるところがざらつかない(洗面ボウル、浴室の床、水栓のレバー)
- においがしない(排水口、洗濯機の周り、浴室の隅)
- 自分で整える手間が少ない(掃除の回数、道具の数)
もう少し詳しく:この4つのうち、賃貸で手を付けやすいのはどれか
初めの2つは内装と器具の話で、洗面台の交換や床材の張り替えという費用の掛かる工事になります。1戸ずつ順番に進める話です。
あとの2つは、水そのものの状態が関わります。元栓直下に設備を1台取り付ければ全戸が対象になるので、空室を待たずに建物全体へ同時に届きます。手を付ける順番としてあとの2つが先に来るのは、この違いがあるからです。
上質さは、リセットの回数で作られています
ホテルの水回りは、毎日人が入って元の状態に戻しています。宿泊する側は、汚れが付かない部屋にいるのではなく、汚れが残らない運用の上にいます。
賃貸は違います。入居後に整えるのは入居者で、清掃が入るのは退去のあとだけです。だから同じ上質さをねらうなら、リセットの回数を増やす方向ではなく、一度整えた状態が保たれる時間を延ばす方向になります。
水回りの設備が役に立つのは、この部分です。汚れを落とす道具ではなく、汚れの付き方を変える設備なので、入居者さまが自分で整えた状態を保ちやすくなります。
設備で変わることを、部屋と経営まで順に見る
設備に起きることだけを見ても、上質さの話にはつながりません。設備に起きること、部屋と建物で変わること、経営の側で変わることを順に並べると、どこが経営の数字に関わるのかが見えます。
| 設備に起きること | 部屋と建物で変わること | 経営の側で変わること |
|---|---|---|
| 洗面ボウルや排水口の汚れの付着力が弱まる | 整えた状態から、汚れが戻ってくるまでの時間が延びる | 入居中の生活感の出方が遅くなり、内見に使える部屋の見え方を保ちやすくなることにつながります |
| 配管の内側の汚れの付着と再付着が抑えられる | においと詰まりによる連絡が減ることが期待できます | 緊急対応の手配と立ち会いの回数が減り、管理の手が他へ回せることにつながります |
| 元栓型1台で建物全体が対象になる | 各戸に器具を配る必要がなく、紛失も持ち去りもない | 設備台帳が増えず、退去時に確かめる項目も増えないことにつながります |
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内装でやることと、設備でやることを分ける
同じ「上質さ」という言葉でも、手の出し方が違います。混ぜて考えると、費用の配分が決まりません。
- 見た目は内装の仕事。洗面台と鏡、浴室の壁のパネル、照明の色。1戸ずつ、空室のときに進めます
- 手触りは器具の仕事。水栓のレバー、シャワーヘッド、タオル掛け。単価が低く、効果が分かりやすい部分です
- においと汚れの戻りは設備と清掃の仕事。元栓型の装置は全戸に同時に届き、清掃は退去のときにだけ入ります
- 手間のなさは設備の仕事。入居者が取り付けるもの、交換するもの、電源に差すものが1つもない状態を作ります
給水の方式で、取り付ける位置が変わります
同じ建物全体を対象にする設備でも、取り付ける位置は給水の方式で決まります。図面で先に確かめるところです。
増圧直結方式の建物では、水道メーターの二次側に取り付けます。ポンプとの前後の関係を図面で確かめたうえで位置を決めます。工事の時間は3時間から半日、断水は1〜2時間です。配管を切ってつなぎ込むとき、接着剤が固まるまで水を通せないためです。
受水槽のある建物の取り付け位置は、水道メーターと受水槽のあいだです。工事のあいだも各戸には槽から水が届くので、入居中の部屋があっても暮らしを止めずに済みます。
どちらの方式でも、各戸への立ち入りはありません。作業は水道メーターの周りだけで終わります。パイプスペースが露出している建物では、3時間程度で終わることもあります。
費用と、進め方
内装の予算と比べるために、設備の費用も1戸あたりで見ておきます。UFB DUAL® は元栓型1台で、20Aなら当社販売価格350,000円(メーカー希望小売価格498,000円)と、マンションの場合の工事費50,000〜60,000円です。建物の引き込みが25Aなら総額650,000〜680,000円、40Aなら2,650,000円(いずれも税抜)です。いずれも税抜で、戸数で割れば1戸あたりの額になります。
40A・50Aの工事費は150,000円程度を基準にします。水道メーターの周りの仕上げが石材やタイルの場合は、復元の費用が別に必要になります。エントランス周りに石材を使っている建物では、ここを先に確かめます。
内装の見積書と並べられるよう、製品代と工事代は分けて記載します。提出したお見積もりを超える金額はいただきません。保証は、メーカー2年と筆頭正規特約店 株式会社ライヴスの延長8年を合わせた計10年です。
内装と同時に進めるなら、設備は先です。元栓直下の工事は空室の有無に関係なく進められるので、内装の順番を待たずに、建物全体の水がウルトラファインバブルを含んだ水になります。
口径ごとの価格と工事費は、一棟まるごとの導入費用の記事にまとめています。
よくあるご質問
内装を変えなくても、水回りの印象は変わりますか
排水口や配管の内側で、汚れの戻り方が変わることが期待できます。汚れの付着力を弱める設備なので、整えた状態が保たれる時間が延びます。目地の黒ずみや浴槽の傷のように、すでに付いた傷みは戻りません。
工事は空室のときでないとできませんか
入居中でもできます。作業は水道メーターの周りだけで、各戸への立ち入りはありません。断水は1〜2時間です。受水槽のある建物では、受水槽に貯まっている水があるうちは各戸で水を使えます。
シャワーの勢いは落ちませんか
ほとんど変わりません。UFB DUAL® の減水率は約5%です。泡を増やすと水圧が落ち、水圧を保つと泡が出ないという二律背反を、流路を分けて合流させる特許(特許第6182715号)の構造で両立させています。
入居者が何かを操作する必要はありますか
ありません。電源も薬剤も消耗品もなく、水道の水圧だけで働き続ける構造です。取り付けるもの、交換するもの、電源に差すものが1つもない状態になります。
1棟に何台必要ですか
建物への引き込み1系統につき1台です。戸数では増えません。系統が分かれている建物や、別棟がある場合は系統の数で決まるので、図面で確かめます。
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