この記事の結論
ホテルの全客室をウルトラファインバブルの水にする方法は2つあります。客室ごとにウルトラファインバブルのシャワーヘッドを取り付ける方法と、水道の元栓に UFB DUAL® を1台取り付けて、館内に入る水をまとめて変える方法です。
シャワーヘッドの方法は費用が客室数に比例し、変わるのはシャワーの水だけです。元栓の方法は客室数に関係なく1台で、洗面・浴槽・大浴場・厨房の水まで対象になります。
元栓の方法の費用は、給水管の太さが40Aなら本体2,500,000円、50Aなら3,500,000円に、工事費15万円程度(税抜)です。1台2万円のシャワーヘッドと比べると、40Aではおよそ133室を超えたところで元栓の方法のほうが安くなります。
全客室にウルトラファインバブルを導入すると決めて、どこに取り付けるかを検討しているホテル・旅館の方へ。2つの方法を、対象になる範囲、費用、導入後の管理の3点で比べます。
全客室をウルトラファインバブルにする方法は、2つあります
ウルトラファインバブルは、直径が1マイクロメートル未満の泡です。水中を浮き上がらず、数か月から1年のあいだただよい続けます。この性質があるので、泡を作る場所は客室でなくてもかまいません。
方法は2つに分かれます。客室ごとに泡を作る器具を置くか、館に入ってくる水そのものを変えるか。どちらでも客室のシャワーからウルトラファインバブル水は出ます。違うのは、泡が届く範囲、費用のかかり方、導入後に増える管理の仕事です。
- 方法1|客室ごとにシャワーヘッドを取り付ける(1台の単価×客室数)
- 方法2|水道の元栓に UFB DUAL® を1台取り付ける(給水管の太さで価格が決まる)
- どちらでも、客室のシャワーからはウルトラファインバブル水が出る
方法1|客室ごとに器具を置くと、費用は客室数に比例します
客室のシャワーに器具を取り付ける方法です。費用は1台の単価に客室数を掛けた額で、100室なら100台、200室なら200台を用意します。泡が出るのは、その器具を通った水だけです。
館内のほかの蛇口は、これまでの水のままです。洗面、浴槽、大浴場、厨房、館内のランドリーは対象に入りません。客室のシャワーを売りにするための設備です。
方法2|元栓に1台取り付けると、客室の器具はそのままです
UFB DUAL® は水道の元栓に取り付けます。そこを通った水がウルトラファインバブル水になり、館内の配管をそのまま進みます。客室のシャワーヘッドを外す必要がなく、客室に立ち入る作業も発生しません。
電源も薬剤も要りません。水道の水圧だけで泡ができます。可動部と消耗品がないので、導入後に毎年かかる費用はありません。特許第6182715号のデュアル構造で、泡を作りながら水圧を保つ仕組みです。
泡が届く範囲と、費用の形を並べます
同じ「全客室ウルトラファインバブル」という言葉でも、館の中で変わる範囲は同じではありません。比べる点を6つに絞って並べます。
| 比べる点 | 客室ごとに器具を置く方法 | 元栓に1台取り付ける方法 |
|---|---|---|
| 泡が届く範囲 | 器具を付けた水栓だけ | 館に入ってくる水すべて(客室・大浴場・厨房・館内のランドリー) |
| 費用のかかり方 | 単価に室数を掛けた金額 | 給水管の太さで決まる1台ぶん |
| 室数が増えたとき | 金額も比例して増える | 台数は1台のまま |
| 客室に立ち入る作業 | 取り付けと交換で必要 | 不要 |
| 毎年の費用 | 更新と部品の代金がかかる | 可動部と消耗品なし |
| 保証 | 選んだものによって違う | 計10年(メーカー2年+筆頭正規特約店 株式会社ライヴスの延長8年) |
導入後に増える管理の仕事と、数年後に残るものが違います
客室に器具を置くと、その器具は客室備品として管理することになります。持ち去りや破損、塗装の剥がれへの対応に加え、使っていないあいだは器具の内部に水が残るため、通水と点検も要ります。どれも器具の良し悪しではなく、客室に物を置くことから生じます。
数年後の見え方も違います。同じ器具を導入する館が増えるほど、他館との違いとしては目立たなくなります。元栓の設備はお客様の目に触れませんが、館内のすべての蛇口から出る水として残ります。
- 予備の在庫と発注の事務が、毎年続く
- 点検と清掃の対象になる構造が、1つ増える
- 客室に立ち入る作業が、清掃のシフトに入る
使用感と水圧は、選び方で変わります
泡を作る方式の多くは、流路を絞って圧力の差を作ります。絞れば水の量は減り、当たりも変わります。節水の数字を大きくうたう方式ほど、水の出方の変化は大きくなります。
UFB DUAL® の減水率は約5%です。館内の水圧はほぼそのままで、チェックアウト前に同時使用が重なる時間帯でも、使い方を変える必要はありません。客室の水の出方をほぼ変えずに、水の中身だけを変えられます。
何室を超えると、元栓の方法のほうが安くなるか
元栓の方法の価格は、給水管の太さ(口径)で決まります。40Aは 2,500,000円、50Aは 3,500,000円(税抜)で、どちらもメーカー希望小売価格の設定がないオープン価格です。工事費は15万円程度で、メーターの周りが意匠性の高いタイルや石材なら、復元の費用が加わります。
40Aの場合、本体と工事費を合わせた 2,650,000円を、客室に置く器具1台の単価で割ると、両方の費用が同じになる客室数が出ます。客室数がそれより多ければ、元栓の方法のほうが安くなります。お手元のお見積もりの単価で計算してみてください。
| 客室に置く器具1台の単価 | 費用が同じになる客室数(2,650,000円÷単価) |
|---|---|
| 10,000円 | 約265室 |
| 20,000円 | 約133室 |
| 30,000円 | 約88室 |
| 50,000円 | 約53室 |
税抜。器具の単価は計算の例です。
決める前に確かめる3つと、工事の条件
決める前に確かめるのは3つです。建物に引き込んでいる給水管の太さ(口径)、館内の給水の系統(どの配管がどこへ水を送っているか)、大浴場と厨房への給水が元栓より下流で分かれているかどうかです。価格は口径で決まり、客室数や業種では決まりません。
作業は水道メーターの周りだけで、客室には入りません。工事は3時間から半日、そのうち断水は1〜2時間です。配管を切って UFB DUAL® をつなぎ込むとき、接着剤が固まるまで水を通せないためです。受水槽のある建物では、取り付け位置が水道メーターと受水槽のあいだになるので、工事のあいだも客室では槽に貯まっている水を使えます。
- 水道メーターまわりと引き込みの写真
- 給水の系統図(手元にあるもので足ります)
- 客室数と、大浴場・厨房の有無
もう少し詳しく:それでも客室ごとに器具を置く方法を選ぶ場合
器具をお客様の目に見える形で置きたい場合は、客室ごとの器具のほうが目的に合います。器具そのものが客室の写真に写り、設備欄にも型番で書けます。
その場合も、予備の在庫と発注、点検と清掃の手間が増えることを、先に予算に入れておきます。2つの方法は同時に使えるので、客室は器具、館全体は元栓という組み合わせもできます。
よくあるご質問
全室分のシャワーヘッドと、元栓1台はどちらが安いですか
客室数で変わります。40Aの元栓の方法は本体2,500,000円と工事費15万円程度の合計2,650,000円(税抜)なので、これをシャワーヘッド1台の単価で割った客室数より多ければ、元栓の方法のほうが安くなります。
客室のシャワーヘッドは交換が必要ですか
交換は要りません。泡は水の中にあるので、いまの器具から出る水が変わります。客室に立ち入る作業も発生しません。
水圧は落ちませんか
ほとんど落ちません。減水率は約5%で、チェックアウト前のように同時に使う時間帯でも、使い方を変える必要はありません。
保証は何年ですか
計10年です。メーカー保証2年に株式会社ライヴスの延長8年を足した年数です。窓口は当社ひとつです。
大浴場や厨房も対象になりますか
元栓の下流にあれば対象になります。大浴場の補給水と厨房の給水がどこから分岐しているかで決まるので、給水の系統図で確かめます。
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