この記事の結論
ホテルにウルトラファインバブルを導入する方法は、取り付ける場所で3つに分かれます。客室の水栓ごとに付ける個別設置は室数ぶんの台数で客室の水だけ、元栓直下(水道メーターのすぐ後ろ)に1台付ける元栓型は館を通る水すべてが対象で、その中間に厨房など系統を限って付ける方法があります。
元栓型の工事は3時間〜半日で、客室に入る作業はありません。受水槽のある建物なら工事中も客室は断水せず、直結給水の建物でも断水は1〜2時間です。
ウルトラファインバブルをホテル・旅館に導入するとき、どこに取り付けるかで対象になる水と台数が変わります。取り付ける場所を給水の流れに沿って並べ、口径の選び方と、工事中の断水や営業への影響まで説明します。
製品より先に、取り付ける場所を決める
同じ技術でも、取り付ける場所によって対象になる水が変わります。客室の水栓に付ければその水栓の水、厨房の系統に付ければ厨房の水、元栓直下に付ければ建物を通る水すべてです。
そのため最初に決めるのは、館のどこまでを対象にしたいかです。範囲が決まれば、配管のどこに付けるか、何台要るかが決まり、製品と金額の比較はそのあとになります。
取り付ける場所を、給水の流れに沿って並べる
給水は、水道メーターから建物に入り、系統に分かれて客室や厨房へ届きます。上流に付けるほど対象は広がって台数は減り、下流に付けるほど対象は狭まって台数が増えます。
エリアや工程を限った設置
UFB DUAL® は元栓型のほかに、厨房の系統だけ、洗浄用の系統だけ、という取り付け方もできます。館の全体ではなく、まず一部で確かめたい場合に向いている形です。
この場合に対象になるのは、その系統を通る水だけです。客室や大浴場が別の系統なら、そこは対象に入りません。
| 取り付ける場所 | 対象になる水 | 台数 | 工事 |
|---|---|---|---|
| 客室のシャワー水栓 | その水栓から出る水 | 室数ぶん | 客室に入って取り付ける |
| 客室の給水の枝管 | その客室の水栓すべて | 室数ぶん | 客室内の配管を切る |
| 厨房や大浴場などの系統 | その系統を通る水 | 系統ごとに1台 | 系統の配管を切る |
| 水道メーターの二次側(元栓直下) | その建物を通る水すべて | 引き込み1系統に1台 | メーターまわりで配管を切る |
取り付ける場所ごとの一般的な違いです。
口径は、給水管の引き込みの太さで選ぶ
UFB DUAL® の口径は、13A・20A・25A・40A・50Aの5種類です。室数から逆算するのではなく、建物に引き込まれている給水管の太さと系統に合わせて選びます。中〜大規模の館では、40Aか50Aになることが多くあります。
水道メーターの写真で候補が絞れる
水道メーターには口径が表示されているので、その表示が写った写真があれば候補が絞れます。引き込みが複数の系統に分かれている館では、系統ごとに口径と台数を確かめます。
| 口径 | 最大流量 | 用途の目安 |
|---|---|---|
| 13A | 20 L/min | 特定の水栓・洗濯機 |
| 20A | 60 L/min | 戸建て |
| 25A | 100 L/min | 小規模の宿 |
| 40A | 240 L/min | 中〜大規模の施設 |
| 50A | 400 L/min | 大規模の施設 |
出典:株式会社ライヴス(筆頭正規特約店)の製品仕様
受水槽があるかどうかで、取り付け位置と断水が変わる
同じ元栓型でも、受水槽があるかどうかで、取り付ける位置と工事中の館への影響が変わります。
受水槽のある建物
受水槽のある建物では、水道メーターと受水槽のあいだに取り付けます。工事中も、客室には受水槽に貯まっている水が送られるので、客室の断水はありません。
この位置に付けると、受水槽に入る水からウルトラファインバブルを含む水になり、槽から先の給水がすべて対象になります。
受水槽がない直結給水の建物
直結給水の建物では、水道メーターの二次側で配管を切るため、その系統の水を止める時間が要ります。止める時間帯は、客室の稼働とチェックイン・チェックアウトの時刻に合わせて決めます。
工事の時間と、館の営業への影響
工事全体は3時間〜半日です。パイプスペースが露出している建物では、3時間程度で終わることもあります。
受水槽がない直結給水の建物では、1〜2時間の断水があります。UFB DUAL® を配管につなぐ接着剤が固まるまで、水を通さずに待つ時間です。
- 客室に入る作業はない
- 作業するのは水道メーターのまわりだけ
- 受水槽のある建物では客室は断水しない
断水の時間帯の決め方
直結給水の建物では、チェックアウトからチェックインまでのあいだに断水を収めると、宿泊のお客様への影響を小さくできます。日程と時間帯は、館のご都合に合わせて決めます。
元栓型を選べない場合
元栓直下の工事を決められる立場にない場合や、条件が合わない場合は、下流の位置で組むことになります。たとえば次のような場合です。
- 建物を賃借していて、元栓に手を入れられない
- 引き込みが複数の系統で、台数が増える
- 水道メーターまわりが石材やタイルで、復元の費用を先に確かめたい
もう少し詳しく:下流で組むときの考え方
系統を限った設置か、客室の水栓での設置になります。範囲が狭くなるぶん金額も下がるので、どこまでを対象にしたいかで決めます。
まず厨房の系統だけに取り付けて様子を見て、あとから元栓直下への設置を検討する進め方もあります。
取り付け位置を決めるために要る情報
取り付け位置と口径は、次の4つが分かれば決められます。受水槽があるかどうかで取り付ける位置が変わるので、分かる範囲でお知らせください。お問い合わせのあと、担当からメールでご連絡します。設備の写真や図面は、そのメールに添付してご返信ください。
- 水道メーターの口径の表示の写真
- メーターまわりの全景の写真
- 受水槽があるかどうか
- 給水の系統図(あれば)
当社にご依頼いただく場合
当社は UFB DUAL® の正規一次販売店として、取り付け位置の判断から工事の手配、10年の保証の窓口までを1社でお受けします。営業を止めない工事の時間帯も、館の予定を伺って決めます。
よくあるご質問
元栓直下に付けると、客室のシャワーヘッドは替えなくてよいのですか
替えなくてよいです。元栓型で水をウルトラファインバブルにするので、客室のシャワーヘッドはいまのものがそのまま対象になります。
工事は何日かかりますか
1日のうちに終わります。工事は1か所あたり3時間〜半日で、直結給水の建物での断水は、配管をつなぐ接着剤が固まるまでの1〜2時間です。
厨房だけに付けることはできますか
できます。エリアや工程を限った設置に対応しています。その場合、対象になるのはその系統を通る水だけです。
電源の工事は必要ですか
必要ありません。水道の水圧だけで泡を作る構造なので、電源も薬剤も使いません。可動部と消耗品がないため、導入後に交換する部品もありません。
水圧は下がりませんか
減水率は約5%で、水の出方はほぼそのままです。流路を分けて合流させるデュアル構造の特許(特許第6182715号)で、泡の量と水圧を両立させています。
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