この記事の結論
給水管に付ける機器が飲料水に使ってよいものかは、日本水道協会(JWWA)の認証登録で確かめられます。この認証が確かめているのは、水圧に耐えるか(耐圧性能)と、飲む水に触れて有害な物質が出ないか(浸出性能)で、赤水やスケールへの効果を認めたものではありません。
調べるときは、登録番号・会社名・品目で日本水道協会の認証取得情報を検索し、自分の建物の口径がその型式と呼び径の範囲に入っているか、認証の対象範囲、有効期限の3点を読みます。emiiR®(エミール)の登録番号はZ-372です。
給水管に機器を付けることを検討していて、飲む水に使ってよいものかを自分で確かめたい管理組合の理事さま・オーナーさま・設備のご担当者さまに向けて、制度と調べ方を整理しました。
認証で確かめられているのは、安全と強さです
機器の広告に認証の番号が並んでいると、水が良くなることが認められたように読めます。そうではありません。給水用具の認証で確かめられているのは、水圧に耐えるかと、水に有害な物質が出ないかです。
この区別を知っておくと、売り手に聞く質問が変わります。認証の有無は飲料水の系統に使ってよいかの話で、効果があるかどうかは別に確かめる話です。
飲料水に触れる機器に、何が求められるか
水道法は、給水装置に使う器具の構造と材質について基準を定めています。求められているのは、水に有害な物質が出ないこと(浸出性能)と、想定される水圧に耐えること(耐圧性能)です。
この基準に適合していることを示す方法の1つが、第三者による認証です。認証を受けていない製品が使えないという意味ではありませんが、書類で確かめられる形になっているかどうかは、判断の材料になります。
どこまでを給水装置として扱うかは、水道事業者によって線引きが違います。受水槽のある建物では、槽の手前までを給水装置として扱うのが一般的です。届け出の要否も含めて、所轄の水道局にご確認ください。
JWWA認証とは、日本水道協会による第三者認証です
日本水道協会が、製品と製造する工場を審査して登録する仕組みです。登録されると認証登録証が出て、番号、認証を受けた会社、型式、呼び径、審査の基準、性能の項目、有効期限が記載されます。
有効期限があるのが要点です。この認証が何を確かめたもので、何を確かめていないのかは、emiiR®の記事「JWWA認証 Z-372 は、何を確かめた印なのか」で詳しく書いています。登録は更新されるものなので、古い資料に載っている番号がいまも有効かどうかは、番号で引いて確かめます。
くわしいご案内貯水槽のある建物に義務づけられていること|清掃・検査・記録
番号から、自分で調べる手順
売り手の資料を信じるかどうかの話ではなく、同じものを自分で引けるという話です。番号が出てこない場合は、型式や品目で探して、記載の中身を読んでください。
- 日本水道協会の認証取得情報の検索画面を開く
- 登録番号、会社名、品目のいずれかで引く
- 出てきた登録の型式に、自分の建物の口径が入っているかを見る
- 性能の項目と認証の対象範囲を読む(ここが効果の話ではない部分です)
- 有効期限を見る。期限が近いものは、更新されているかを確かめる
emiiR® の登録は、Z-372です
当社が扱う emiiR®(エミール)の登録内容を、そのまま並べます。製造元はエミール・ジャパン株式会社です。
型式の一覧に入っていないもの
型式は一覧で指定されています。JEH-12型から15型は、この登録の一覧には入っていません。冷却塔に使うJCT型も入っていません。一覧に載っているのは、JHW型、JEH-1〜11型、SRD-6型などで、同じシリーズでも一覧に無い型式があります。
ですから「この製品は認証されている」という言い方は正確ではありません。正確には「この型式の、この呼び径の範囲が登録されている」です。自分の建物の口径がその範囲に入っているかを、必ず見てください。
| 登録証の項目 | 記載されている内容 |
|---|---|
| 認証登録番号 | Z-372(給水用具(その他)の認証登録証) |
| 認証取得者 | エミール・ジャパン株式会社 |
| 認証登録年月日 | 2013年12月17日 |
| 登録更新年月日 | 2026年4月1日 |
| 登録証の有効期限 | 2027年3月31日 |
| 審査基準 | 基本基準 |
| 性能項目 | 耐圧性能、浸出性能 |
| 認証対象範囲 | 水道法に基づく耐圧性能、浸出性能のみとする |
| 型式 | JHW型、JEH-1〜11型、SRD-6型(スカート付を含む)ほか |
| 呼び径 | 型式ごとに記載(JHW型は20mm・25mm、JEH-1〜11型は20mm〜100mm、SRD-6型は50mm) |
| 品質確認実施工場 | エミール・ジャパン株式会社 九州支店 九州工場 |
出典:公益社団法人日本水道協会「給水用具(その他)の認証登録証」Z-372(2026年4月1日発行。エミール・ジャパン株式会社が公開)
売り手に聞いていただきたい3つ
認証を持っていない機器が悪いという話ではありません。飲む水に触れる場所で使うものなら、何が確かめられているのかを書類の言葉で確認できる状態にしておく、という話です。
そのうえで、効果については別に確かめます。確かめ方は、導入前の数値を記録しておくことです。何をどう測るかは、効果の測り方の記事に分けて書いています。
- 型式と呼び径:自分の建物に付ける型式が、登録の一覧と口径の範囲に入っているか
- 認証の種別と対象範囲:何が確かめられた認証なのか
- 登録番号と有効期限:その番号で自分でも引けるか
よくあるご質問
JWWA認証があると、水が良くなるのですか
いいえ。認証の対象範囲は、水道法に基づく耐圧性能と浸出性能です。水圧に耐えるかと、飲む水に触れさせて有害な物質が出ないかを第三者が確かめたもので、赤水やスケールへの効果を認めたものではありません。
認証は、誰でも調べられますか
調べられます。日本水道協会の認証取得情報の検索画面で、番号や会社名から引けます。登録証には型式、呼び径、性能の項目、有効期限が書かれているので、その中身まで読んでください。
冷却塔に付ける型式も認証されていますか
いいえ。冷却塔用のJCT型は、この認証登録証の型式の一覧に入っていません。冷却塔の循環水は飲む水の系統ではないため、給水用具の認証とは別の話になります。給水の系統で使う型式は、登録証の一覧に載っているものから選びます。
うちの給水管の口径は対象に入りますか
呼び径は型式ごとに登録されていて、JHW型は20mmと25mm、JEH-1〜11型は20mm〜100mmです。給水元の口径と給水方式をお知らせいただければ、その口径に合う型式が一覧に入っているかを添えて、型式の見当をお出しします。
有効期限は、どう確かめればよいですか
認証登録番号で日本水道協会の認証取得情報を引けば、最新の登録の状態と期限が分かります。登録は更新されていく仕組みで、emiiR® の登録は2026年4月1日に更新され、登録証の有効期限は2027年3月31日と記載されています。
この記事に書いていないことは、直接お聞かせください。
お気軽にお問い合わせください。


