この記事の結論
飲食店の多店舗展開で給水の設備を統一できるのは、口径ごとの型式、取り付けの位置の決め方、保証と窓口、工事の段取り、設置後の記録の書式です。これらは本部で一度決めれば、出店のたびに決め直す必要がありません。
給水管の口径、建物の造り(受水槽の有無やメーターの位置)、地域の水道水の硬度は店舗ごとに違うので、そろえられません。これらは、出店の調査票に確かめる項目として入れておきます。
出店のたびに設備の仕様を決め直している本部の店舗開発・設備のご担当者さまに向けて、給水の設備で何をそろえられ、何が店舗ごとに残るかを分けてまとめました。
そろえられるもの
多店舗の設備をそろえる話は、厨房機器の型式やレジのように、店舗の中で完結するものから進みます。給水の設備も、店舗の中の決めごとはそろえられます。
UFB DUAL® の場合、そろえられるのは次のものです。口径ごとの型式、元栓直下のどこに付けるかの決め方、保証の中身と窓口、工事の段取りと営業との重ね方、設置のあとに付ける記録の書式。これらは、出店のたびに決め直す必要がありません。
保証は、どの店舗でも計10年で、メーカー保証2年と筆頭正規特約店 株式会社ライヴスの延長保証8年です。窓口は当社ひとつなので、店舗が増えても問い合わせ先は変わりません。
店舗ごとに変わるもの(給水管の口径・建物の造り・地域の水質)
店舗ごとに変わるのは、建物と立地で決まる条件です。1つ目は給水管の口径で、同じ業態でも、建物によって25Aの店舗と40Aの店舗が混ざります。
2つ目は建物の造りです。路面店、テナントビル、商業施設で、水道メーターの位置も、受水槽の有無も、工事の時間帯を決める人も違います。
3つ目は地域の水質です。水道水の硬度は、水源と浄水場で決まり、地域ごとに違います。UFB DUAL® は水の硬度を変える設備ではないので、この違いは店舗の条件として残ります。水の側で変わるのは、それぞれの店舗の中での汚れの付き方や、冷めてからの品質の出方です。
口径が違うと、何が変わるか
口径が違うと、本体の価格、工事費の基準、本体の大きさ、流せる水の量が変わります。25Aは本体600,000円(メーカー希望小売価格850,000円)、40Aは本体2,500,000円(オープン価格)で、工事費は25Aが50,000〜80,000円、40Aが150,000円程度です(いずれも税抜)。
予算を組むときは、店舗を口径ごとに分けて比べると、1店舗あたりの金額の違いが分かります。セントラルキッチンは40Aになることが多く、仕込みの水をまとめて変えられる拠点です。
口径は給水管に合わせて決めるもので、店舗ごとに太さをそろえることはできません。仕様書には「口径は現地の給水管に合わせる」と書いておきます。
くわしいご案内飲食店のウルトラファインバブル費用|1店舗から全店まで、25A・40Aの総額
仕様書に書けること
表の左の列は、本部で一度決めれば、どの店舗でも同じです。右の列は、出店の調査票に項目として入れておき、物件ごとに埋めます。
| 仕様書でそろえる項目 | 出店のたびに確かめる項目 |
|---|---|
| 口径ごとの型式(25A・40Aなど) | その店舗の給水管の口径 |
| 取り付けの位置(水道メーターの二次側) | 水道メーターの場所と、まわりの仕上げ |
| 保証の中身と窓口 | 受水槽の有無と、工事の時間帯を決める人 |
| 工事の段取り(定休日か営業前) | その地域の水道水の硬度 |
| 設置のあとの記録の書式 | オーナーさま・管理会社さまの了承 |
出店の調査票に入れる質問
店舗ごとに変わる条件は、出店を決める前の物件調査の段階で拾えます。いまの調査票に、給水の欄を5つ足しておくと、あとから設備の担当が現地に行き直す手間が減ります。
- 水道メーターの口径(メーター本体の表示)
- 水道メーターの場所(敷地の地面・パイプスペース・共用部)
- メーターまわりの仕上げ(土・コンクリート・タイルや石材)
- 受水槽の有無と、建物の元栓直下と店舗のメーターの関係
- その地域の水道水の硬度(水道事業者の水質検査の結果)
段階的に広げる順番
広げるときは、1店舗で設置の前後を比べ、記録で確かめてから次の店舗を選ぶ順番が確かです。最初の店舗の記録の書式を、そのまま仕様書の記録の書式にします。
次は、課題が近い店舗と、新店です。新店は図面の段階で口径と位置を決められるので、開店の日から同じ段取りで入れられます。既存の店舗は、改装や定休日の予定に合わせて工事を入れていきます。
出店の予定と、いまの店舗の数と口径の内訳をご相談内容の欄に書いていただければ、口径ごとの金額の表と、仕様書に入れる項目の例をお返しします。
よくあるご質問
すべての店舗で同じ型式にできますか
口径が同じ店舗どうしなら、同じ型式です。型式は給水管の口径で決まるので、口径ごとに1つずつの型式になります。仕様書には口径ごとの型式を並べ、どれを使うかは店舗の給水管で決めます。
設備をそろえれば、店舗の味もそろいますか
設備をそろえても、水に由来する味の違いはそろいません。水道水の硬度は地域ごとに違い、UFB DUAL® は硬度を変えないからです。仕様でそろえられるのは設備の側で、店舗の間の味の違いは、手順と食材の側から詰めていきます。水の側で変わるのは、各店舗の中での冷めてからの品質の出方です。
店舗が増えても、窓口は同じですか
同じです。保証は店舗ごとに計10年で、お問い合わせはすべて当社がお受けします。
工事の段取りも、店舗ごとに変わりますか
段取りの型は同じで、水が止まるのは1〜2時間、工事全体は3時間〜半日です。変わるのは、工事の時間帯を決める人と、受水槽のある建物かどうかです。受水槽のある建物では、工事のあいだもテナントの蛇口から水が出ます。
お見積もりは、店舗ごとに分かれますか
分けてお出しします。店舗ごとに製品代と工事代を明らかにし、お見積もりで提出した以上の金額はいただきません。
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