この記事の結論
客室のシャワーの水圧が弱いと書かれたら、給水の元の水圧(元圧)、配管の内側、シャワーヘッドやホースなど出口の器具の3か所のどこで落ちているかを、上流から順に測って確かめます。
原因を確かめないままシャワーヘッドを全室で替えると、変わらないこともあり、流路を絞る構造の器具ならかえって弱く感じることもあります。
水道の元栓に取り付ける UFB DUAL® は、減水率が約5%で、いまの水圧をほぼ保ったまま水をウルトラファインバブルの水にする設備です。水圧そのものを上げたい場合は、増圧ポンプなど別の設備を検討します。
口コミで客室のシャワーの水圧を指摘されたホテル・旅館の方へ。原因を3か所に分けて確かめる手順と、器具を替えたときに何が変わるかをまとめます。
水圧の指摘は、現場では気づきにくい
毎日同じシャワーを見ている側は、少しずつの変化を比べられません。口コミの運用を扱う記事でも、シャワーの水圧はスタッフが気づきにくい問題の例として挙げられています。長く使っている設備は徐々に変わるので、いまが基準になってしまいます。
お客様はほかの宿と比べて書いています。指摘が出たときは、スタッフの感覚ではなく、測った数字で確かめるほうが早く判断できます。
弱くなる原因は、3か所に分かれます
同じ「弱い」でも、原因の場所によって対処が違います。上流から順に確かめるのが早道です。
- 給水の元圧|受水槽の水位、増圧ポンプの設定、上の階への届き方
- 配管の内側|内径の狭まり、継ぎ目の段差、系統の分かれ方
- 出口の器具|シャワーヘッドの目詰まり、ホースの内径、混合水栓の状態
出口の器具を替えると、圧が落ちる場合があります
出口を替えれば出方は変わります。目詰まりが原因だった場合は良くなります。一方で、新しい器具が流路を絞る構造なら、以前より弱く感じることもあります。
全客室でまとめて入れ替えると、この変化が一度に全室で起きます。1室で試したときの印象は、元圧が違う階では再現しません。入れ替える前に、条件の違う客室で試しておくと確実です。
泡を作る方式によって、落ち方が違います
泡を作る方法には、流路を絞って圧力差を作るものと、流路を分けて合わせ直すものがあります。前者は絞りの強さがそのまま圧の落ち方になり、節水の数字と使用感の変化が同時に出ます。
UFB DUAL® は後者で、特許第6182715号のデュアル構造です。分けた水を合わせるところで圧力の変化を作るため、絞りに頼らずに泡ができます。低い水圧でも泡ができるので、高い階や元圧の低い系統でも働きます。
元栓に取り付ける UFB DUAL® の減水率は約5%
取り付ける場所は水道の元栓で、客室の水栓とシャワーヘッドには触りません。出口の形が変わらないので、当たりの形も変わりません。減水率は約5%にとどまります。
水圧を上げる設備ではないので、元圧が足りていない館では、増圧ポンプを別に検討します。水圧を上げることと、いまの出方を保ったまま水の中身を変えることは、別の目的です。
配管の内側に付いたものは、内径を狭めます。UFB DUAL® が働くのは、この付いたものの離れやすさと、これから付くものの付き方です。すでに固まっているものが一度で消えるわけではないので、内径が原因のときは配管の側の工事と並べて考えます。
測るのは、どこの圧か
測る場所と時間帯を決めておくと、前後で同じ数字を並べられます。館の中でいちばん条件の厳しいところと、標準のところを両方取ります。
| 測るもの | 測る場所 | 測る時間帯 |
|---|---|---|
| 元圧 | 受水槽の出口、増圧ポンプの出口側(二次側) | 同時使用が少ない時間帯と、重なる時間帯の両方 |
| 客室の吐水量 | 最上階の客室と、低層の同じ客室タイプ | チェックアウト前の山の時間 |
| 共用部 | 大浴場のシャワー、洗い場 | 入浴が重なる時間帯 |
全室に配る前に確かめる3つ
先に確かめるのは、元圧、最上階での出方、そして同時使用が重なる時間帯の条件です。この3つが分かれば、器具を替えたときに何が動くかを読めます。器具の目詰まりだけが原因なら、清掃で戻ることもあります。
元栓に取り付ける方法と比べる場合は、40Aが 2,500,000円、50Aが 3,500,000円(税抜)、工事費は15万円程度です。工事は3時間から半日、断水は1〜2時間です。切った配管をつなぐ接着剤が固まるまで水を通せないため、この時間が要ります。
- 元圧を、同時使用が少ない時間帯と重なる時間帯の両方で測る
- 最上階の客室と、低層の同じ客室タイプで吐水量を量る
- シャワーヘッドを外して、内側の目詰まりを見る
よくあるご質問
シャワーヘッドを替えれば水圧は戻りますか
原因が目詰まりなら戻ります。元圧や配管の内側が原因なら、替えても変わりません。新しい器具が流路を絞る構造の場合は、以前より弱く感じることもあります。まず3か所のどこで落ちているかを測ります。
元栓に取り付ける設備で、水圧は上がりますか
上がりません。減水率は約5%で、いまの水圧をほぼ保つ設備です。上げる場合は、増圧ポンプなどを別に検討します。
測るのに特別な道具が必要ですか
必要ありません。決めた蛇口から決めた秒数のあいだに出た水の量を量るだけでも、前後で比べられます。圧そのものを見る場合は、点検口や散水栓に圧力計を付けます。
高い階の客室でも泡は出ますか
出ます。低い水圧でも泡ができる方式で、泡は水中を浮き上がらず数か月から1年ただようので、元栓から遠い客室にも同じ水が届きます。
水圧の指摘が出た客室だけ、先に手を打てますか
出口の器具の清掃と交換なら、その客室だけで試せます。元栓に入れる形は館全体が対象になるので、客室ごとの試し置きにはなりません。まず指摘のあった客室と、同じ階の別の客室で吐水量を比べてください。
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