3か月の無償デモで、何をどう測るか|終わったあとに残るもの

3か月の無償デモで、何をどう測るか|終わったあとに残るもの

この記事の結論

水処理装置の効果を3か月の無償デモで検証するときは、emiiR®(エミール)のデモ機をいま使っている冷却塔に取り付け、スケールを抑える薬剤の使用量、ブロー水と補給水の量、付着の状態、水質(電気伝導率・pHなど)の4つを測ります。デモの前の数字と並べて、薬剤をどこまで下げられ、どこまで濃くして運転できたかを確かめます。

終わったあとには自分の設備の数字と、同じ位置から撮った写真が残り、それをもとに導入するかどうかと、買い切りか成果報酬型かを決められます。デモの費用はかからず、お願いするのは週1回ののぞき穴の確認とデータの共有です。

水処理装置を導入する前に、自分の設備で確かめてから決めたいと考えている設備担当の方に向けて、3か月の無償デモで何をどう測るのかをまとめました。

目次

デモは、実機に付けて動かす

デモでは、emiiR®のデモ機を、いま動いている冷却塔にそのまま取り付けます。試験用の水槽で試すのではなく、自分の建物の水と運転の条件で確かめるのが目的です。期間は約3か月で、デモ機の費用はいただきません。

取り付けは、冷却水の戻り配管にバイパスを組む形で行います。弁を切り替えれば元の流れに戻せるので、デモが終わったあとに外すのも同じ段取りで済みます。

測るのは4つ

4つとも、比べるには取り付ける前の数字が要ります。デモの前の数週間分、または前年の同じ時期の記録を基準にします。

薬剤の使用量

スケールを抑える薬剤を、段階的に下げていきます。いつ、どれだけ下げたかと、そのときの付着の状態をセットで記録します。殺藻剤はこれまでどおり続けます。

排出する水の量

ブロー水の量と、補給水の量を記録します。ブロー弁の設定と開いていた時間、補給ラインのメーターの数字から出します。

付着の状態

充填材、散水板、下部の水槽、見られる範囲の熱交換器を、同じ位置・同じ角度で写真に撮ります。触って硬さが変わったかも記録します。

水質の推移

電気伝導率とpHを中心に、硬度と塩化物イオンを追います。電気伝導率は濃縮の度合いの目安で、どこまで濃くして運転できたかがここに出ます。

週1回、のぞき穴からセラミックスの流動を見ていただく

デモのあいだ、お願いすることは1つです。週に1回、デモ機の筒ののぞき穴から、中の玉が動いているかを見ていただきます。

玉が動いていれば、装置は働いています。止まっていれば、流量が足りないか、弁の開き方が合っていないということなので、すぐに調整します。見ていただくのは、窓の向こうの玉の様子だけです。

くわしいご案内emiiR®(エミール)について

3か月で見えてくることと、その先で見えてくること

3か月で見えてくるのは、新しく付く量の変化と、薬剤をどこまで下げられたか、どこまで濃くして運転できたかです。この3つは、設備の運転の記録にそのまま表れます。

既に厚く付いている硬い層は、時間をかけて脆くなってから剥がれるので、3か月で落ち切るところまでは見えないことがあります。季節によって運転の量も変わるので、夏と冬で1年を通した数字が要るなら、デモのあとも同じ記録を続けます。

分かったことと、まだ分からないことを分けて書き残しておくと、決裁の場で聞かれたときにそのまま答えられます。

終わったあとに残るデータ

デモが終わると、4つの数字の前後の比較と、同じ位置から撮った写真が手元に残ります。自分の建物の水で取った数字なので、よその事例を持ち出すより、社内の説明で説得力があります。

終了後のデータと写真は、当社と製造元にも共有をお願いしています。社名を出すかどうかは任意で、出さない場合は施設の種類だけで扱います。

残るもの 中身 使い道
薬剤の記録 下げた時期と量、そのときの付着 薬剤費がどこまで動くかの根拠
水量の記録 補給水量とブロー水量 上下水道費がどこまで動くかの根拠
写真 同じ位置・角度の前後 付着の変化を見せる材料
水質の記録 電気伝導率・pH・硬度・塩化物イオン 濃縮をどこまで上げられたか

デモのあいだも、薬剤と排水は減っていく

デモは確かめるための期間ですが、そのあいだも装置は働いています。薬剤を下げた分と、ブロー水を絞った分は、デモの3か月のうちにすでに費用として減っていきます。

デモが終わって導入を決めた場合は、支払いの形を買い切りと成果報酬型から選べます。成果報酬型では、デモで取った数字をもとに、削減額の算定根拠と割合を決めます。

申し込みに要る3つの数字(RT数・循環水量・運転時間)

デモ機の型式を決めるのに、3つの数字を使います。冷却塔の冷却能力(RT数)、循環水量、年間の運転時間です。いずれも設備の仕様書と運転の記録に載っています。

RT数と循環水量と運転時間は、相談内容の欄に「100RT・循環水量◯㎥/h・年◯時間」のように書いていただければ足ります。デモの前後で比べる基準には、直近の水質検査表と薬剤の月報が役立ちます。お問い合わせのあと、担当からメールでご連絡します。設備の写真や図面は、そのメールに添付してご返信ください。月報や検査表も、その返信に一緒に付けていただけます。

よくあるご質問

デモに費用はかかりますか

かかりません。お願いするのは、週1回ののぞき穴の確認と、終了後のデータと写真の共有です。

デモの結果がよくなかったらどうなりますか

弁を切り替えて元の流れに戻し、デモ機を外します。薬剤も元の量に戻せます。取れた数字は、そのまま手元に残ります。

デモのあいだ、殺藻剤も止めますか

止めません。下げるのはスケールを抑える薬剤の側で、藻とバイオフィルムを抑える殺藻剤はこれまでどおり続けます。

3か月より長く試すことはできますか

期間は約3か月が基本です。季節を通した数字が要る場合は、導入後も同じ記録を続けて比べていく進め方をご提案しています。

社名が公開されることはありますか

社名を出すかどうかは任意です。出さない場合は、施設の種類だけで扱います。

アリージェンス合同会社 代表 沼倉孝秀

沼倉 孝秀(ぬまくら たかひで)

アリージェンス合同会社 CEO。UFB DUAL®・emiiR®(エミール)・α-HT® の正規一次販売店として、製品の選定から設置、設置後の窓口までを担当しています。

アリージェンス合同会社

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