この記事の結論
活水器が怪しいと言われるのは、公の規格がなく、確かめていない効果を表示した製品が、過去に行政から問題にされてきたからです。ただ、見分け方を知っていれば、確かな製品を自分で選べます。
見分けるには、認証があるならその範囲まで書かれているか、特許の登録番号が示されているか、効果が出ない条件が書かれているか、導入前に試せるかの4点を確かめます。どれも、製品の名前や宣伝の言葉に左右されずに確かめられます。
活水器を勧められたり、自分で調べたりして、本当に効果があるのか、怪しいものではないのかと迷っている方に向けて、自分で見分けるための確認点をまとめました。
この分野には、公に定められた規格基準が無い
浄水器には、何をどれだけ取り除けるかを測る試験方法があり、表示のきまりもあります。活水器という言葉には、そうした公の規格も試験方法もありません。
規格がないということは、何をもって効果があったとするかを、売る側が自分で決めているということです。同じ活水器という名前でも、磁石を使うもの、電気を使うもの、鉱物を使うものがあり、うたっている働きもばらばらです。
名前で比べられないので、1台ずつ中身を確かめるほかありません。怪しいと感じるのは、この確かめ方が分からないまま、効果をうたう言葉だけが並んでいるからです。
過去に何が起きたか(排除命令と、国民生活センターの試験結果)
2005年12月には、公正取引委員会が、水道水を活性化させるとうたう家庭用の装置(磁石を使う筒と、電気分解の装置)を販売していた3社に、景品表示法にもとづく排除命令を出しています。2008年8月には、国民生活センターが磁気活水器6銘柄(蛇口に付けるもの3、水道管に付けるもの3)を試験し、トリハロメタンと残留塩素を取り除く効果は、どの銘柄にも見られなかったと公表しました。
この試験で問われたのは、表示していた働きが実際にあるかどうかです。方式そのものではなく、確かめていない効果を表示していたことが問題にされた、と読むのが正確です。
東京都が検証した「科学的な根拠をうたう表示」
東京都生活文化局は2005年2月、「水のクラスターが小さくなる」などと処理水の効果を強く表示していた活水器5品目について、事業者に表示の根拠を求めて検証した結果を公表しています。
問題にされたのは、科学の言葉を使いながら、その根拠を示せない広告です。難しい用語が並んでいることは、根拠がある証拠にはなりません。広告の言葉より、その言葉の裏にある確かめた記録があるかどうかを見ます。
線1|水道用の認証があるか。あるなら、その認証が何を確かめたのかまで書かれているか
給水の配管に付ける装置なら、日本水道協会などの認証があるかを見ます。ただし、認証があることと、効果があることは別です。給水の器具の認証は、水圧に耐えるか、水に有害な物質が溶け出さないかといった安全を確かめるものです。
見るべきは、認証の番号と、その認証が何を確かめたのかまで書かれているかどうかです。認証を効果の裏づけのように書いている説明は、比べる軸が混ざっています。
線2|特許の登録番号が示されているか
特許を持っていると書かれていたら、登録番号が示されているかを見ます。出願しただけのものと、登録されたものは違います。登録番号があれば、特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)で誰でも中身を読めます。
特許が認めているのは仕組みの新しさで、効果の大きさまでは示していません。それでも、何に対してどういう手を打った装置なのかが、第三者の記録として読めるのは大きな材料です。
線3|効果が出ない条件が書かれているか
どんな装置にも、働く条件と働かない条件があります。どんな水にも、どんな設備にも効果がある、と書かれていたら、確かめていないことを書いている可能性を考えます。
水質、流量、設備の形。どの条件で効果が出ないのかが具体的に書かれている装置は、自分の設備が当てはまるかを導入前に判断できます。
線4|試してから決められるか
最後の線は、自分の設備で試せるかどうかです。よその事例の数字は、水も設備も違うので、そのまま当てはまりません。自分の水で測った数字がいちばん確かです。
試す期間と、何を測るのか、効果が出なかったときにどう戻すのかが決まっているかを聞きます。この3つに答えがあれば、失敗したときの損が見通せます。
4つの線で、自分が見ている製品を並べてみる
検討している製品を横に並べ、4つの線それぞれに答えがあるかを書き込んでみてください。答えが書けない欄が、売り手に聞くべきことです。当社が扱う emiiR®(エミール)についても、同じ4本で確かめていただけます。冷却塔の水処理の装置で、認証番号・特許番号・銘板の値をどう読むかは、「活水器はなぜ怪しいと言われるのか」の記事に分けて書いています。
| 線 | 確かめること | 答えがないとき |
|---|---|---|
| 1 認証 | 番号と、何を確かめた認証か | 認証の中身を聞く |
| 2 特許 | 登録番号 | 出願か登録かを聞く |
| 3 効果が出ない条件 | 水質・流量・設備の条件 | どんな水で確かめたかを聞く |
| 4 試せるか | 期間・測るもの・戻し方 | 導入前に確かめる方法を聞く |
よくあるご質問
活水器はすべて怪しいのですか
名前だけでは決められません。規格がない分野なので、1台ずつ、認証の範囲・特許の登録番号・効果が出ない条件・試せるかの4つで確かめていきます。
emiiR® は4つの線にどう答えていますか
給水系統向けの型式が日本水道協会の認証Z-372(耐圧・浸出)を受けています。特許は第7578981号など3件が登録されています。働くのは水が中性〜アルカリ性のときで、冷却塔では3か月の無償デモがあります。
口コミの評価は参考になりますか
使った人の感想は、その人の水と設備での話です。自分の設備に当てはまるかは、4つの線と、自分の設備で測った数字で確かめるほうが確かです。
認証があれば安心してよいですか
飲み水の配管に入れてよいかの判断には使えますが、効果の判断には別の材料が要ります。給水の器具の認証が確かめているのは、水圧に耐えることや、有害な物質が溶け出さないことだからです。
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