この記事の結論
ナノバブル設備の主なデメリットは4つです。効果が出るまでに数か月かかること、泡が見えないので説明しないと入居者さまに伝わらないこと、水圧がわずかに下がること、そして初期の費用と工事の段取りが要ることです。
前の3つはシャワーヘッド型でも元栓型でも同じです。4つめだけが型で分かれ、シャワーヘッド型は戸数ぶん費用が増え、元栓型は1台分の費用と水道メーター周りの工事1回で済みます。
水圧については、元栓型の UFB DUAL® の減水率は約5%で、水の出方はほとんど変わりません。
ナノバブル(ウルトラファインバブル)の設備を検討していて、悪い面を先に知っておきたいオーナーさま向けに、デメリットを4つに絞り、どれが設備の型から来るものかを切り分けました。
デメリットは4つ。まず出どころで分けます
導入のあとに「思っていたのと違う」となりやすい点は、4つに絞れます。そのうち3つは泡の性質そのものから来ていて、型を選び直しても消えません。
残る1つは、設備をどこに付けるかという形から来ています。ここだけは選び方で変わるので、後半で型ごとに並べます。
| デメリット | 出どころ | 型を変えると消えるか |
|---|---|---|
| 効果が出るまでに時間がかかる | 汚れの付き方に働くという性質 | 消えない |
| 働いているところが目に見えない | 泡の直径が1マイクロメートル未満で無色透明 | 消えない |
| 水圧がわずかに下がる | 泡を発生させる構造 | 消えない |
| 初期の費用と段取りが要る | 設置する場所と台数 | 形が変わる |
1つめ:効果が出るまでに、数か月かかります
この設備は、汚れを落とす機械ではなく、汚れが物の表面に付く力を弱める働きをします。だから、すでに何年ぶんも積もっている汚れは、通水したその日から消えるわけではありません。
配管の内側では、汚れが落ちる速さと、新しく付く速さの差の分だけ変化します。差が積み上がるまでには時間がかかり、食品工場の排水管では、6か月を過ぎたころから清浄化が進んだ事例があります。
入居者さまの手元で先に変わるのは、掃除の手ごたえです。こちらは早く出ますが、それでも導入した翌日の話ではありません。判断する側は、効果を見る期間を最初から1年で区切っておくほうが扱いやすくなります。
2つめ:働いているところが、目に見えません
泡の直径は1マイクロメートル未満で、無色透明です。蛇口をひねっても、白く濁ることはありません。白い濁りが見えるのは、これより1つ大きい区分の泡です。
見えないということは、説明しないと伝わらないということでもあります。募集図面に書かず、入居のときに何も渡さなければ、入居者さまは設備があることを知らないまま住みます。説明しないと伝わらないので、募集図面と入居時の1枚で伝えます。
対策は2つだけです。募集図面の備考に対象の範囲を書くこと、入居のときに1枚の説明を渡すこと。どちらも工事の前に文面を決めておけば、手間はほとんどかかりません。
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3つめ:水圧は、わずかに下がります
泡を発生させる仕組みは、水の通り道に圧力の変化を作ります。そのため、泡を増やそうとすると水圧が落ち、水圧を保とうとすると泡が出にくいという関係がついて回ります。
UFB DUAL® は、水の通り道をいったん2つに分けてから合流させる特許の構造(特許第6182715号)で、この2つを両立させています。減水率は約5%で、いまの手順のまま使える水量が保たれます。
気をつけるのは、もともと水圧が低い建物です。水圧そのものは上がらないので、足りていないなら、増圧の設備を先に検討します。
もう少し詳しく:約5%をどう受け取るか
ナノバブルを実用的な量で生成する装置の多くは、10〜40%ほどの水圧の低下を伴います。そのなかで約5%は、水の出方の変化に気づきにくい大きさです。
気になる場合は、着工の前に同じ蛇口で流量を測っておくと、あとから比べられます。
4つめ:ここだけ、型で形が変わります
4つめのデメリットは、費用と段取りです。同じ4つめでも、シャワーヘッドに組み込む型と元栓型では、負担の出る場所が入れ替わります。
見るのは、戸数が増えたときにどちらへ伸びるかです。片方は費用が戸数ぶん伸び、もう片方は工事の日が1日必要になります。
| 負担の出る場所 | シャワーヘッドに組み込む型 | 元栓型 |
|---|---|---|
| 初期費用の伸び方 | 戸数ぶん増える | 1台ぶんで止まる |
| 工事 | 要らない(付け替えるだけ) | 水道メーターの周りで1回 |
| 紛失・持ち去り・破損 | 起きる(退去のたびに確認が要る) | 起きない |
| 対象から外れる水 | 台所・洗面・洗濯は外れる | 元栓を通る水は外れない |
| 入居者さまにお願いすること | 付け替えと手入れ | なし |
| 設備台帳 | 戸数ぶん行が増える | 1行 |
どちらの型でも、起きないことがあります
飲む水の中身は変わりません。塩素も、水道水に含まれる成分もそのまま通ります。飲用の質を上げたいなら、台所に浄水器を足す話になります。
傷んだ配管が新しくなるわけでもありません。赤水が出ている建物では、まず入れ替えができるかどうかの調査が先に来ます。
注意点を、着工前に減らす方法
4つのうち、段取りで軽くできるものは決まっています。工事の前に3つ決めておけば、あとから困る場面がほとんど残りません。
- 効果を見る期間を1年で区切り、着工前の1年ぶんの数字(空室日数・水回りの連絡件数・退去時の清掃費)を控えておく
- 募集図面の備考に書く文言と、入居時に渡す1枚の文面を、着工前に決めておく
- 給水の方式(受水槽があるか、直結か)を先に確かめ、断水の告知の出し方を管理会社さまと決めておく
費用の側も、先に数字で置いておく
元栓型は、口径で金額が決まります。20Aは本体350,000円(メーカー希望小売価格498,000円)で総額400,000〜430,000円、25Aは本体600,000円(850,000円)で総額650,000〜680,000円です。いずれも税抜です。
引き渡しのときには、メーカー2年と筆頭正規特約店 株式会社ライヴスの延長8年を合わせた計10年の保証が付いた状態になります。保証の窓口は当社です。
よくあるご質問
いちばん大きいデメリットは何ですか
効果が出るまでに時間がかかることです。汚れが付く力を弱める働きなので、すでに付いている汚れが落ちていくまでには数か月かかります。導入の翌月に判断すると、何も変わっていないように見えます。
水圧はどのくらい下がりますか
減水率は約5%です。ウルトラファインバブルを実用的な量で生成する装置の多くが10〜40%ほど水圧を下げるなかで、水の出方はほとんど変わりません。もともと水圧が低い建物では、水圧そのものは上がりません。
シャワーヘッド型と元栓型は、どちらが安いですか
1室だけならシャワーヘッド型、戸数が増えるほど元栓型が軽くなります。元栓型は口径で決まり、戸数が増えても台数は1台のままです。20Aの総額は400,000〜430,000円(税抜)です。
工事のあいだ、水は止まりますか
1〜2時間止まります。配管を切ってつなぎ込むとき、接着剤が固まるまで水を通せないためです。受水槽のある建物では槽の水を使えるので、各戸は、槽の水があるうちは使えます。
やめたいときは、外せますか
外せます。配管に挿入した部品なので、同じ場所で元の配管に戻す作業になります。電源も配線もないので、室内側の工事は発生しません。
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