この記事の結論
マイクロバブル、ウルトラファインバブル、ナノバブルは、泡の直径で呼び分けられています。国際規格 ISO 20480-1 では1〜100マイクロメートルの泡をマイクロバブル、1マイクロメートル未満の泡をウルトラファインバブルと呼びます。ナノバブルは規格の用語ではなく、ウルトラファインバブルと同じ大きさの泡を指す一般の呼び名です。
マイクロバブルは白く濁って見え、浮き上がって消えますが、ウルトラファインバブルは無色透明で浮かず、水の中に長くとどまります。
製品の説明に出てくる泡の呼び名が入り混じって困っている方に、規格の分類と、大きさが違うと何が変わるのかを整理します。
結論を一枚の表で
呼び名の違いは、性能の違いではありません。直径で分けた分類です。分け方は国際規格 ISO 20480-1 で決まっていて、日本の提案でできた専門委員会 TC281 が規格づくりを進めてきました。
見え方も直径で決まります。肉眼で見えるのはミリバブルまで。白く濁って見えるのはマイクロバブル。1マイクロメートルを下回ると、光の散らし方が変わって、水は透明に見えます。
| 分類 | 直径 | 見え方 | 水の中でのふるまい | よく使われる呼び名 |
|---|---|---|---|---|
| ミリバブル | 100マイクロメートル以上 | 泡として見える | すぐ浮いて水面で消える | 気泡・あわ |
| マイクロバブル | 1〜100マイクロメートル | 白く濁って見える | ゆっくり浮きながら縮んで消える | マイクロバブル・微細気泡 |
| ウルトラファインバブル | 1マイクロメートル未満 | 無色透明で見えない | 浮かずに漂い続ける | ナノバブル・UFB |
出典:ISO 20480-1 の分類(2026-09-26 確認)
マイクロバブルとウルトラファインバブルの見え方
マイクロバブルとウルトラファインバブルをまとめた呼び方が、ファインバブルです。2つは、目で見たときの様子と、水の中での残り方が違います。
マイクロバブルは白く見える泡
浴槽が白く濁るタイプの装置は、マイクロバブルを作っています。目で見て分かるので、動いているかどうかがすぐ確かめられるのが長所です。
一方で、マイクロバブルは水面へ向かって浮いていき、途中で縮んで消えます。作った場所の近くで働く泡だと考えると、用途の見当が付きます。
ウルトラファインバブルは見えない泡
1マイクロメートルを下回ると、目で見ても水との違いが分かりません。「入っているのか確かめられない」という不満は、この性質から出てきます。
見えないことと引き換えに得ているのが、長く残るという性質です。作った場所から離れた蛇口まで届くのは、この性質があるからです。
ナノバブルという言葉の使われ方
ナノバブルは規格の分類名ではありません。ナノメートルという単位から来た言い方で、1マイクロメートル未満、つまり1,000ナノメートル未満の泡を指して使われています。範囲としてはウルトラファインバブルと重なります。
研究の分野では、規格に沿ってウルトラファインバブルと書くのが通りのよい書き方です。ナノバブルは、ISO でウルトラファインバブルという呼称が決まる前に世の中に広まった呼び名で、いまも製品の名前によく使われています。
同じものを指しているので、「どちらが優れているか」という問いは立ちません。立つ問いは、その装置が作る泡の直径がいくつなのか、という一点です。
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大きさが違うと何が変わるか
直径が変わると、泡のふるまいが変わります。変わり方は感覚的ではなく、計算で追えます。
浮くか、漂うか
水中の泡が浮き上がる速さは、半径の2乗に比例します。半径が10分の1になれば、浮く速さは100分の1です。泡が小さくなるほど、浮上はほとんど止まります。
1マイクロメートルを下回ると、もう一つの力が加わります。水の分子がぶつかって泡を揺らす熱運動が、浮力を上回るようになります。だからウルトラファインバブルは水面へ向かわず、水の中に散らばったまま漂います。表面がマイナスに帯電していて泡同士が反発するため、合体して大きくなることもありません。
この「浮かない・消えない」性質があるので、元栓型で作った泡が、建物の先にある蛇口まで運ばれていきます。もう少し大きな泡は、しばらく置いておくと浮き上がって消えてしまいます。
数の桁が変わる理由
同じ量の空気を泡にするとき、直径を10分の1にすると、1個あたりの体積は1,000分の1になります。つまり個数は1,000倍です。直径を100分の1にすれば、個数は100万倍になります。
泡の数がやたらに大きな桁で書かれているのは、この掛け算のためです。数が多いことと、泡が小さいことは同じことを言い直しているだけで、別の性能ではありません。
製品を比べるときに見る数字
呼び名では比べられないので、数字で比べます。ただし、出てくる数字のうち比べられるものと比べられないものが混ざっているので、先に分けておきます。
気泡の数の表示は条件で変わる
泡の個数は、測る装置と測り方で結果が変わります。同じ水を別の方法で測れば、そのままでは比べられない数字が出てきます。見るべきは直径です。
個数の大小で製品を選ぶと、足場が弱くなります。1マイクロメートル未満と答えられるなら分類は確かで、答えが返ってこないなら、そこが判断材料になります。
UFB DUAL® の場合、生成する泡の中心粒径は約150〜200ナノメートルです。平均195.6ナノメートル、最も多いところで164.6ナノメートル。規格の1マイクロメートル未満に収まっています。この測定はマルバーン社の装置によるものです。
| 説明に出てくる数字 | 何を言っているか | 比べられるか |
|---|---|---|
| 泡の直径(nm・μm) | どの分類に入るか | 比べられる。規格の線が共通なので |
| 泡の個数(個/mL) | 測り方で桁が動く | 測定方法と条件をそろえないと比べられない |
| 減水率(%) | 装置を通したときに落ちる水圧 | 比べられる。数字を出していない製品もある |
| 電源・薬剤・交換部品 | 毎年かかるものがあるか | 比べられる。維持費の話になる |
| 対象になる範囲 | 1つの器具だけか、建物の水すべてか | 比べられる。取り付け場所で決まる |
数字で比べたうえで選ぶなら
当社が扱う UFB DUAL® は、生まれる泡の中心の直径が約150〜200ナノメートル、減水率は約5%で、電源も消耗品も使いません。ほかの多くの装置では、ウルトラファインバブルを生成するときに水圧が10〜30%以上下がるものも多く、UFB DUAL® とは数倍の差があります。同じ条件でほかの製品と比べたいときは、お問い合わせのあとに、口径ごとの価格とあわせて担当からご説明します。
よくあるご質問
ナノバブルとウルトラファインバブルは同じものですか
指している大きさの範囲は同じです。ウルトラファインバブルは ISO 20480-1 の分類名で1マイクロメートル未満、ナノバブルは、その呼称が決まる前に世の中に広まった呼び名です。規格に沿って書くならウルトラファインバブル、探すときの言葉ならナノバブルになります。
白く濁って見える水は、ウルトラファインバブルですか
白く見えているのはマイクロバブルです。1マイクロメートルを下回る泡は光の散らし方が変わるため、無色透明に見えます。白さは量の多さではなく、泡が大きいことの表れです。
泡はどれくらい水の中に残りますか
ウルトラファインバブルは浮上せず、数か月から1年の単位で水中にただよいます。マイクロバブルは浮きながら縮んで消えるので、分や時間の単位です。
個数が多いと書いてある製品のほうがよいのですか
測り方で結果が変わるので、個数はそのままでは比べられません。同じ量の空気でも、直径を10分の1にすれば個数は1,000倍になります。直径と、水圧の落ち方を見るほうが確かです。
マイクロバブルの装置と一緒に使えますか
使えます。ただし対象が重なります。元栓型で作った水はすでに泡を含んでいるので、浴室の装置を通しても泡が倍になるわけではありません。どこの水を変えたいかで、どちらか一方を選ぶ話になります。
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