この記事の結論
技術そのものではなく、説明の仕方に原因があります。目に見えない泡を白く濁った水の写真で説明する、泡の物理から体の不調や美容の効果へ根拠なしに話を広げる、測った条件のない数字を示す、の3つが重なると怪しく聞こえます。
泡の大きさは国際規格 ISO 20480-1 で定義されていて、浮かずに水の中にとどまる性質は物理で説明できます。この範囲を知っておくと、どの説明に飛躍があるのかを自分で見分けられます。
ウルトラファインバブルの説明を読んで、どこか怪しい、嘘ではないかと感じている方に向けて、規格と物理で言える範囲と、説明に飛躍が起きやすい箇所をまとめました。
怪しく感じるのは、説明に飛躍があるから
ウルトラファインバブルという言葉は、国際規格 ISO 20480-1 が定めた泡の大きさの区分名で、直径1マイクロメートル未満の泡を指します。ここまでは、誰が書いても同じになる話です。
怪しく感じる説明は、たいていその先で起きています。見えない泡について見てきたように書いたり、泡の物理から急に体の悩みや美容の話へ移ったり、どこで測ったのか分からない数字だけを示したりする説明です。読む側は、どこがおかしいのかを言葉にできないまま、全体を疑うことになります。
飛躍が起きやすい3か所
飛躍が起きる場所は、だいたい決まっています。次の3か所を知っておくと、読みながら見分けられます。
見えないものを見えると言う
1マイクロメートル未満の泡は無色透明で、目では見えません。白く濁った水の写真や、泡が立ちのぼる動画で説明している場合、映っているのはもっと大きな泡です。見えない泡の話を、見える泡の絵で語っているところが、1つ目の飛躍です。
物理の話から効能の話へ一気に進む
泡が小さい、表面がマイナスの電気を帯びている、というのは物理の話です。そこから体の不調や肌の悩みが良くなる、という結論までは、物理だけではたどり着けません。途中にあるはずの試験や条件が抜けていたら、2つ目の飛躍です。
出典が無い
泡が何億個、汚れが何割落ちる、という数字に、どの機器で、どんな条件で測ったかが添えられていない場合です。泡の数は測り方しだいで桁が変わるので、出どころの分からない数字は比べる材料になりません。これが3つ目です。
規格で定義されているところまで
規格が決めているのは、泡の大きさの呼び分けです。100マイクロメートル以上をミリバブル、1〜100マイクロメートルをマイクロバブル、1マイクロメートル未満をウルトラファインバブルと呼びます。この分野の国際規格は、日本の提案でできた専門委員会 ISO/TC 281 が、日本を幹事国として作ってきました。
物理で説明がつくのは、泡が浮かずに残ることと、合体しにくいことです。前者はストークスの式とブラウン運動、後者は表面のマイナスの電気(ゼータ電位の目安は −20〜−40mV)で説明でき、泡が水の中に数か月から1年ほどただよう性質も、この2つから来ています。
査読で報告されているところまで
ウルトラファインバブルを含む水が肌の角層になじみやすいことは、査読のある研究で報告されています(早坂信哉ほか、日本健康開発雑誌 44巻、2023年)。
報告されているのは、条件をそろえた試験で何が測れたかです。論文の名前が出てきたら、何を測った研究なのかと、記事の結論がその範囲に収まっているかを見ます。測ったものより大きな結論が書かれていたら、そこに飛躍があります。
そこから先は、条件つきの話になる
汚れの付き方がどう変わるか、使い心地がどう感じられるかは、水の通り方、汚れの種類、使う頻度で出方が違います。こうした話を読むときは、どの場所で、どれくらいの期間見た話なのかが書かれているかを確かめます。
条件がついていること自体は、怪しさの理由になりません。怪しく聞こえるのは、条件が書かれていない説明のほうです。場所と期間まで書いてある説明なら、自分の家に当てはめて確かめられます。
売り手を見分ける4つの線
当てはめる相手は、当社も含めたすべての売り手です。4つとも答えがそろう売り手の説明なら、どこにも飛躍がないかを、読む側が自分でたどれます。
UFB DUAL® の場合、装置の側の裏づけとして、40A の JETマーク(WO77-11004-237)と、特許第6182715号の番号が公開されています。番号があれば、それぞれ公開の情報と照らし合わせられます。
- 泡の大きさを、直径で示しているか
- 効能ではなく、仕組みと使い心地の言葉で説明しているか
- 数字に、測った機器や条件が添えられているか
- 工事・保証・窓口を、本体の説明と同じ場所に書いているか
自分で確かめる
怪しいかどうかを最後に決めるのは、ご自身の目で見える変化です。透明なコップに汲んだ UFB DUAL® の水に、暗い部屋でレーザーポインターの光を横から当てると、泡に当たって反射した光の通り道が線として見えます。手に靴墨を付けて擦り洗いすると、洗う時間と落ちる量の違いも分かります。
誰かの言葉ではなく、自分の目で判断できます。確かめ方の手順は、別の記事にまとめています。
よくあるご質問
ウルトラファインバブルは嘘ですか
嘘ではありません。泡の大きさは国際規格 ISO 20480-1 で定義され、浮かない・合体しにくい性質は物理で説明できます。疑わしいのは、そこから根拠なしに体への効能へ話を広げている説明のほうです。
胡散臭いと感じる説明は、どこを見れば分かりますか
見るところは3つです。見えない泡を見える泡で説明していないか、物理の話から体の効能へ話を広げていないか、数字に測った条件が添えられているか、です。
認証を取っている製品なら安心ですか
認証が何を確かめたものかを見ます。UFB DUAL® の40A が取得している JETマークと、飲用適水・耐圧・浸出の試験は、飲み水の配管に入れる機器としての確認で、泡の働きそのものを認めたものではありません。
特許があれば、効果があるということですか
いいえ。特許が認めているのは仕組みの新しさで、効果の大きさではありません。UFB DUAL® の特許第6182715号は、泡を作ることと水圧を保つことを両立させるデュアル構造についてのものです。
怪しくない売り手は、どう見分けますか
泡の大きさを直径で示し、仕組みと使い心地の言葉で説明し、数字に条件を添え、工事と保証と窓口まで書いている売り手です。
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