尿石は、
落とすより、つきにくくする。
高圧洗浄も薬品洗浄も、「いまある尿石」を落とす作業。
実際の現場では、洗浄からわずか2ヶ月で尿石が戻っています。
・トイレ洗浄水の給水側に置き、尿石を付きにくくする
・すでに付いた尿石は、少しずつ緩めて剥がす
・臭気のあった小便器6基が、約6ヶ月ですべて0ppmに
薬剤も電源も使わず、メンテナンスフリー。ビル・学校・商業施設・駅舎から、ご自宅まで。
いま困っているのは、どれですか。
同じ「尿石」でも、本当に困っていることは現場ごとに違います。近いものを選ぶと、その答えを書いた場所へ移動します。
当てはまるものを、ひとつ選んでください尿石は、なぜ落としても戻ってくるのか
尿石は「汚れ」ではなく、配管の内側で育つ結晶です。
だからこすっても、洗剤でも落ちません。削るか、酸で溶かすしかない。そして削っても溶かしても、水の側の条件が変わっていなければ、同じ場所にまた育ちます。
尿そのものは、出たばかりの時点ではほとんど無臭で、尿石もできていません。問題が起きるのはその後です。尿に含まれる尿素が、配管や便器に住みついた細菌の酵素(ウレアーゼ)で分解されるとアンモニアが発生します。アンモニアは水をアルカリ性に傾け、アルカリ性になった尿の中では、溶けていたカルシウムが炭酸カルシウム・リン酸カルシウムとして析出します。これが配管の内壁に固まったものが尿石です。
つまり、アンモニア臭と尿石は、同じ反応から生まれています。臭う場所には尿石が育っています。尿石がなくなれば、アンモニア臭も消えていきます。
もう少し詳しく — 尿石ができるまでの化学
尿素は、ウレアーゼによって加水分解され、アンモニアと二酸化炭素になります。生じたアンモニアが水に溶けるとアンモニウムイオンと水酸化物イオンを生じ、pHが上がります。pHが上がると炭酸イオン・リン酸イオンの割合が増え、尿中にもともとあるカルシウムイオンと結びついて溶解度を超え、固体として析出します。析出した結晶は表面がざらついているため、次の結晶がさらに付きやすくなります。尿石が「一度つくと加速度的に育つ」のは、このためです。
節水型トイレが普及して、前提が変わりました
いまのトイレは節水型が主流です。1回の洗浄水量が減ったことで、汚水管の中を流れる水の量と勢いが落ちました。流速が落ちれば、固形分は流れきらずに管の底に留まります。留まったところが、尿石の「核」になります。メーカー資料でも、節水型トイレの普及にともない尿石による閉塞が多発し、悪臭の原因ともなって管理が大変になっていると指摘されています。
これは、清掃が手を抜いているから起きているのではありません。設備のトレンドが変わったことの副作用です。だからこそ、清掃の頻度を上げるのではなく、水そのものの条件を変える発想が要ります。
写真で見る — 洗浄と、抑制のちがい
下の4枚は、同じ現場の男子トイレ排水管を追った記録です。左から3枚が薬品洗浄のサイクル、いちばん右がemiiR®を設置してからの状態です。
付着の抑制と剥離を確認
見ていただきたいのは②と③です。きれいに洗い上げてから、たった2ヶ月。同じ場所に、同じように尿石が戻っています。洗浄の質が低かったわけではありません。洗浄するだけでは、尿石はまた付着してしまうということです。
真空式トイレでの検証
水量がきわめて少ない真空式トイレでも検証されています。バルブのボールに固着していた尿石が、設置から約2週間で剥離しはじめ、約3ヶ月で剥離が確認されました。
アンモニア臭は、消すのではなく、出どころの尿石を減らす
芳香剤や消臭剤は、いま漂っている臭いを覆う・中和するためのものです。臭いをつくり続けている尿石がそのままなら、切らした瞬間に戻ります。emiiR®は消臭剤ではありません。アンモニアを生んでいる尿石そのものを減らすことで、結果として発生源を細らせます。
下は、ある公立小学校の男子トイレ・小便器7基での実測です。ガステック検知管でアンモニア濃度を測っています。
| 測定 | 設置時 | 約6ヶ月後 |
|---|---|---|
| 便器① | 5ppm | 0ppm |
| 便器② | 30ppm | 0ppm |
| 便器③ | 0ppm | — |
| 便器④ | 13ppm | 0ppm |
| 便器⑤ | 2ppm | 0ppm |
| 便器⑥ | 25ppm | 0ppm |
| 便器⑦ | 2ppm | 0ppm |
臭いが減ると、その先で何が変わるか
施設の評価は、驚くほどトイレの印象で決まります。学校なら保護者の目、商業施設ならレビューの一行、オフィスビルならテナントの更新判断。臭気が下がることの本当の効果は、消臭剤の購入費が減ることではなく、その先にある評価と、クレーム対応に費やしていた時間のほうにあります。
尿石が生んでいる、見えないコスト
尿石の費用というと、多くの方が「洗浄の外注費」を思い浮かべます。ところが実際に効いているのは、その先で連鎖して起きることのほうです。
詰まりは、詰まりで終わらない
汚水があふれれば、床・下階・什器への被害と、営業や授業の停止がついてきます。復旧費よりも、止まった時間のほうが高くつきます。
予算は、平準化できる
付着そのものが減れば、洗浄の間隔を延ばせます。突発的な緊急対応が減り、保全予算を計画の中に収めやすくなります。
トイレ以外にも効いてくる
給水側に置く装置のため、同じ系統の給湯・洗面まわりのスケールやぬめりの付着抑制にも働きます。
emiiR®(エミール)とは — 洗浄水の側から働く装置
emiiR®は、ステンレスの筐体に粒径の異なるセラミックスを充填した物理的な水処理装置です。下から水を通すと、水の流速そのものを動力としてセラミックスが流動し、水とセラミックスのあいだで起きる作用によって、通り抜けた水が微弱に+帯電(カチオン化)します。
帯電させる
充填したセラミックスが水流で流動し、通り抜ける水を微弱に+帯電(カチオン化)させます。外部電源は使いません。
浸透・膨潤させる
帯電した水は水分子の水素結合性が変化し、尿石の内部へ積極的に入り込みます。付着物は内側から膨らみ、結合が緩みます。
剥離させる
緩んだ付着物が、日々の洗浄水の流れによって少しずつ剥がれます。この浸透→膨潤→剥離をくり返します。
もう少し詳しく — 働く仕組み
セラミックス表面は強い負に帯電しており、水との界面に電気二重層が形成され、処理水側に正の電荷が与えられると説明されています。正の電荷が水分子の酸素側に相互作用すると、水素側のδ+がさらに強まり、スケールや尿石といった付着物に対して積極的に反応・浸透していく——という仕組みです。
浄水器とは、目的が違います
可動部がなく、消耗品もありません
セラミックスは水の流れで常に流動しているため、表面に付着物が溜まりにくい構造です。電源も薬剤も消耗品も使わないため、ランニングコストは基本的にゼロで、保証は10年。一般に、セラミックスを充填したまま流動させない方式では、表面の付着や本体の閉塞が進んで定期的な交換が必要になることがあります(方式の一般論です)。
| 設置場所 | トイレ洗浄水の給水側(系統単位)。既存の配管を活かします |
|---|---|
| 動力 | 水の流速のみ。外部電源は不要 |
| 薬剤 | 装置そのものは薬剤を使いません |
| メンテナンス | 可動部・消耗品なし。メンテナンスフリー |
| 認証 | JWWA(日本水道協会)給水用具・浸出性能試験 取得 |
| 保証 | 10年 |
| 製造 | エミール・ジャパン株式会社 |
洗浄水が流れるたびに、働きます
emiiR®は一度きりの処置ではありません。設置したその日から、日々の洗浄水そのものが働き続けます。薬剤の補充も、電源も要りません。
できること
- 付着した尿石を軟らかくし、日々の洗浄水で少しずつ剥離させる
- 新たな付着を抑え、閉塞と臭気の発生源そのものを減らす
- 薬剤も電源も使わず、水が流れているあいだ働き続ける
- 同じ給水系統の給湯・洗面まわりのスケールやぬめりの付着抑制
効きはじめる順番
- ① 付着している尿石が、内側から軟らかくなる
- ② 日々の洗浄水の流れで、少しずつ剥離していく
- ③ 新しい付着が起きにくい状態が、そのまま続く
尿石対策の選択肢を、フラットに整理する
どれが優れているかではなく、役割が違います。
◎強い・負担が小さい△条件つき×働かない・負担が大きい
- いま詰まっている管に
- ◎強い
- 次の付着に
- ×働かない
- 配管への負担
- △経年管では負担
- 継続コスト
- △その都度
- いま詰まっている管に
- ◎強い
- 次の付着に
- ×働かない
- 配管への負担
- △材質・濃度で負担
- 継続コスト
- △その都度
- いま詰まっている管に
- △限定的
- 次の付着に
- △範囲は限定的
- 配管への負担
- ◎小さい
- 継続コスト
- △消耗品が続く
- いま詰まっている管に
- ◎確実
- 次の付着に
- ×条件が同じなら再発
- 配管への負担
- △工事が必要
- 継続コスト
- ×大きな一時費用
- いま詰まっている管に
- △緩める(除去は清掃で)
- 次の付着に
- ◎効く
- 配管への負担
- ◎負担なし
- 継続コスト
- ◎0円
すでに閉塞しているなら、まず取り除く工程が必要です。emiiR®は、そのあともう一度同じ状態に戻らせないための手段として組み合わせるものです。
いちばん現実的な組み合わせ
①いまある尿石は、洗浄で落とす。②そのあとemiiR®で、次の付着を抑える。この順番であれば、洗浄の効果を最も長く持たせられます。
設置と、導入の流れ
設置するのは便器ではなく、トイレ洗浄水の給水側です。系統単位で取り付けるため、既存の配管をそのまま活かせます。
お問い合わせ
現在の症状(詰まりの頻度・臭気・洗浄の履歴)をお聞かせください。下の3点がそろっていれば、現地確認の前におおよそのご案内ができます。
現地確認
トイレの系統、給水経路、口径、設置スペースを確認します。手配は当社が行い、窓口は当社ひとつです。
お見積り
製品代と工事代を明らかにし、お見積りで提出した以上の金額は一切頂きません。
設置工事
系統ごとの短時間の断水で設置します。工事の手配・日程調整も当社がお受けします。
導入後の経過確認
設置して終わりにしません。可能な範囲で、配管内の状態や臭気の変化を一緒に確認していきます。
ご相談のときに、いただきたい3つの情報
この3点があれば、型式と金額の見当がつきます。写真はスマートフォンで撮ったもので構いません。
小便器
数と種類(洗浄方式)、そして全体が写った写真。
大便器
数と種類、そしてどのようなタンクかが分かる写真。
給水管
口径と、そこへのアクセス性が分かる写真(または図面)。
口径が分かれば、型式と金額は決まります
emiiR®は口径ごとに型式が決まっています。下表は、給水管へのアクセスが容易な場合の金額です。標準工事費は本体価格の20%、いずれも税別です。
| トイレ給水管の口径 | 型式 | 本体価格 | 標準工事費 | 導入総額 |
|---|---|---|---|---|
| 13A 〜 20A | JHW型 | 190,000円 | 38,000円 | 228,000円 |
| 25A | JHW型(25A)特別仕様 | 200,000円 | 40,000円 | 240,000円 |
| 32A | JEH-2型 | 870,000円 | 174,000円 | 1,044,000円 |
| 40A | JEH-3型 | 1,500,000円 | 300,000円 | 1,800,000円 |
ご自宅・小規模店舗の方へ
ご家庭のトイレの黄ばみ・輪ジミ・フチ裏の黒ずみ・便器はきれいなのに残る臭い——これも、施設で起きているものと同じ尿石です。規模が違うだけで、できかたは変わりません。
まず、いまどの段階かを見分けてください
- こすれば落ちる通常の汚れです。中性洗剤で十分です。
- 酸性洗剤をしばらく置くと落ちる初期の尿石です。この段階なら、日常のお手入れで戻せます。
- 削らないと落ちない固着した尿石です。無理に強くこすると便器の表面を傷め、かえって次が付きやすくなります。
- 便器はきれいなのに臭う排水管やトラップの側で育っている可能性があります。見える範囲の掃除では届きません。
③④の段階に来ていて、しかも洗っても数ヶ月で戻ってくるのであれば、水の側の条件を変える選択肢が出てきます。
まずは、現状をお知らせください
給水管の口径と納まりが分かれば、型式と導入総額が決まります。設備の写真や図面があれば、あわせてお送りください。
このページの情報について
- 情報の出典
- 写真・数値は、製造元エミール・ジャパン株式会社の記録と説明資料にもとづきます。
- 価格の根拠
- 本体価格は参考価格、標準工事費は本体価格の20%(給水管へのアクセスが容易な場合)です。いずれも税別です。
- 作成・監修
- アリージェンス合同会社(emiiR® 正規一次販売店)
- 運営者
- 東京都港区浜松町2-2-15 浜松町ダイヤビル2F / 2017年3月16日設立 / アリージェンス合同会社
- 最終更新
- 2026年9月
正規一次販売店という選択
正規一次販売店は、お客様が直接お付き合いできる窓口の中で、メーカーにいちばん近い位置にいます。だから、次の3つをお約束できます。
正規品を、確実に
メーカーから正規の流通経路をたどって届いた製品だけをお届けします。出どころの分からない品物は扱いません。
サポートが、正確で早い
仕様・施工・使い方の疑問は、メーカーに直接確認してお答えします。お問い合わせには24時間以内に一次回答します。
10年保証を、当社が窓口に
メーカーの10年間長期製品保証(10年後の検査で、最長20年まで延長できます)。保証の手続きも、当社がメーカーと直接やり取りします。
よくあるご質問
洗浄しても、なぜすぐ尿石が戻るのですか?
洗浄は「いまある尿石」を落とす作業で、水の条件はそのままだからです。尿石は配管の内側で育つ結晶で、同じ水が流れる限り、同じ場所にまた育ちます。実際の現場では、薬品洗浄からわずか2ヶ月で戻っていました。
emiiR®を付けると、何が変わりますか?
トイレの洗浄水の性質が変わり、尿石が付きにくくなります。すでに付いている尿石も内側から軟らかくなり、毎日の洗浄水で少しずつ剥がれていきます。
臭いは、どれくらいで減りますか?
排水管では設置から約2ヶ月で付着の抑制と剥離が確認され、小学校の小便器では約6ヶ月で、臭気のあった6基すべてが0ppmになりました。臭いの出どころである尿石そのものが減るからです。
すでに詰まっている配管にも使えますか?
使えます。まず高圧洗浄などでいまの尿石を取り除き、そのあとemiiR®で次の付着を抑えるのがいちばん効果的です。洗浄の効果を、最も長く持たせられます。
どこに、どうやって取り付けますか?
便器ではなく、トイレ洗浄水の給水側に系統ごとに取り付けます。いまの配管を活かし、その系統の水を短い時間止めるだけで工事できます。
費用はいくらですか?
本体と標準工事を合わせた導入総額(税別)は、口径13〜20Aで228,000円、25Aで240,000円、32Aで1,044,000円、40Aで1,800,000円です。給水管の口径が分かれば、型式と金額が決まります。
薬剤や電源、メンテナンスは必要ですか?
どれも要りません。水の流れだけで働き、可動部も消耗品もないのでメンテナンスフリーです。保証は10年です。
自宅のトイレにも付けられますか?
付けられます。量水器(水道メーター)のそばに1台取り付ければ、トイレだけでなくキッチン・洗面・浴室まで、家じゅうの水が対象になります。
