UFB DUALの「DUAL構造」とは? 特許技術の解説
UFB DUALが他のナノバブル製品と決定的に異なる点、それは製品名にもなっている特許技術「DUAL構造」にあります。なぜ、この製品だけが「家中の水を丸ごと変える」というインフラとしての役割を果たせるのか。従来技術が抱えていた「水圧低下」という課題を克服した、流体力学に基づくエンジニアリングの核心を解説します。
従来技術が抱えていた「二律背反」のジレンマ
ウルトラファインバブルを生成する技術の多くは、「ベンチュリ方式」と呼ばれる原理を利用しています。これは、水道管の一部を急激に細く絞ることで流速を上げ、圧力を下げる(キャビテーションを起こす)ことで水中の空気を気泡化させる仕組みです。
[Image of Venturi effect diagram]
しかし、この従来方式には構造的なジレンマがありました。
- 泡を出すなら、水圧を捨てるしかない十分な量の泡を発生させるためには、流路をきつく絞る必要があります。しかし、そうすると抵抗が増大し、シャワーの勢いが弱くなったり、給湯器が点火しなくなったりする「大幅な水圧低下(圧力損失)」が発生します。
- 水圧を守るなら、泡が出ない逆に、水圧を維持しようとして流路を太くすると、今度は流速が足りずキャビテーションが発生しません。結果として、ただの水が通るだけになってしまいます。
- 住宅の「元栓」には不向きだったシャワーヘッド単体なら水圧低下も許容できるかもしれませんが、家全体の水の入り口である「元栓」に従来型のノズルを設置すると、生活全般の水圧が弱くなってしまうという致命的な欠点がありました。
この「水圧維持」と「気泡生成」という、あちらを立てればこちらが立たぬ問題を解決したのが、特許第6182715号「DUAL構造」です。
特許技術「DUAL構造」のメカニズム
株式会社ウォーターデザインが開発したこの技術は、精密な流体制御により、相反する要素を高次元で両立させています。
流路の分割と再統合
単純に管を絞るのではなく、内部で流路を緻密に計算された複数のスロート(微細孔)に分割し、再び統合させる構造を持っています。
- 流量の確保:流路全体としての断面積を確保することで、水が流れる量を損ないません。
- 流速の加速:個々のスロート内では高速流を作り出し、確実にキャビテーションを発生させます。
結論:「流量」を確保しながら、局所的な「流速」を生み出すことで、水圧を落とさずにバブルを生成します。
特殊な衝突壁による微細化
高速で流れる水流を、内部に設けられた特殊形状の壁に衝突・剥離させることで、激しい乱流(カルマン渦など)を引き起こします。
- 粉砕効果:水中に溶け込んでいる空気をナノレベル(150nm〜200nm)まで物理的に粉砕します。
- 均一性:気泡のサイズが揃い、長期間安定して存在できる質の高いUFBが生まれます。
結論:ただ泡が出るだけでなく、ISO規格に準拠した「消えない泡」を生成する心臓部です。
メンテナンスフリーの実現
この複雑な処理を、可動部(動く部品)やフィルターを一切使わずに、金属の内部構造のみで実現しています。
- 耐久性:物理的に壊れる箇所がなく、水流がある限り半永久的に機能します。
- 動力不要:電気もフィルター交換も不要で、ランニングコストがかかりません。
結論:一度設置してしまえば、あとは普段通り水を使うだけで機能し続けます。
他社製品との性能比較
「ウルトラファインバブル発生装置」と一口に言っても、その中身は全く別物です。
| 比較項目 | 一般的なベンチュリ方式 | ◎ UFB DUAL (DUAL構造) |
|---|---|---|
| 水圧への影響 | 大幅に低下(20%以上) | ほぼ変わらない(約5%程度) |
| 設置場所 | シャワーヘッド等の末端 | 水道メーター直後(元栓) |
| 低水圧対応 | 泡が発生しない場合あり | 0.05MPaの低圧でも生成可能 |
| 総合評価 | 局所的な利用向け | 建物全体のインフラ向け |

